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きぼるや

南は北九州に在住の木彫職人【修行中】の制作日記です。

アイヌ語でお盆を意味します。

『アイヌの民具』(萱野茂 1978)には、器を運ぶためというよりも、直接その上に食べ物を盛るお皿として使用されるものであったと思われる(『アイヌの民具』)という記載を見つけ、

せっかく彫刻がされているイタに食べ物が盛られて出されたら…と考えると、私なら驚くだろうなああせる

これまで見てきた資料にも、使うより飾っておきたいと思うほど細やかな彫刻がされているイタが多数ありましたえっ


作るならば、彫り手の腕の見せ所とデザインにも彫りにも力を入れていたかもしれない

来客はその彫刻を口々に誉めはやしたかもしれない

何かの折にやって来たシサム(和人)は、イタに食べ物を盛られて驚いたかもしれない

ーそんな無心とは程遠い状態で彫りました。



勝手な想像の中で楽しく彫れましたが、デザインにも彫り方にも改めて考えさせられる作品の一つです。