【東京マラソン】瀬古vs女・瀬古 | ごまめが歯ぎしりをやめる日

ごまめが歯ぎしりをやめる日

くだらない事をうだうだと書ける今日という日に、心から感謝。


昨日、帰宅してすぐに

録画しておいた「東京マラソン2011」の中継を見ておりました。


「東京マラソン」は、まだ東京国際マラソンだった時代から、フジテレビと日本テレビが1年ごとに中継をやる形式ですが、今年はフジテレビが担当。



メインキャスターは小倉智昭、解説は瀬古利彦、増田明美。

メイン実況はフジテレビの塩原アナ。2年前と同じ顔ぶれのコメンタリーブースでした。






・・・が、







まずは2年前、2009年3月22日。

「東京マラソン2009」のスタート直後に交わされた会話から。



塩原アナ「この東京マラソン、国内初の賞金レースとなっていますが」


小倉「優勝賞金が・・・瀬古さん、800万!」


瀬古「いいですねー」


塩原アナ「300万の副賞がありますから、勝てば1100万円です」


小倉「それと、世界記録を出すと3000万!」


瀬古「うん(笑)」


小倉「瀬古さんの時代には、こういうのなかった? 」


瀬古「ないですねー」


小倉「悔しいねー」



瀬古「悔しいですねー。(あったら)今ごろ、

銀座に家建ってますからね




(一同笑)




増田「瀬古さん、でも

ベンツの車はもらいましたよね?




瀬古「ありました。(ボストンマラソンに勝って)もらったことあります。


でも自分の手にはならなかったんですねー



小倉「自分のものにならなかったの?」



瀬古「そうなんですよ。そういう時代だったんです・・・」






レース前、イメージトレーニングの一環として(笑)2年前の中継を見ておりまして、なんとなく私はこのやり取りを覚えていたのですが・・・





そして2年後の今年、同じメンバーで迎えた「東京マラソン2011」。



それはレース中盤、世界陸上代表候補の1人だった藤原新が、先頭集団から大きく遅れて浅草を通過しようとしていた時でした。





2011年2月27日「東京マラソン2011」



小倉「瀬古さんね・・・」

瀬古「はい」


小倉「東京マラソンって、優勝賞金800万円」


瀬古「はい」


小倉「世界記録を出すと3000万」


瀬古「いいですねー」


小倉「日本記録500万、コースレコード300万」


瀬古「ええ」


小倉「瀬古さんの時代からいうと、考えられないですよね」



瀬古「考えられないですよ。

もし私がね、今の時代にいたらね、



ビルの1軒や2軒は建ってますよ!





小倉「そうですよね・・・(笑)」


増田「ゲブレシラシエさんみたいにね・・・」


小倉「あれだけ勝ってたんだから」


瀬古「車もね、もらえるんですから(日本人1位の選手にBMWが贈られた)」





(しばし沈黙後)





増田「瀬古さんも・・・


ボストンの時でしたっけ、




はもらえたんでしたっけ?





瀬古「車はねー、もらえました。日本人で最初に頂きました。


でも、




個人ではもらえなかったんですよ




小倉「あの頃は規定がね。当時は選手がもらうと、うるさかったんですよね」


瀬古「はい」






一瞬、デジャヴかしら?と思うような会話。



小倉さんの賞金に関する話が多少詳しくなっていたり、

瀬古さんの物件が「銀座に家」から「ビルの1軒や2軒」に変わっていたりはしましたが、



小倉さんが賞金の話をして、瀬古さんが生まれてきた時代を嘆いた後、2年前と同じタイミングで増田さんが「でもクルマもらったでしょ?」と口を挟んできたところで、思わず私はプッと吹いてしまったわけで。


聞いていた限り、間違いなく瀬古さんは2年前の会話をまるで覚えていないような話しぶりで、良くも悪くも瀬古さんらしいなぁと感じた出来事でございました。



もし2年後、また同じメンバーで「東京マラソン2013」をやることになったら、やっぱり賞金の話になって瀬古さんが時代を嘆いて、増田さんが「あなたもクルマもらったじゃないの」と口を挟んで瀬古さんが「もらったんですけど、私はもらえなかった」と否定するのだろうか? と、今から楽しみにしている私でございます(笑)









あと余談ですが・・・見られた方もおられると思いますが、



この日の早朝、日本テレビで「あなたと日テレ」という番組審議会関連の批評番組をやっていて、


「箱根駅伝」の中継に関する視聴者からの投書が読まれたのですが、その内容が




特定の大学ばかりひいきする不公平な解説が不愉快でした




この時の当時者、つまり瀬古さん(笑)の名前こそ出なかったものの、


誰の目から見ても「瀬古の早稲田びいきがウザイ」というのがまる分かりの苦情でして。。。




で、ここでコメンテーターとして出ていたのが、


番組審議委員でもある増田明美さん



やはり瀬古さんの名前は出さずに「この方・・・私も良く知っている方で」とお茶を濁しつつ(笑)差し障りのないフォローをしておられました。



視聴者のみならず身内にまで迷惑をかけてしまった瀬古さんですが、冷静沈着な解説をされる中継者の方々(金さんや坂口さんなど)が持たない要素を持っている瀬古さんのしゃべりというのは、マラソン中継を賑やかにする意味でも必要だということでしょうか・・・まぁ今回のように、有力選手に早稲田関係者がいなかったのは良かったのかもしれませんが(笑)




※ちなみに増田さんは現役時代「女・瀬古」という異名を持っていましたが、最近は「○○さんは○○選手と付き合っていて」「○○さんはけん玉が得意で」など、いろんな意味で視聴者の度肝を抜いてくれる解説ぶりは瀬古さんの域を十分に超えているような気がしてなりません。