毎日の朝は小鳥のさえずりが
静かな街に響いている。
そして私の住んでいるところは
マンションでありながらも、
周りに木々のたくさんある土地があることから
ベランダに出て深呼吸をすると、
草木の心地よい香りが
体の中に入っていく。
何にフォーカスをするか。
今は新型コロナの話題ばかりの毎日だけど
医療関係の立場からしても、
新型コロナの話をしない日は無い。
真剣な話になるけど、
6月に💊アビガンは承認予定で
(ただ今、第Ⅲ相試験中)
その中で抗ウイルス薬「レムデシビル」について、
5月中に薬事承認する方向で調整に入っている。
また、吸入ステロイド薬の
オルベスコも近く検討されている。
☆第Ⅲ相試験
100~1000人の患者を対象に、標準治療やプラセボ(偽薬)との比較を行い、そこで有効性と安全性が検証されれば厚労省へ承認申請を行う。
「レムデビル」はエボラ出血熱の薬で、
海外での使用経験もあるし、既に海外では
新型コロナへの有効性を確認されていて、
日本ではアビガンより承認が早くなる予定。
それより…
毎日の感染者数。
👩⚕️PCR検査をして、
「感染者が何人になりました。」
という報道。
「感染者」の言葉に
ぜったいに不安を感じてはいけない。
なぜならば、
その感染者の中に
どれだけの
「重篤患者」がいるのか、
発言されていないから。
長くなるけど、今わかっていることを
最新のデータとともに、客観的にみながら
書いてくと
新型コロナの感染者は
「無症状か軽症が多い」データが出ている。
これは厚生労働省内のデータ内に示してあるが、
国内でも無症状病原保有者は916名いる。
💡チェックしたいは人は下記をみて下さい。
厚生労働省ホームページ
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_11146.html
東洋経済オンライン
(厚生労働省内のデータをまとめてある)
https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/
かといって甘く見てはいけないのは確かであり、
なぜなら
老人や体力の落ちている人、
基礎疾患のある人が感染すれば
肺への親和性の高い
新型コロナにより、
肺への症状がでやすく、
肺炎になる可能性が高くなる。
ここで
厚生労働省のデータと合わせてみることを前提に
治療薬の使用基準を見てみると、
「日本感染症学会」の薬物治療のガイドラインに
治療薬を使用する基準がかかれている。
(URLは厚生労働省ホーム内に記載)
↓↓↓(長ーいけど読んでみてください。ここ重要なんで)
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「日本感染症学会」
COVID-19 に対する薬物治療の考え方 第 2 版
(2020年4月28日)
抗ウイルス薬の対象と開始のタイミング 治験や臨床研究の枠組みの中での使用となる場合、そのプロトコールに従う必要がある。
対象・使用開始のタイミングに関して現在臨床試験にて評価が行われているが、現時点で は、以下を参考基準として提示する。
1. 概ね60 歳未満の患者では肺炎を発症しても自然経過の中で治癒する例が多いため、 必ずしも抗ウイルス薬を投与せずとも経過を観察してよい。
2. 概ね60 歳以上の患者では重篤な呼吸不全を起こす可能性が高く、死亡率も高いため、 低酸素血症を呈し継続的な酸素投与が必要となった段階で抗ウイルス薬の投与を検 討する。
3. 糖尿病・心血管疾患・慢性肺疾患・悪性腫瘍、喫煙による慢性閉塞性肺疾患、免疫抑 制状態等のある患者においても上記2 に準じる。
4. 年齢にかかわらず、酸素投与と対症療法だけでは呼吸不全が悪化傾向にある例では抗 ウイルス薬の投与を検討する。
5. PCRなどによりCOVID-19の確定診断がついていない患者は抗ウイルス薬の適応とは ならない。
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早く使う事で効果があるのですが、
軽症例は該当しないのと、
抗ウイルス薬の供給量にも
使用できる人数は限られてくる事になる。
また
軽症者の突然の死亡や
年齢に関係ない若い人の死亡の報道は
その方の「背景」が見えないことが多い。
つまり、わざわざ病院には通ってないが、
基礎疾患をもっている、
体力的には弱い方であった。
などということも考えられるからである。
(病院に行き、治療するしないは個人の自由であるから。また、本人は全く気がつかないが疾患を持っている事も多くある。)
こういう個人的な体力や生活背景は精査されてなく、
そのことについては
報道では全く触れてない。
だから、分からないことが多すぎる。
多すぎるし、
健康であり、かつ軽症である方が
重症化して死亡する。
とは一切報道はされていない。
だから、その
「感染者数」「死亡」だけにフォーカスをする事は
とても危険なこと。
自分が不安になる精神的な負担を増やすだけなのです。
医学的にも薬学的にも
「根拠」を明らかにしていない。
それを述べるための
背景を伝えていない。
「感染者がでた」「PCR検査人数が何人」
だから、どうなのか。
💡PCR検査については
同じ人で何回も行う。
なぜなら、「陰性」→「陽性」になる事を確かめて
たとえ入院になっても
「陽性」→「陰性」にならなければ
退院、もしくは隔離からの解放がされない。
ここで何回もPCR検査をするからである。
世の中には
癌や心臓病、免疫疾患、人工透析、
身体的な機能不全
様々病気で毎日、病気と闘っている、もしくは
共に生きている人達がたくさんいる。
コロナで肺炎で亡くなる。
これが、家族であったり、
知り合いであったらとても悲しい事ではある。
でも、もっともっと大変な人達は沢山いる。
それは忘れてはならない。
それに、
そういう事は普段、気にする事も少ない。
コロナのマイナスな雰囲気のニュースにのまれては
絶対ならない。
今、皆一斉に自粛をしているが、
いずれ
解除されたら、
皆が外に出ていく事で
感染者数はまた上がり
第2のピーク、第3のピークは必ずくる。
新型コロナはずっとどこかで、
その存在はいて、
どこかでくすぶっているわけだから。
2003年のSARSが
ウイルスとともに収束、もしくは終息したのは
毒性が強く、感染した方々は亡くなる方が多く、
しかもその人数は少なく
そのままウイルスは広がらなかったという見解がある。
新型コロナは
2003年のSARSほどの重症化がないにしても、
インフルエンザのより少し広まりやすく、
肺への親和性が高いので
高齢者の肺炎になる確率は高い。
だから、やっかいなのだが…。
今は
抗ウイルス薬や
ワクチンよりも
🧪抗体検査が注目されている。
感染しても「無症状」つまり
無症状キャリアであった事が分かれば、
これから感染するという不安はない。
つまり今全く症状のない私が、
抗体検査をして陽性が判明したら
無症状キャリアとして既に感染をして免疫を持っているということである。
症状が無くてももう既に感染していることが判明するのであるが、
日本にどれだけの
無症状キャリアがいるのかわかれば、
💡『集団免疫』の概念が
ぼぼ確立されているという事も分かる。
日本である一定の割合で
免疫獲得者がいるという事が
「感染を広がらせない。」
という効果につながるからである。
ワクチンも集団免疫の効果の一つである。
ワクチン摂取によって
免疫をつける事になる。
つまり、日本は
今は自粛をして
抗ウイルス薬を使えるようにする事や
ワクチンの開発をする時間を作っているわけだけども、
自粛が解除されれば、
また感染者は出てきて、増える。
そして、
私たちが少しずつ
また免疫を獲得する。
もし、感染者の予想外のパンデミックや
医療が対応できない事態がまた予想されるなら、
自粛を要請される。
その繰り返しになる。
とにかく日本の人口のある一定の割合が
免疫が獲得できなければいけない。
医療が崩壊するというのも、
感染症の専門医や専門看護師が少ない事や
人工呼吸器や人工心肺の機械を扱える医師の教育が
日本は遅れているのも
現状ではある。
この自粛で経済もかなりの打撃を受けているわけだけども
その打撃により
精神的に不安定になる方が増えるリスクがあるわけで、
職を失う事で負う精神的リスクは精神科領域でも深刻で、
最悪な結果をも予測できるわけですが、
こういう事だって、
感染リスク→死亡と同じくらい
深刻に考えなければならない。
そして、もちろん子供達の精神的負担や健康についても
重要視しなければならない。
不安は人が生きていくために備わっている
自然な感情であり、
不安があるからこそ、
昔から原始的にそれを回避するために
策を投じる事ができると言われているので
どうしても
人は不安に着目するように潜在的にできています。
現代人の私たちは
気持ちがマイナスなる事に
フォーカスする必要はなく、
正しい情報であるのかどうか、
自分がどうあるべきか、
普段の考え方を
多角的に冷静に判断すること。
前向きになれる事。
会えなくても違った方法で
安心できる相手と心でふれあうこと。
こういう事にフォーカスしていく事が
今は本当に必要だと感じています。
ニュースは見ても、
情報によってはそのままを、その印象で
捉えないでくださいね。
これは医療従事者の立場から
はっきり言える事です。
一旦離れる事も必要です。
どうにもならないですが、
日本政府の方針に従わなければならない今は
その言動だけを待つしかない。
という事でもあります。
日本がなぜ他国より
感染者数や死亡者数が、
全人口を対象として
各国々と比較して少ないかも
ウイルスの種類や日本人と外国人との遺伝子の違い、
習慣の違いから考察していく必要があり
本当に分からないことが今は多い。のです。
3つの感染症知ってますかー
日本赤十字社で出しているガイド
知っている方も沢山いると思います!
不安にならないためのリフレーミング✨
とても良い事が書いてある!!
http://www.jrc.or.jp/activity/saigai/news/200326_006124.html
覗いてみてください🙌🏻
そして、ちなみに
インフルエンザは夏にもいます。
密になる冬だから、感染が増えるんですね。
コロナも同じです。