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薬剤師Rumiが薬学的観点から健康や医療に関するお話をしていくブログです。
いろいろな面でお役に立てたら幸いです。

〈今のコロナって〉Vol.2コロナの話のVol.2

治療薬について。

現在日本でCovid-19の治療薬で承認されているのは、
レムデシビル
のみです。



レムデシビルはエボラ出血熱の薬ですが、
海外と日本でのCovid-19の 
症例53で
使われた経験があります。

またプラセボ(偽薬)との比較もしていて
その実績から

2020年5月1日に米国FDAにより
緊急使用承認(EUA)を受け、
2020年 5月7日に国内で 

『特例承認制度」に基づき薬事承認されました。

とにかく日本での臨床試験はほぼ無いのですが、
『特例承認制度』で緊急に薬事承認された薬です。



他に候補に上がっている薬は
臨床試験(人でプラセボとの比較試験)が必要となるわけですが

承認に時間がかかるのは
日本では特に、
実績が取れるほどの症例が取れていないと言う事と、
「プラセボを使う。」
という倫理的な問題がでできている事になります。

「プラセボを使う」ということは、
「治療薬(候補)を使わない」ということですので、
病状が悪化する。
という事が考えられるからです。



海外でCovid-19への使用成績があることや、
もちろん日本でも臨床試験が行われる事が必要ですが、

日本おいては
実績を取るまでの準備がなされて無い事と
(各医療機関での体制)

軽症で症状が治ってしまっているという事も原因として
、候補の薬が使用できていないということが
あるのではないかと個人的に思っています。

軽症で済むなら薬は要らない。という事になりますので、
新しい薬の検討はなかなかできないという事になります。


しかも、実はすでに治療薬を使う対象者は
国立感染症学会で基準が設けられていています。



〔日本感染症学会〕
http://www.kansensho.or.jp/modules/topics/index.php?content_id=31

新型コロナウイルス感染症|感染症トピックス|日本感染症学会
www.kansensho.or.jp
〔Covid-19に対する治療薬の考え方・第4版〕

◯治験や臨床研究の枠組みの中での使用となる場合

http://www.kansensho.or.jp/modules/topics/index.php?content_id=31

そのプロトコールに従う必要がある。

◯対象・使用開始のタイミングに関して現在臨床試験にて評価が行われているが、現時点で は、以下を参考基準として提示する。



1️⃣
概ね60歳未満の患者では肺炎を発症しても自然経過の中で治癒する例が多い2)ため、 必ずしも抗ウイルス薬を投与せずとも経過を観察してよい。


2️⃣
概ね60歳以上の患者では重篤な呼吸不全を起こす可能性が高く、死亡率も高いため、 低酸素血症・酸素投与などの状況を考慮し抗ウイルス薬の投与を検討する。 

3️⃣
糖尿病・心血管疾患・慢性肺疾患・悪性腫瘍、喫煙による慢性閉塞性肺疾患、免疫抑 制状態等のある患者においても上記2に準じる。

4️⃣
年齢にかかわらず、酸素投与と対症療法だけでは呼吸不全が悪化傾向にある例では抗 ウイルス薬の投与を検討する。

5️⃣
PCRなどによりCOVID-19 の確定診断がついていない患者は抗ウイルス薬の適応と はならない。


つまり
◉60歳以上

◉基礎疾患のある方

◉年齢にかかわらず肺機能が低下している方

◉PCR検査でCovid-19の確定診断をしている方が
治療薬対象者で

「60歳以下の健康な人は治療薬対象者にはならない」

ということです。

多くの人は

💡経過観察が基準で抗生物質の投与
(二次感染の予防)のみになり、
Covid-19のがPCR陽性となっても抗ウイルス薬は使われない👆🏻ということになります。

6/17日、大阪府が全国初のCovid-19のワクチンの治験を6/30より開始すると発表しました。

ワクチンができればそれを摂取することで免疫ができますので、治療薬を使用する前に多くの人が免疫がつくという期待が膨らみます。

しかし、我々が、コロナに感染する確率は感染者数と人口とをみた結果を考えると、「ほぼ感染しない」という事がわかります。

日本では人口10万人あたり14人感染する。
100人あたりに単純に換算すると0.014人に感染。

https://www.google.co.jp/amp/s/medley.life/news/5e390f2d6158e140a8122862.amp/


この数字を見てもわかるように、街で歩いていても感染する確率はかなり低い。電車、買い物。 
どこで感染するのか?

クラスターと言うならば夜のお仕事…風邪でも体調不良でも熱があっても出勤する…

マスクで接客などあり得ない。笑顔を見せる商売。

お酒をお客様と飲む。

密でくっつくお仕事。

後はCovid-19の治療にあたる医療機関。

これらがほぼ感染する場所なのです。
医療機関でさえも、感染者がいるとはいえ
他の方に感染する確率は実際は少ないです。

たまたま感染して検査で陽性がでる。
たちまち報道される。

いちいち感染者の人数を報道さえしなければ、
収束してるであろうと言う現実です。

毎日報道される感染者数、その方達の予後は?

悪くなっていると報道されていますか?
ホットヨガ行ってびっくりしたけど……

ここまでやるの???と思いました。

感染やウイルスや細菌や免疫や色んな事を知っているからやはりそう思ってしまう。

感染しない部屋って、クリーンベンチとかクリーンルームと言われる常に空調を管理した特別室。

アルコール消毒してもしても、ウイルスや細菌はどこにも潜んでます。

アルコール消毒しても、ひとたび何処かをあちこち触れば、アルコール消毒した手にはそのあと

「目に見えないもの」がくっついているんです。

空気の中には細菌がたくさんいる。 

落下細菌と言われるものがあるんです。

その中にコロナウイルスがいる確率はどうなんだろう。

やらないよりやった方がいい?

それはやっていますよと「見せた方がいい。」だけです。 

特にスーパーなどはあまり意味がないのです。
徹底するならば、その場所を定期的に消毒する必要があるでしょう。
実際にクラスターが小学校で発生した。でもその後はどうなのでしょう。

悪化したのでしょうか。

なんか、フェースシールドとか、ビニールで仕切るとか、みんなマスクとか(マスクしても感染する)人間っぽくない温かみのない感じ風評被害や冷たい目線を避けるためにする。という現実に目が眩みます。 


報道もアルコールもフェースシールド屋さんとかマスクとか(50まい4000円とか)ここぞとばかり、視聴率や需要が増えて「儲ける」ことを考える。

こんな構図があったりします。毒舌吐いてしまいますね。でも、仕方ないのかな。  

日本の風潮に皆に合わせないといけないところがあるから。ただすべての情報そのままに受けて惑わされないように気をつけないとね。

といっても全国的にPCR検査や抗体検査が広まってないので水面下の感染者数が見えてないのが、現実。


まだまだ疫学調査はこれからなんですが、無理でしょうね。

今回は長くなったかも。うーん続きあったかな。思い出したらVol.3書きますが、ないかもしれない。