コラーゲンでお肌がつるつるになる?
コラーゲン入りの商品が人気です。
コラーゲンをとってさえおけば、お肌がつるつるになれる!
豚足やフカヒレを食べたから、明日の朝はお肌つるつる!
そんなふうに思っている人もいるかもしれません。
コラーゲンを否定するつもりはありません。
でも、知っておいて頂きたいことがあります。
コラーゲン入りの製品をとった場合、それが
そのまま体内でコラーゲンになるわけではありません。
また、摂取したコラーゲンが、そのまま全部皮膚にいくわけでもありません。
コラーゲンは、たんぱく質の一種です。
体内のコラーゲンの約70%が皮膚に存在しています。
コラーゲンをとると、まずはアミノ酸に分解されます。
そして、分解されたアミノ酸は、
肝臓で、たんぱく質に合成されます。
ですから、
コラーゲンをとっても
フカヒレをとっても
納豆をとっても、
それらのたんぱく質は、いったんアミノ酸に分解されます。
ばらばらに分解されれば、どのアミノ酸がどの食品の由来だかはわかりません。
そして、ばらばらに分解されたアミノ酸が、
再度、肝臓でたんぱく質に合成されるのです。
コラーゲンをたくさんとったからといって、
それが、すべて皮膚のコラーゲンになるわけではないのです。
あなたの体にとって、
コラーゲンだけが必要なたんぱく質でしょうか?
そうではないはずです。
お酒をよく飲む人が酷使している肝臓や
体の器官の中でも老化しやすい血管や
スポーツする人が使う筋肉や
風邪やインフルエンザのウィルスと闘う免疫組織など。
皮膚のほかにも、たんぱく質を必要としている臓器はたくさんあります。
また、肝臓でたんぱく質をつくるときには
ビタミンやミネラルが必要になるので
フカヒレや豚足、ゼラチンだけを食べていて
お肌がつるつるになるわけではありません。
まずは良質なたんぱく質を摂取すること。
肉類や魚介類、大豆製品や卵、牛乳など。
かつ、野菜や果物、海藻類などの
ビタミン・ミネラルを摂取すること。
健康で、かつ美しい肌を目指すためには、
これらの土台を忘れてはならないのです。