野菜の値段 | 自然が教えてくれること

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流美農園のブログ


昨日、農業のことを書きました。

農業法人時代を思い出しているうちに、
日本の農業に思いをはせてしまったのです。

私は経済評論家でもないし、
日本の農の未来のことをうらなえるような学もないですが、
少しの期間、農業という業界にいたり、今も農業関係の方とつながっていることで、日本の農の問題を垣間見ることもあります。


日本は四季もあるし、
山も海もあるので、
地域地域の付加価値野菜を地域で支え、都会から来る人もそれを楽しみ結果として支えることになる社会ってできないのかなぁというのが昨日のお話でした。

「地域圏」という考え方もあり、
すでに日本でも取り組んでいる地域があると聞きますが、
「地域の個人・法人の合意・強いリーダーシップとマネジメント」を必要とするしっかりした地域圏もありつつ、

共通の意識として「地域で食べたほうが美味しいし、運賃もかからへんやん」という考えがベースにならないかなと思います。とってもゆるやかな地域圏、というかんじ。ニコニコ


安いものを運んで安く売る、という今の流通に加えて、
付加価値野菜の地域での消費、付加価値商品の地域での消費・開発・発信、も盛んになってきたらなーと。


そして、もうひとつ、これは昨日の記事の内容とはまったく異なることなのですが、
スーパー行っていつも思うことがあります。
野菜、安いってこと。ダウン

生きることは食べること、
ほとんどの人は一生食べるを繰り返していくのに、
その食べものを、私たち消費者が「価格」という判断基準しか持たなくなると、
小売店も流通も、みーんなその基準で動かなくてはいけなくなるし、
それは農家さんにのしかかってきます。

今年流美農園では夏野菜の育苗に失敗したので、ショック!
ナスもトマトもトウガラシも、やりませんでした。
ナスは、たまに無人販売で3本入りの100円のB品ナスを買うのですが、
これって出荷品はもっともっと安いんだろうなーと思います。あせる
(B品は、そもそも出荷対象にはならないのかもしれませんが)
旬の時期、スーパーではナス4本とか5本入りで200円切ってますから。


そうすると農家さんも、低コストで作るためには……という考えになるのは当然。


ものの価値をしっかり認識するのもカシコイ消費者。
いずれ自分に、別の形で跳ね返ってくる可能性もあるでしょう。


私は、食べるものに関しては、一通り自分でやってみたらいいと思います。
野菜も、基本調味料も(家庭の規模では難しいものもありますがあせる)、食事も。


そうすれば、家庭規模と大規模の違いはあるとしても、自分でやってみる過程で、大規模と家庭規模の違いがわかることもあります。何よりも、
「これを、この価格で販売しているということは、どういうことか」というイメージができると思います。
「正当な価値を知る」ことが賢い消費者だと思うから。



買い物は「投票行動」
何を支持するか、という行動と思っています。

正当な価値を知れば、自分が何に投票すべきなのか、自分軸で選ぶことができるようになりますね。


安い安いをみんなが求めれば、農家さんの尊厳も、、、傷つくこともあるでしょう。ショック!
それは、後継者の問題に発展するでしょうね。
そんな現状を、見る機会もありました。

逆に、みんなが流通野菜、有機野菜、自然が生んだ野菜の価値をそれぞれ認め、それぞれ投票すれば、どの農家さんも誇りをもって仕事に没頭するでしょう。そんな姿をお子さんが見れば、嬉しいでしょうね~~。

農業は、そんな輝く業界になってほしいなと思います。