「この時期（中3の秋）から塾を変えるのってどう思いますか？」
と聞かれたのでお答えすると…
中3受験生が秋以降に塾を変えるのは
基本的には
オススメしません。
講師側としての体験談として、厳しいと感じる理由2つ
実際に個別指導塾で働いていたときに
12月の冬休み直前や1月明けてから入塾する中3生を
少数ながら指導しましたが…
けっこう難しいです。
入試直前で入塾する場合は
たいてい、過去問演習を希望されます。
しかし
「これは、過去問演習より基礎からやり直さないと…」
という場合…
週1回や2回の指導では
どうあがいても教えきれないのです。
毎日自習に来て
朝から晩までがんばってくれて
質問バンバンしてくれればまだいいのですが
限られた時間の中で
1教科だけをずーっとやるわけにもいきませんし
もちろん目前に迫った入試のために
過去問演習をこなしていかないといけません。
結果的に
過去問演習のときに補足知識を入れる程度の
焼きつけ刃状態になってしまいます…。
高校受験で成績を上げるためには
少なくとも3ヵ月は必要です。
これは、
塾の授業スタイル、宿題の量や内容、自習スタイルの確立までに
3ヵ月程度かかるからです。
最初は
講師に言われるままに宿題をこなして
そこから
「もっとこうしたほうがいいのではないか？」
と悩んだり工夫をし始めて、
自分なりの勉強スタイルを確立するのに
約3ヵ月かかるんですね。
実際には
もっと時間がかかる子のほうが
圧倒的に多いと思います。
以上の理由から
塾を変えるというのは
基本的にはオススメしません！
ただし、いまの塾に不満不安がある場合は…
昨年教えていた高1男子（現在は高2）。
昨年11月にお母さまからお申込いただいたときは
個別指導塾に通っていて
私の講座を併用してくれることになりましたが
その塾では中3受験生の12月に
突然の講師交代（しかも新人に？）があって
「最初の1時間が自己紹介とか簡単な確認で終わっちゃって…」
と。
過去問や問題演習を進めて点数とりたいこの時期に
新人に講師交代させちゃダメでしょう！！
自己紹介だけで終わるなんて
なんてもったいないー！！
これに限らず
塾で講師交代やわかりやすさ・相性など
いろいろな不満不安がある場合は
このまま入試本番を迎えても
晴れがましい気持ちにはなれないでしょう。
かといって
現在の塾を辞めてしまうのは
リスクが高いので
・通信教育など
・スタディサプリやアオイゼミなど、オンラインサービス
・他塾や家庭教師
など
他のサービスを併用する形で
少しずつ理想の環境に近づけていくのがオススメです。
まとめ：塾を変えるよりも併用する
お母さまには
金銭面でご負担にはなりますが
いきなり塾を変えるのは
以上の理由からリスクが高いので
もし現在の塾に不安があるなら、
併用がオススメです。
大切な冬休みを
十分な過去問演習と問題演習に充てるためにも
いまの不満不安な点を解消するための
併用するサービスを選びましょう！