第3回ツクフェス自主コン
短編部門投稿作品に
「転生したら女勇者だった件」
というものがあります。
これは私の2018年だかの過去作です。
(4年前! ヒョエ〜〜)
△「転生したら女勇者だった件」より、案内役のスペル
当時もたくさん遊んでいただきましたが、
"まだまだ遊ばれたりない名作"という
意味では投稿するに相応しかったです。
ただ、実は完全新作の短編も作ってました。
過去に頼らずNEWるまみをお見せしよう!
と息巻いていた時期がありましたが、
どうもストーリーがまとまらず、
締め切りに間に合わないと判断したため、
代替案(オルタナティブ)として「転生〜」が
エントリーされたのです。
ちなみにシリアス短編ゲーム制作のストレス発散として
生まれてしまったのが極短編ギャグ作品の
「金第一少年の事件簿」です。
このゲームは迷宮入りだ──
何が言いたいかというと……
自主コンの終わったいま、
私のエターなった作品について
書き残しておこうと思いつきました。
マップやイベントを
かなりこだわって作っていたので、
お見せできなかったのが残念なのです。
完成しなかったことはもっと残念ですが……
また一方で、今後永遠に
手をつけることはないと思われるし、
見学できる作りにして投稿するにも
作業が大変だったので、
作った部分だけ写真を撮ったり
動画に残すことにしました。
本記事は「撮った映像を解説と共に
ブログで紹介する」形で当作を
供養しようという魂胆の記事です。
どうせ完成しないので、アッこれは!
と思う話、マップ、演出があれば
ぜひ盗んで供養していただいたい所です。
なんならデータ丸々あげます。整理が大変だけど。
るまゲーとしては異色のシリアス作で、
最終制作時間は90時間。
第3回ツクフェス自主コン
短編部門未投稿未完成作品。
タイトルは「しかばね勇者」です。
ストーリー(仮)
『勇者徴兵制度』──
魔王討伐を実現するべく、
とある国で義務化された制度。
18歳の若者は国王の元に召集され、
僅かな資金と貧弱な装備を受け取り、
"赤紙勇者"として戦地へ向かう。
そんな彼らには過去も未来も存在しない。
魔王城を守る魔物は人間よりはるかに強く、
たくさんのしかばねが戦地に残され、
"大墓穴"にまとめて埋められた。
そして、たくさんの怨嗟が地中に共鳴した。
「まだ死にたくなかった」
「戦いを引き起こした魔王が憎い」
「戦地に向かわせた国王が憎い」
未練を残した魂たちが墓場に満ち、集い、
やがて1つの形を取って地上に顕現した。
簡素な革鎧を纏った骸骨──
超常の火に包まれ、徐々に崩れ落ちる姿は、
まさしく魔物のそれであった。
しかしその魔物の素性はまた、
蘇った勇者でもあった。
"彼ら"は、大墓穴の墓標を抜くと、
それを得手の槍とし立ち上がった。
憎き存在たちを道連れにするために……
これが「しかばね勇者」の誕生である。
導入
主人公はいわゆるスケルトン。
少年がいきなり国王に呼ばれて
勇者呼ばわりされ、僅かな資金で冒険に
駆り出される……というあるあるネタを
「徴兵に置き換えたらどうだろう」という
思いつきから出発した物語。
しんでしまうとはなにごとだ!で済まされ
蘇ることなかった人たちの復讐譚です。
人間族と魔物族の戦争止まぬ世界で、
魔王城から無尽蔵に湧く魔物に対し、
とある国はどんどん劣勢になっていた。
だが、その中でしかばね勇者が生まれ、
戦況を右に左に引っ掻き回す……
というのがおおむねの展開。
しかばねは集合体、集合知なので、
内包する人格がいくつもあり、
いくつもが同時に物事を考えています。
ただしどうやら肉体を動かしている
"核"となっている人格はあるようです。
喋ることもできません。(舌がないので)
国王から勇者呼ばわりされただけで
魔法の知識のない一般人なので、
自らに起きた身体の異変についても
何が何だか分からない所から始まります。
大墓穴から森を彷徨って唯一分かったのは、
自らは魔物以上に強いということと、
自らは魔物にも人間にも敵対視される
存在として孤立してしまった、ということ。
しかしそんな彼らは、
森の奥に潜んでいた魔女と遭遇します。
彼女もまた、人間であり、魔族。
共通点を持つ存在との出会いに喜ぶ魔女は
しかばねに手ほどきを与えます。
──1度目の死を受け入れるべきこと。
──己は勇者であり、魔物でもあること。
──しかばねの肉体は徐々に崩壊していき、
やがて2度目の死を迎えること。
──この状況を悲観するのではなく、生まれ変わった意味を、何を成し遂げるかを考えるべきであること。
しかばね(=プレイヤー)は第2の生のなか、
何を成し遂げるべきかを見定める、
有限の旅に出ることになります。
つまり本作は、トゥルーエンドはあるけど、
ストーリー進行が自由に選択できて、
体力が尽きた時点での進行具合・
選んだルートによって話の終わり方が変わる
マルチエンディング方式なのです。
そんな大掛かりなことを考えていた時期もありました。
道中
プレイヤーは各地を回るにつれ、
さまざまな思惑の人物に出会い、
影響され、取る道を迷います。
赤紙によって愛する人を
召し取られた村娘──
魔族によって愛する娘を奪われ、
行方を探し、復讐に燃える父親──
魔力によって忌み嫌われ、差別され、
人間との関わりを絶った魔法使い一族──
魔物の力を前に戦地から逃げ惑い、
生き延び、罪悪感と隠れ住む脱走兵──
稀に存在する、人間語を解し、
戦闘を好まず和解を望む魔物──
そして、マップを練り歩く途中で
しかばねの肉体を形成する
赤紙勇者たちの過去に触れ、
記憶を思い出すことがあります。
赤紙勇者の1人「ユーデン・モノフ」もまた
魔王を倒すために徴兵され、
あえなく大墓穴に埋められた、
ありふれた悲しみの一つです。
そうしたありふれた悲しみの中から
何を選び取り、何を救うのか?
そして最後に待つのは何か……
はい。その最後は考えてません。
とにかくそういうストーリーです。
ゲーム性(仮)
通常戦闘(ただし、エンカウント制でない)。
しかばねのHPは999999スタート。
レベルもマックス。(死者は成長しない)
ただし手軽な回復手段
(薬草みたいなもの)が存在せず、
パーティーも常にしかばね1人のため、
死んでしまうと完全な滅びを迎えます。
そして攻撃方法は体力消費の特技のみで、
通常攻撃では雀の涙ほどしか
ダメージが入りません。
HPを1000消費して一体に攻撃、
2000消費して全体に攻撃……のように
有限の体力を切り崩して戦っていきます。
また、その他ゲーム性の特徴としては、
"常に肉体が崩壊していく"という設定のもと
毒状態のままでマップを歩き回ります。
これらすべて、
"有限の第2の生で何を成し遂げるか?"
というテーマに沿った仕様です。
ちなみにボス戦で勝利すると、
ボスが遺した『強い残留魔力』を記憶して、
その地点に赤紙勇者の魂たちを移動させる
=しかばねの肉体を転移させる
=テレポートすることができます。
次の目的地まで毒を食らって歩くのは
しんどいので、最寄りのワープスポットを
使ってシナリオを進める形。
△スキルの一部。基本ワザと、その上位互換ワザ。
読み方は上から、くい、はかい、えん、
くいあらため、はかあらし、えんさ。
また、体力回復手段は存在しないのですが、
HPがゼロになったときの
『再臨』システムを構想しました。
これは、ストーリーに大きく関わる人物が
しかばねに魂を捧げる(=死ぬ)ことで
しかばねを復活させるというもの。
(有事にはしかばねに魂を捧げる
全員生贄にすれば余裕でクリアできるけど、
それによってその後のイベントが変わったり
エンディングが異なったり……
……もっとも、ゲーム性については
途中までしか作っていないので、
実際に一連の流れとして遊んでみると
破綻しているかもしれませんね。
ボツになった理由
導入を思いついた時は「勝ったわ」と
思ったものですが、その後の
道筋の納得いくものが思いつかず、
それなりにこねくり回した末に
ボツになったワケです。
なぜ納得のストーリー展開が
思いつかないか解剖してみると……
この導入が出来たことで
ストーリーに組み込むべきだなと
考えついた要素は、
- 赤紙勇者たちの未練の話
- 魔物が産まれてくる理由
- 魔王を憎む国王の話
- しかばね勇者を誕生させた人物の話
といった所。
これらをどんな順序で見せていくべきか……
それぞれの要素のつながりを
どうしていけば面白いか……
勇者であり魔物である主人公しかばねの
立ち位置はどうなるのか……
と迷いました。
しかばねのキャラ性のためにも、
絶対的な悪を作りたくなかったんですよね。
でもそうなると、盛り上がりがない、
誰も報われない話になるというか。
(まぁ戦争ってそういうものかもしれませんが)
もし物語を盛り上げるとしたら、
全てを裏で操っていて
人間と魔物を戦わせていた黒幕がいて。
そいつをしかばねが倒したら
世界は救われるし、しかばねも
人間からも魔物からも讃えられて
幸福な死を迎える……
みたいなストーリーにすべきかも知れない。
△最強究極超魔獣が魔法の結界を噛み砕くシーン。
でもその黒幕を捻り出そうとしていたら
締め切りが来て、破滅を迎えました。
そもそも、既に殺し合ってるのに
世界が救われるわけは無いですからね。
ストーリーについても
(仮)と称して長々喋りましたが、
それらも結局はパズルのピースの
思いつきなので、組み合わせてみて
つじつまが合うものか、
合わなければどの要素を省くか……とか
考え出すとキリがないです。
──そうして、迷いに迷ったるまみは、
短編部門に出場する選手の座を
「転生したら〜」に託したのでした。
ギャラリー
△戦地へ向かう谷の橋。
△お城の見える高台の家。
△山道。谷底に川。
△浮かぶ魔王城が見える小屋。
△破壊された村の防壁。
△静まり返った教会の屋上。
△魔王城にて、壁画1。
△壁画2。
△魔王城の吹き抜け。
△魔王城の寝室。
△人間城にて、兵士と対峙。














