ブログ小説です☆

2019年12月から、連続で配信されている学園モノです☆

新宿ネロの高校2年生の学園ライフの一年分を描きます!

冬休みが終わって、いよいよ三学期となります☆

進学校である、共有鯖船学園は、3年生になった際受験や就職に専念させるため、2年生で修学旅行に行くことになっています☆

さぁ、新宿ネロ達の修学旅行♪どんな物語が描かれるでしょうか?

ゆっくりと、お楽しみください!

 

前回のお話し(66話)は、こちら

https://ameblo.jp/rum-xxx-03/entry-12568878251.html

URLをクリック(ワンタッチ)すると各話にすすみます☆

 

 

 

キャラクター紹介☆

大崎秀(オオサキ トオル)

2年1組(進学科)

神田、上野、秋葉と同じ中学出身。

成績、スポーツ共に万能。人望も熱く、周囲から信頼されている。

新生徒会長になった男。新宿ネロとは親友同士である。

1年の時に目黒恋華に告白した過去を持つ。

 

今回のお話にイロイロ関係するので、改めて紹介w

 

 

【本編】

 

新学期が始まった放課後の事である。

「ねぇねぇ!みひろんが、部屋割り決めるんでしょ?景親先生が言ってたよー☆お兄ちゃん(目黒ギン)が、みひろんに一任したから・・・そっちに任せるって~」

恋華は、実尋と一緒に学園喫茶で使うコーヒー豆を運んでいた。

 

「うん☆部屋割りは、生徒会の方でサクっと決めて~・・・紙面で配布する事にしたよ☆これから、決めるんだけどねー」

実尋も両手でコーヒー豆の袋を持った状態でニコニコしながら話していた。

 

「私、みひろんと一緒に寝たい☆みひろんと寝ながらお話しするの、すっごい楽しいもん!」

「うん☆まぁ、部屋を生徒会で決めても・・・みんな夜、好きなよーに出歩いて、適当な部屋で寝ちゃうしょ?まぁ、迷惑他のお客様に迷惑かけないよーに廊下で騒がない約束付きで・・・部屋移動は、自由でいいかなーっと」

実尋は、コーヒー豆の大漁に入った袋を落とさない様に気を配りながら恋華の方に時々目を向けた。

 

「うーん・・・でも、絶対廊下の移動とかで騒いじゃうよね・・・特に、イ・ヤムチャとか、イ・ヤムチャとか・・・あと、イ・ヤムチャとか・・・それから、イ・ヤムチャとか・・・・」

 

 

「恋華ぁ~指折りながら数えているけど、結局・・・騒ぐ要注意人物って、イ・ヤムチャさんだけなのね・・・」

「うん・・・夜の俺は、狼になるからな・・・フッフッフ・・・血が騒ぐぜ・・・とか言ってたし・・・」

「ハハハ・・・一体なんの血が騒ぐんだか・・・」

実尋は、乾いた笑みを浮かべた。

 

「あっ!そうだ☆イ・ヤムチャさん・・・昼間に、罠でもしかけて、疲れさせちゃおうか☆そーすれば、夜寝るかも♪」

「フフフフ・・・みひろん、モンスターハンターの狩りじゃないんだから・・・」

実尋は、何かを思いついた様な明るい表情を浮かべた。

 

「あっ?恋華・・・ちょっと、こっち!隠れて・・・」

「えっ?うわっ・・・」

実尋は、廊下の突き当りで新宿ネロが、どこかの学校の女子と話している所が目に入り、慌ててコーヒー豆の袋をドンと床に置き、恋華コーヒー豆の袋を持った恋華の腕を掴み物陰に隠れた。

 

「ん?なんか音が聞えたな・・・」

ネロは、振り返ると・・・・何故か、廊下にコーヒー豆がパンパンに入った袋が置き去りにされていた。実尋が慌てて廊下に置いたモノである。

 

「コーヒー豆の袋ですね・・・」

ネロと話していた女学生も廊下の方を向いた。

 

「・・・ったく、仕方ねぇなぁ・・・」

ネロは、置き去りにされたコーヒー豆を持ち抱えた。

「そーいや、・・・まだ聞いてなかったね・・・さっき、オオサキって苗字だって言ってたよね?ここにお兄ちゃんとか居るかな?」

ネロと話している女学生は、今年この学校(共有鯖船学園)を受験する予定で、本日は学校見学に来ていたのだ。

 

「はい・・・もしかして、兄を?オオサキトオル(大崎秀)をご存じなのですか?」

女学生は目を丸くしてネロに言った。

 

そんな様子を物陰で隠れて聞いている恋華は、

ねぇねぇ☆大崎くんの妹さんだって・・・やっぱり、大崎家は・・・洗礼された整った顔立ちだわ☆駄犬(ネロ)とは大違いよ~・・・ねっ?ねっ?みひろん??・・・あれ?みひろん?

声を小さくして言ったが、恋華が実尋の制服の袖を2~3回引っ張っても実尋は、真顔でネロの様子を見ていた。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

みひろん??

 

「そっかぁ☆大崎の妹かぁ・・・俺、結構大崎とは仲良いだぜ?一緒に旅行に行ったりとかしてさ☆」

「もしかして、アナタが新宿さん?ですか??」

「おぉ?お兄ちゃん(大崎秀)から、なんか俺の事聞いてるのか?」

「えぇ/////、新宿っていう、面白い奴がいるんだぜ☆とか・・・そんな程度ですが・・・」

「ははっ////面白い奴かァ~・・・そうだな、折角だし・・・ちょっと、その辺り案内しようか?このコーヒー豆運ばないと行けないしな・・・・」

ネロは、コーヒー豆を抱えたまま歩き出した。

 

「あっ・・・一緒に持ちましょうか??」

大崎秀の妹(大崎ユリ)は、ネロの抱えているコーヒー豆の大量に入った袋を一緒に抱えた。

 

「とりあえず、生徒会室に運ぼうか・・・」

ネロは、大崎秀の妹(ユリ)と共にコーヒー豆の入った袋を生徒会室まで運び始めた。

 

実は、このコーヒー豆の袋は実尋が重い思いを生徒会室から運んだモノだった。

 

 

 

☆☆

 

ネロと大崎秀の妹(ユリ)は、コーヒー豆が大量に入った袋を生徒会室まで運んだ。

 

「あら?新宿くん・・・それに、ユリちゃんじゃない?久しぶりねー☆」

生徒会室に着くと、神田那智が中から出迎えた。どーやら、大崎ユリの知り合いだったらしい。

 

「あれ?神田さん・・・このコ(ユリ)の知り合いなの?」

ネロは、那智に訊ねると

 

「うん☆同じ中学校出身よ♪ユリちゃん・・・少し大人っぽくなったんじゃない?もうじき、中学卒業よね?そーいえば、今日はお兄ちゃん(大崎秀)に用事?」

那智は、ネロに簡単に説明した。

 

「えっと・・・ここの高校を受験してみようと思いまして・・・学校の見学にきました☆」

「あら♪偉いじゃないー☆」

那智は、まるで自分の妹の様にユリの頭を撫でた。

 

「おっ?ユリちゃんじゃねぇーか!久しぶりだなー」

「おー。上野も、このコの知り合いか?」

生徒会室で作業をしていた上野がやってきた。

 

「おぉ?俺も、神田と同じで中学一緒だったからなー。新宿ー・・・ってか、帰ったんじゃねぇのか?」

上野は、ネロにざっくり説明すると、ここにネロが居る事自体珍しそうな顔をしていた。

 

「あぁー・・・上野は、割と生徒会室にくるわよ?どーせ、生徒会に所属している女のコが目的なんだろうけどー・・・」

那智は、目を細くして言った。

 

「うっせぇな・・・そーだよ!生徒会には可愛いコ、沢山居るしなぁ!ちょっと手伝いして点数稼ぎだよ!ワリィか?」

「何、開き直ってるのよ・・・・」

 

「ふーっ・・・お前ら、相変わらず・・・顔を交わせると口ケンカだな・・・」

「フフフ・・・高校でも、そのまんまですね☆中学の時から、神田センパイと上野センパイは☆」

上野と那智の様子を見ながら「相変わらずだな」と言うかのようにネロとユリは笑った。

 

「アンタと目黒(恋華)さんの痴話喧嘩よりはマシよ・・・・」

「そーだ!お前のトコの夫婦漫才より全然マシだ!」

 

「まぁ、俺らよりマシか・・・・って誰が、夫婦漫才だ!」

那智と上野から反論されるが、すぐにツッコミをいれるネロ。

 

「ぷっ・・・夫婦漫才か・・・あっ?」

実尋は物陰に隠れて、ネロとユリの様子を見ながら小さな声で笑った。すると、直ぐ近くで一緒に物陰に隠れている恋華が、鬼の様な形相で実尋を睨んだ。

「アハハハ・・・まぁまぁ、・・・抑えて抑えて・・・」

元々短気な恋華は、夫婦漫才というキーワードや、実尋が小さな声で笑った事などイロイロ爆発しそうな表情をしていた。

 

 

「夫婦漫才っていうか・・・恋華の奴は、俺より大崎だろ?」

ネロは、自分と恋華の夫婦漫才という誤解を解く為に、大崎秀の名を出した。

ユリは、兄の名に反応した。

「えっ?その・・・目黒(恋華)さん?恋華??・・・その人って、お兄ちゃんと・・・何か関係のある人なの?」

ユリは、表情を曇らせた。

 

「うーん・・・そうねぇ、去年だったかしら?大崎くん、目黒(恋華)さんに告白した事があったわねぇ・・・」

「えっ??お兄ちゃんが・・・?」

那智の言った事を聞き、ユリの表情は、さらに曇った。

 

「あっ、そ・・・そうだな・・・学校案内をしていた途中だったな?他にも案内する所があるから・・・一緒に行かないか?」

ネロは、「ここに居ると、このコは、どんどん表情を曇らせていく」と感じ、場所を変えようと思ったのだ。

 

「あっ、そーだ・・・学校案内なんだったら、学園喫茶とかに案内してあげなよ?去年の夏頃から、本格的にオープンした喫茶店☆連れてってあげてよ♪」

那智が言うと

「喫茶店が、あるんですか~☆是非、行ってみたいです♪」

ユリの表情は明るくなった。

 

「それと、新宿くん!そのコーヒー豆の袋・・・ついでに、学園喫茶まで運んでね~」

「えっ!またかよ・・・これ、結構重いのに・・・」

ネロは、コーヒーの豆が大量に入った袋を、学園喫茶に運ぶ事になった。

 

「あっ・・・折角ですので、私も手伝います。」

ユリも、再びネロの持っているコーヒー豆の袋を一緒に持った。

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

「ふーっ・・・疲れたー!ここが、学園喫茶だよ・・・放課後に、やっている事が多いんだ。」

学園喫茶に到着すると、ネロは、ドサっと豆の入った袋を置いて・・・大きく息をついた。

 

「オシャレな喫茶店ですね☆」

ユリは、喫茶店に着くと辺りを見渡した。

 

「おお?やっと豆が届いたか・・・ん?新宿か?豆、サンキューな。」

喫茶店の奥から、背の高い綺麗な顔立ちの貴公子と呼ぶにふさわしい、学園のプリンス除闇が現れた。

 

「おー・・・プリンス。このコ、大崎の妹でさぁ・・・今度ここに、入学しようと思って学校見学に来たらしいぜ?」

「ほぉ・・・鯖学入試希望か、まぁー、コーヒー入れるから・・ゆっくりしてってくれ☆」

貴公子(プリンス)除闇は、ユリに爽やかな笑顔を向けてから喫茶店の奥の方へ向かった。

 

「おっ?コーヒー奢ってくれるのか?」

「オマエ(ネロ)がな・・・」

「えっ!俺が、払うのか・・・・」

 

「あっ、私・・・お金払いますよ・・・・」

ユリは、ネロと除闇のやりとりを聞いて、慌てて財布を出した。

 

「いや、良いんだ☆女性の為に働くことが、男の特権さ♪・・・・って事で、オマエ(ネロ)の奢りな・・・

除闇は、テーブルにコーヒーカップを置きながら、ユリに笑顔を見せた。

コーヒーを入れると除闇は、その場に長居はせず喫茶店の奥の方へ向かった。

 

「あの・・・新宿さん。兄の事なんですが・・・高校に入ってから、なんだか私にあまり構ってくれなくなって・・・」

「ん??大崎が・・・?」

 

「はい・・・中学時代は、イロイロ私に構ってくれて・・・ホントに、凄く私の事可愛がってくれたのです☆」

「私ね、実は・・・分け合って、中学を留年してしまって、あんまり友達が出来なくて・・・そんな私を、いつも兄は気遣ってくれて・・・ホントに良いお兄ちゃんなんです・・・」

 

「そっかぁ・・・・」

 

「はい・・・だから、私は・・・お兄ちゃんが、この高校に入学してから、変わってしまった事が、凄く気になっていて・・・」

「ん?でも・・・大崎は、良い奴だぞ?多分、ユリちゃんが話していた頃と・・・そんなに変わらないと思うぞ?アイツが、高校に入った事で冷たくなったとは思えないし・・・アイツのお父さんも、この前文化祭に来てバシバシ写真撮ってたしなぁ☆多分家族内でも、そのまんまのアイツじゃねぇか?」

ネロは、ユリを安心させようと思ってありのままの大崎秀の事を伝えようとしたが、どーいう事なのか、みるみるユリの顔は険しくなっていった。

 

ドン

 

ユリは、テーブルを両手の平で思いっきり叩いた。

 

「・・・・・・・・っ!!新宿さん!私のお兄ちゃんを何でも知っているみたいに言わないで!!お兄ちゃんの事を一番知っているのは、ユリなの!!お兄ちゃんを一番大事に思っているのもユリなの!お兄ちゃんにとっても、ユリの事が一番なの!」

ユリは大きな声を出した。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

「みひろん・・・なんだか、あのコ・・・ヤバイわね・・・」

「うーむ・・・これは、予想外の展開ですな・・・流石に、間に入ろうかな・・・」

物陰から、未だに偵察する実尋と恋華。

 

「そ、そうだよなぁ☆大崎の奴は、きっとユリちゃんが一番だよ・・・☆」

ネロは、ユリをこれ以上怒らせるのは、少し面倒なのでとりあえず話を合わせた。

――どうやら、このコは・・・よっぽど大崎、お兄ちゃんの事が好きらしい・・・それで、自分の考えが否定されたりすると、発狂するのか・・・

 

「うん・・・ユリの事が、一番・・・そう思ってたんだけど、高校に入ってから・・・ユリが、一番じゃないみたい・・・」

「いやいや!・・・・ユリちゃんの事が、一番だよ!こんなに可愛い妹だよ?大崎が、大事にしないハズない!」

「えっ?ユリの事・・・可愛いって思ってくれるの?」

「あ、ああ!可愛いさ!!・・・だから、大崎だって・・・可愛いって思ってくれてるさ!」

 

「・・・・・でも、少し前に・・・お兄ちゃんの生徒手帳に、女の人の写真が入ってたの・・・見た事があるの・・・」

 

「あっ・・・写真・・・それって、恋華の写真の事か?・・・ぐっ(し、しまった・・・言ってしまった)」

ネロは、慌てて手をで自分の口を押えた。

 

「ふーん・・・やっぱり、お兄ちゃんは・・・その恋華さんって人の事好きだったんだ・・・さっき、生徒会室で言ってた人の事ですよね?目黒・・・恋華さんって人ですよね?黒いジャージを着て、なんだがツンツンした怒りっぽそうな顔をして、お兄ちゃんには全然似合わない人なのに・・・どーして・・・ユリより、その人の方が良いなんて・・・・」

ユリは、どんどん険しい顔になっていた。

 

 

「・・・・・・・・・・・・・大崎くん、私の写真・・・持っててくれたんだ・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

物陰に隠れていた恋華は、ネロとユリの会話を聞きながらポツリと声を漏らした。

そんな様子を見ながら、実尋はポンと優しく肩を叩いた。

 

 

「うーん・・・・ユリちゃんだって、こんなに可愛い顔なんだから☆新しく彼氏を作るといいよ♪」

ネロは、明るく言った。

 

「えっ・・・そんな、私は・・・お兄ちゃんが居るし・・・」

「でも、大崎にだって好きな人がいるって事が解ったんだろ?それなら、ユリちゃんだって・・・新しく恋をしたらいいさ☆・・・だって、ここの高校に入る為に、わざわざ学校見学をしにきたんだろ?」

 

「え・・・そ、そうですが・・・私は、友達を作るの上手じゃないし・・・お兄ちゃんさえ居てくれれば・・・・」

 

「俺は、大崎とは親友のつもりだから、親友の妹だと思ってハッキリ言うけど・・・アイツだって、卒業してやがて大人になってくんだ。アイツにだって自分の人生があるし・・・その自分の人生は自分で決めていくもんだと・・・俺は思う!」

「お兄ちゃんの人生・・・・」

「あぁ!ユリちゃんは、お兄ちゃんの事が好きなんだろ?お兄ちゃんに幸せになって欲しいんだろ?」

「うん//////」

 

「だったら、お兄ちゃんの人生はお兄ちゃん自身に選ばせてあげないと駄目だろ?それに、ここの学校に来たらキミは、一人じゃない!神田さんだって、上野だって・・・それに、俺も居る!だから、友達中々出来なくても寂しい思いは・・・絶対させない☆」

 

「/////////新宿さん・・・」

「あぁ☆約束するよ♪だから、お兄ちゃんが忙しくて・・・あんまりキミに構ってあげられなくても恨んじゃダメだよ☆」

その時のネロの顔は、誰が見ても誇らしく、共有鯖船学園を代表する立派な先輩!といえる顔に見えたという。

 

「ふっ・・・やるじゃん」

コーヒーカップを磨きながら、実は一部始終を見ていた除闇は小さな声で呟いた。

 

物陰で隠れて見ていた実尋は、立ち上がった。

「みひろん?」

「恋華・・・行こっか♪お腹空いたし、ザイ●でスパゲティでも食べようか☆」

「うん☆」

 

実尋は、チラっとネロの方を振りかける「学校案内頑張って☆」と小さな声で応援して、恋華と手を繋いで帰った。

実尋は、嬉しそうな顔をしていた。

「みひろん☆なんか嬉しそうだね・・・」

「ん?そーかな?・・・うーん。恋華と一緒にご飯が食べれるから・・・・かな☆」

実尋の顔を、まじまじと見ながら恋華は笑った。

「ふーん・・・・フフフ」

 

――みひろんが、嬉しそうにしてる理由は、なんとなく私は解る☆だって、グレイコフを案内しているアイツ(ネロ)の姿を見ている時と、同じ顔をしてるもん☆

 

誰かの為に、何かをする・・・

何が出来るかを考える・・・・

見返りを求めない 無償の愛

 

 

そんな事を夢中で取り組んでいるネロの姿が、実尋は好きなのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ  

 

Woo きっと来る~ きっと来る~ 奇跡は白く~♪(あるキャラのテーマ曲)

 

「あぁ☆ここのコーヒー美味しいですね☆飲み過ぎちゃった・・・ちょっと、トイレに行ってきますね☆」

ユリは、トイレを探しに出歩いた。

 

「トイレは、こちらです・・・」

黒い布を頭からかぶった青白い顔をした女子高生が、ユリを案内した。

 

「ありがとうございます☆・・・新宿さんて、とっても誠実で素敵な方ですよね☆・・・フフフ、この学校に入学したら・・・告白しちゃおうかな////」

ユリは、トイレで手を洗いながら一人言を口にした。

 

「コクハク・・・・」

 

 

ジャーーー

 

ユリが、トイレで手を洗っていると先程ユリをトイレへ案内してくれた黒い布を被った女子高生がトイレから出てきた。

 

「あっ、トイレ案内してくださってありがとうございます☆」

「アナタは、シンジュクセンパイの事・・・スキ?」

 

「えぇ☆凄く親切なかたですもの♪」

「シンジュクセンパイは・・・アナタのモノじゃない・・・」

 

「えっ?」

 

「シンジュクセンパイに、これ以上迷惑をかけないで下さい・・・シンジュクセンパイに、これ以上付きまとわないでクダサイ・・・」

「ちょっと、迷惑なんてかけたないわよ・・・なんなの?アナタ??」

 

「あまり手荒な事は、したくないのですが・・・これ以上、シンジュクセンパイに近づくなら・・・」

黒い布を被った女子高生は、カバンのファスナーを・・・

 

ジジジジ・・・・っとゆっくり開けて中から銀色に光るモノを取り出そうとした。

 

「ちょっ!アナタ・・・」

「シンジュクセンパイは、キリエの事が好きなんです・・・・これからも、ずっと・・・・」

 

 

 

喫茶店で、ネロはユリが戻ってくるのを待ちながらスマートフォンでゲームをしていた。

「おっ?ユリちゃん・・・あれ?御徒町さん・・・」

足音が聞えたので、ユリが戻ってきたかと思い振り返ると、そこには御徒町霧恵が立っていた。

 

「新宿センパイ☆お一人ですか?」

「いや、ユリちゃん・・・あ、大崎の妹を待ってたんだ。学校見学に来たみたいだからさ、案内してたんだ☆」

「フフフ・・・新宿センパイは、いつも優しいですね☆フランスから来た留学生グレイコフの時も、センパイが一番張り切って案内したりフォローしたりしてましたもんね☆」

「そっかなー。でも御徒町さんの事も、グレイコフ褒めてたよ?」

 

「あっ・・・新宿センパイ☆そーいえば・・・・」

霧恵は、カバンのファスナーを

 

ジジジジっ・・・と、ゆっくり開けて中から銀色に光るモノを取り出した。

 

「おぉ☆焼き芋だ~。どーしたの?それ☆」

「100円LA●Nで買ってきました。よかったら、食べませんか?」

霧恵は、銀色に光るアルミホイルにくるまった焼き芋をネロに手渡した。

 

ネロは、バッっと焼き芋を半分に割った。

「一緒に食べよう?大きい方は、御徒町さん食べなよ☆」

 

「し、新宿センパイと二人きりで・・・焼き芋が食べれるなんて・・・キリエ、幸せです!!!」

「そーいえば、ユリちゃん・・・あ、御徒町さんと同じ位の背?の女のコ見なかった?」

 

「あー・・・トイレに来た女のコなら、急用が出来たとかで・・・帰りましたよ・・・・・」

「あれ?そっかぁ~・・・大崎の妹なんだー☆来るといいね♪入学したら改めて御徒町さんにも紹介するよ☆」

 

「フフフフフ・・・楽しみにしてますよ」

霧恵は、不気味に笑った。

 

 

つづきは、こちら (キリエハザードは続きませんw)

https://ameblo.jp/rum-xxx-03/entry-12570716854.html

URLをクリックしてね☆

 

次回は、いよいよ「修学旅行編」