鯖学☆(サバガク)60
ブログ小説です☆
高校二年生の主人公、新宿ネロの学園ストーリーがメインとなるお話しです☆
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☆今回のブログ小説「鯖学☆」(サバガク)は、クリスマススペシャル・・・という形をとりまして・・・
タイトルそのものを、一度変えてます☆
鯖学のネロを中心とした仲間達のストーリーを
12月18日から12月25日までのお話として、一気に配信していく形です☆
鯖学☆(サバガク)
シーズン3
☆聖夜の鐘 -angel song-☆
「秘密のプレゼント」
【本編】
day18
「うー、寒いな・・・やっぱり、12月だな・・・」
ネロは、両手をポケットの中へ入れ歩いた。
「うん・・・もうすぐ、クリスマスだしね・・・」
ネロの少し後ろを恋華は歩いた。同じ学校で家が近所という事もあり、二人は同じ時間に通学する事が多かった。特に待ち合わせをしている訳ではなく、同じ時間に通学する事が多いかったのだ。
「おぉ・・・クリスマスかぁ・・・」
「あっ!そうだ・・・実は、イ・ヤムチャがねー☆イヴの夜、学校の体育館を貸し出しにしてね☆クリスマス会をやるんだって~」
「へぇー・・・面白そうだな☆そーいや、オマエ(恋華)イ・ヤムチャと同じクラスだったもんな・・・」
ネロは、後ろチラっと振り返り、空を見上げて言った。
ーークリスマス付近と言っても、今年は雪が降らないだうな・・・
「うん☆もう、生徒会長と打ち合わせ済みなんだって~」
「生徒会長・・・あ、大崎かぁ☆」
「うん☆ぴったりだよねー大崎君☆」
「あぁー適所適材だなー・・・」
「それでねー♪・・・クリスマス会に、なにかプレゼントを・・・・」
「おっ・・・プレゼント交換会か?」
ネロは、恋華の話しを聞くと身体全体で恋華の方へ向き治った。会話を後ろ向きで歩いた。
「ううん・・・プレゼント交換会って案は出てないわ・・・」
「それじゃあ・・・えっ?どーするんだ?」
「だから、アンタがみひろんにプレゼントするのよ!」
「えっ・・・俺?」
恋華の提案でネロは驚いた。
「そーよ!アンタみひろんの事好きなクセに・・・全然進展ないでしょ?」
「えっ・・・いや、その・・・俺な、彼女いるんだよ・・・」
「へっ?」
恋華は目を丸くした。
「だから、付き合っている人が居るんだよ・・・まぁ、連絡出来てないけどさ・・・」
「連絡出来てないって、どー言う事?」
恋華は、声を大きくした。
「だから・・・その、付き合って・・・一回会って、それから・・・」
ネロは、前に向き直り人差し指と親指で顎の辺りを摘まんだ。
「それから?」
恋華は、少し早足で歩きネロの顔を覗き混むように隣を歩いた。
「暫く、連絡は控えましょう・・・会うのも控えましょう・・・・って」
「それって、理由は聴いたの?」
「何回も理由を教えて欲しいって、LINEを送ったさ・・・でも、」
「既読のマークつかないの?」
恋華は、ネロの話し終わる前に質問をした。
「あぁ・・・多分、その・・・ブロックされてるかも・・・・」
ネロは、下を向いた。
「それって・・・そのまま、これっきり・・・って意味じゃないの?」
「うっ・・・やっぱりそうかー・・・」
「ねぇ?その付き合った女性って・・・出会い系サイト??」
「おい、なんでそーなるんだよ?」
ネロは、恋華の思わぬ言葉に声を大きくした。
「だって、アンタ・・・ネットオタクでしょ?だったら・・・家に居ても、相手を見つけるなんて、それくらいしかないじゃない?」
「なんで・・・よりによって出逢い系なんだよー・・・いくら、俺だって、出会い系サイトなんてやらねーよ!!」
ビクッ
学校の正門の近くでネロの大きな声が聞こえてきた。
「えっ・・・・ちょっと待てよ?今出会い系サイトって・・・言ってなかったか?もしかして・・・バレてるの?それとも、全然違う話??」
上野は、びくびくしながら辺りを見渡した。
「おーい・・・・上野ー・・・この出会い系サイトー・・・全然、俺のトコ返事こねーよー・・・これ、ぼったくりサイトじゃねーのー?」
秋葉が上野の方へ駆け寄ってきた。
「おいおい・・・大きい声で言うなよ・・・他の奴らに、俺らが出会い系サイトやってるのバレたら、どーすんだよ!」
上野は、焦りのあまり秋葉より大きな声をだした。
「えー?クリスマス前に彼女欲しいから、出会い系サイトで出会いを探してるんでしょ?別に、恥ずかしくねーよー・・・・」
秋葉は、自分達が出会い系サイトをやっている事に対して後ろめたさを全く感じて居なかった。
「いやいや、こーいうのは・・・誰にも言わないもんなの!周りにバレたら・・・俺、この学校居られなくなっちまうよー」
上野は、秋葉と違い周りからの評価を気にしていた。
「えー・・・俺、周りに言っても平気・・・むしろ、俺・・・このサイト使い方解らないからねー・・・ネロっちにやり方聞こうかと思ってー・・・」
「なんで、アイツに聴くんだよ!」
ネロと恋華が正門から入ってくるのを見つけ、秋葉は二人の所へ向かおうとするが、慌てて上野に止められた。
「だって、ネロっちネットオタクでしょ?絶対アイツ・・・俺達より、このサイト詳しいぜ?っていうか・・・むしろ、やってるんじゃねー?隠れてこっそりとか☆このサイト・・・だって、一年の時・・・速攻帰ってたじゃん!多分ネロっち・・・出会い系サイトの経験者だぜ?」
「うーん・・・そうかもなー・・・」
ネロが一年生の時、学校が終わると速攻で帰っていた事を思い出すと、あながち秋葉が話している事も間違いでは無さそうに感じてしまう。
「ネロっちも、こっちの仲間に引き入れちゃおうぜ?こっそり、隠れてやるより・・・ネロっちも仲間に入れた方が・・・動きやすいぜ?この際、新しい合コンだって・・・もし出会い系サイトで出逢えたら・・・出来そうじゃん?」
秋葉は、新しい合コン作戦の提案をすると
「いいなーー」
上野もニヤリと笑った。
day19
翌日の放課後・・・
「・・・・と!いう訳なので、今日は、これから買い物いくわよ!」
学校の5時限目が終わると恋華が教室へやってきた。
「・・・・という訳って、いきなりなんだよ?何の説明もなく、と!いう訳ってのが良く解らん!」
「昨日話したでしょ?クリスマス会であげるプレゼントを買いに行くって!!」(色づけ)
ネロは、突然教室にやってきた恋華の良く解らない説明に混乱しながら、半ば強引に腕を引っ張られた。
「おい!新宿ーっ・・・恋華!」
「ネロっちー・・・恋華ちゃーーん・・・・俺達も買い物一緒に連れてってくれよー」
上野と秋葉がネロと恋華の前にやってきた。
「えーっ・・・」
恋華は、ちょっとだけ立ち止まって困惑した。
「クリスマス会のプレゼント買うんだろ?」
「俺達も連れてってくれー・・・・なぁ、頼むよー・・・プレゼントを選ぶの手伝ってくれよー・・・」
上野と秋葉が恋華にすがり着くように頼んだ。
「あ、アンタ達は個人で選びなさいよー・・・・」
恋華は断ろうとすると・・・
「あっ・・・いいじゃねぇかー・・・買い物だろ?別に減るもんじゃねぇし・・・」
「んー・・・・しょうがないわねー・・・」
ネロは、買い物に行くらいなら、誰が一緒でも変わらないと思い、恋華に上野と秋葉も連れてくように伝えた。
「まぁ・・・いいわ・・・」
恋華は、訳があるのか・・・地味に嫌そうだった。
「お?ネロっち・・・渋谷も一緒に誘おうぜー☆」
秋葉が言うと
「えっ!!」
恋華が目を丸くした。
「恋華ちゃん、渋谷と仲良しだろー?おーい・・・渋谷ァァー!これから、みんなで買い物行こうぜー☆」
「ん???買い物??」
秋葉の呼びかけに、実尋も近づいてきた。
「んん??ワタシも一緒に行ってもいいのかい?・・・まぁ、店番あるから・・・あんまり長居出来ないけど・・・」
「あ・・・っ・・・えっと・・・み、みひろん忙しくないの?」
恋華は、実尋が近くに来ると・・・なんとなくバツが悪そうな雰囲気を出す恋華。
「お??おお☆☆・・・おやおやおや~?もしかすると・・・」
実尋は、恋華の態度から何かを勘づいたように・・・上野と秋葉を自分の方へ引き寄せて・・・
「えっ/////」
「恋華は、新宿くんと二人っきりで買い物に行きたかったのかな~?」
実尋は、ウィンクしながら言った。
「い、いや//////ち、違う違う・・・なんでこんなバカ犬と・・・////」
恋華は、焦って否定をする時に口ごもってしまった。
「!!!!・・・れ、恋華・・・今、冗談で言ったのに・・・ホントに、新宿くんと・・・?」
実尋は、恋華の慌てる際の言葉を噛んでしまう仕草を見て、先程勘で言ったモノが確信に変わった。
「わ、わた、わた・・・みひろんも・・・一緒に行こうよ・・・・」
「オイ!渋谷・・・あんまり恋華をからかうなって・・・みんなで行こうぜ☆」
恋華が、何故かパニックになっていたのでネロはフォローした。
ネロと実尋は、恋華と一緒に居た時間が長い為、ある事に勘づいた。
恋華の話し方が、少しおかしい・・・
あの独特の舌の回らない話し方をする相手は、「大崎秀」だけだったハズである。
☆☆
学校を出たネロ達一同(ネロ、実尋、恋華、上野、秋葉)は、学校から近くにあるドンキホーテに行く事になった。学生である彼等には使える資金が多くない為、何かとちょうど良かった。
「うーん、悩むなぁ・・・」
上野は、クリスマス用のプレゼントを選ぶ際に非常に熱心だった。
上野は、香水を2つ手に取った。
そして、自分の手首にかけ・・・香りを確かめていた。
「うーん・・・どっちの方が喜ぶだろう・・・おーい、渋谷?あれっ居ない!恋華ァ・・・あれ、女子どっちも居ない!くっそー香水売り場のコーナーに来てるの俺だけ?」
上野は、辺りを見渡すと・・・自分一人だった事に気づいた。
「おっ?秋葉クン・・・選んでますなー・・・誰か、プレゼントしたい人がいるのですかな??☆」
既にプレゼントを購入済みの実尋は、秋葉の所へやってきた。
「ん~・・・よくよく考えると、オレ誰にプレゼントして良いか解らないんだよなー。彼女がいる訳でも無いし・・・好きな女の子がいる訳でも無いしー・・・」
秋葉は、プレゼントを選ぶのを悩んでいるのではなく、誰にプレゼントをあげるか悩んでいた。
「あははは・・・秋葉くんらしいや・・・じゃあ、クリスマスだからホントにあげたい人にあげたらいいんじゃないかな?別に女の子じゃなくても、男の友達でもいいんじゃないかな?」
実尋は、秋葉にさりげなくアドバイスをした。
「あぁ、そっかぁ・・・じゃあ、俺・・・男友達にあげよっかな?」
秋葉は、実尋のアドバイスで納得して「男が喜びそうなモノ」を探し始めた。
「男の子が喜びそーなモノなら、秋葉くんが貰って嬉しいモノにすると良いよ☆」
☆☆☆
ブーンブブン
ネロのポケットの中から、スマートフォンのLINEの独特のバイブ音が鳴り響く。
「んっ??なんだ?恋華からか・・・3階のトイレに来い!って・・・」
ネロは、恋華からの呼び出しを受けて3階のトイレの入り口付近へ向かうと、恋華が仁王立ちをして待ち構えていた。
「ん?なんだよー・・・トイレに来いって」
ネロは、呼び出した理由を聞こうとすると
「いい??今日は、みひろんにあげるプレゼントを内緒で買いに来たんだからね?」
恋華は、ネロに指をさしながら言った。
「プレゼン・・・うわー・・・聞こえませんでした。何も聞こえませんでしたぁ/////」
実尋は、慌ててトイレの中に戻った。
たまたま、トイレに来ていた実尋は、恋華の大きな声が聞こえてしまった。
「あーっ、そっかぁ・・・あ、でも・・・他のメンツも連れて買い物に来ちまったなぁ。ついでに、渋谷(実尋)本人も・・・」
「今さら遅いわよ・・・とにかく、今はバラバラで行動してるから、みひろんのプレゼントを買うなら今の内よ・・・気づかれないよーにね!!」
「おう!!」
ネロと恋華は、辺りをキョロキョロと見渡しながら、実尋が居ない事を確認してプレゼントを探しはじめた。
-さて、お二人さんは・・・向こうへ行ったかな?盗み聴きをするつもりは無いんだけどさ////聞こえちゃったもんは、仕方がない・・・-
実尋は、少し顔から笑みがこぼれた。
-恋華の慌てて何かを、隠してたような理由は、これかな・・・内緒でプレゼントかぁ、気づかないフリをするのが、やっぱり礼儀だよね-
ネロと恋華は、実尋の為のプレゼントを黙々と選び始めた。
「これは?どうだ??」
とネロが選ぶと恋華はダメだし・・・その繰り返しを10回程行っていた。
「ふぅ・・・まぁまぁ・・・こんなトコかしら/////アンタの選んだシリーズでこれが、一番まともね♪」
「へいへい・・・助かりました。恋華様・・・」
「ホントに感謝してる?まぁ・・・アンタ一人じゃ、このダメだしシリーズの中の一つが、みひろんの手元に渡ると思うと・・・ゾッとするわ・・・」
ネロと恋華が実尋用のプレゼントを選び終わった頃・・・
「おーい!頼むよー・・・そんなトコでイチャイチャしてないでさー・・・俺のプレゼント選びも協力してくれよー!」
上野だった。上野は、買い物籠の中に香水を大量に入れて持ってきた。
「おっ!上野・・・随分香水持ってきたな・・・全部買う気か?」
「んなわけないだろー!」
ネロの問いかけに、上野は半ばキレかける。
「オマエらが、なんだかずぅぅぅぅぅ(長い)ぅぅぅぅぅっと!イチャイチャしてる間に、俺はクリスマスのプレゼント一人で選んでたんだぞ!?」
「な、なによ/////べ、別にイチャイチャなんか・・・」
「お、オイ・・・・オマエ隠すのヘタだな~・・・顔が、もろに赤くなってるぞ・・・そんな事より、この買い物籠の中から・・・プレゼント選びを・・・」
上野が話終わる前に、ネロが口を挟んだ。恋華の顔がみるみる赤くなってきていたのだ。
「お・・・おい?恋華・・・お前、ホントに顔赤いぞ・・・」
ネロは、恋華の額に手を当てた。
「べ、べつ////そんな事・・・・」
「おい・・・ちょっと・・・うわっ!すっげぇ熱だぞ??」
「・・・・・・・そ、そう言えば・・・・・朝から、なんか・・・頭痛が・・・・」
恋華は脱力したかのように、床に座り込んだ。
「恋華?・・・オイ・・・恋華?・・・恋華ァァァァァ!!!!」
と余り長すぎると、保存出来なくなるので・・・
ここまでにします☆
聖夜の鐘は、まだまだ続きます☆
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