※ブログ小説です☆ 前回の37話を読んでいる前提で進行します。
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「よぉ、実尋さん☆」
赤いハチマキを靡かせた、凛々しい顔をした男子生徒が、学園の食堂内で実尋に声をかけた。
実尋は、友人の神田那智と食事をしながら、瞬きをしていた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「実尋、貴方を呼んでるわよ・・・・」
中々反応しない実尋に、那智から肩をトントンと叩かれ10秒程経過してから、「ハッ」と前方の男子生徒をみて
「う、うん・・・・そうか、キミもお昼だね☆いま、お昼の時間だもんね☆え~と、ハチマキの色!変えた?赤も似合うねー!すぐに気づいたよ☆」
実尋は、ハチマキの色を指摘した。さり気ないオシャレに気づいた事で自身満々だった。
「えっ・・・あ、そうさ・・・オレ、ハチマキの色変えたんだよ~/////細かいオシャレに良く気づいてくれたねぇ~」
男子生徒は、昨日切ったばかりの髪を自身でさわりながら言った。
「あ・・・え~っと・・・その、バイトに受かったんだぜ☆・・・あの、今日はその事を実尋さんに報告したくて、ここに来ただけなんだ・・・」
男子生徒は、頭をかきながら、最近の事を手短に実尋に伝えて去ろうとした。
「ワッハッハッハ☆冗談だよ☆・・・・短い髪も似合ってるよ!イ・ヤムチャさん☆」
実尋は、軽く笑って去ろうとするイ・ヤムチャを引き止めた。
「えっ!えぇ~・・・・//////」
イ・ヤムチャはキツネに摘ままれたような顔で、実尋の方へ振り向いた。
「まぁ、一応オシャレ番長ですから・・・人が気づきにくいポイントを指摘してみようかと思ってね☆」
「髪切った?ってタモ●みたいなリアクションじゃあ・・・あまりにも芸がないでしょ?」
「ホントは、どちら様ですか?って言おうと思ったけど・・・流石に悪ノリしすぎかなぁ?って思ったから辞めといた☆」
実尋は、笑いながら話した。
「いやいや、あえて、ハチマキの色とか・・・充分悪ノリでしょ・・・・」
那智は、隣で目を細くして言った。
「な、なんだよ~人が悪いぜ!実尋さん☆さすがの俺もドッキリにハマってしまうトコだったぜ~」
イ・ヤムチャは、後頭部をかきながら実尋の方へ歩いてきた。
「ワッハッハッハ~☆ゴメン、ゴメン、せっかくだから一緒にお昼食べよう~、バイトの受かったトコの話とか聞かせてよ~」
実尋は、手招きをしながら、イ・ヤムチャを呼んだ。
「あぁ☆実はなぁ、オレ!中華料理屋のアルバイトに受かったんだぜ!それも、2、3日待ってくださいって反応じゃなくてさ・・・貴方のやる気は伝わりました!さっそく、ウチではたらいて下さい!って言われちゃってさ~☆・・・・・・・」
イ・ヤムチャは、中々合格を貰えなかった時の話や、髪を切った話、料理を覚えたら食べさせてやるぜ☆という意気込み等を、目を輝かせながら実尋に話続けた。
イ・ヤムチャは、実尋が好きだった。
好きな女子に、自分の話を聞いてもらえるという事は、高校生の男子にとって・・・この上ない至福の時間であった。
ネロ、イ・ヤムチャ、秀、そして貴公子(プリンス)除闇の男子4人は、夏休みに好きな異性と交流を深める為に、(合コン目的の)旅行を企画していた。女性をエスコートする為に、男性の方が多く払う!という理由から、男性陣はアルバイトを始める事にした。
ネロは、マグ●ナルド。イ・ヤムチャは、中華料理屋。秀は、サイ●リア。そして、貴公子(プリンス)除闇は、学園喫茶を開業する為に、栄養士の資格を所持した講師(高田馬場ムラオ先生)から協力を得る事に成功、保健所の許可を得る事が出来た。
渋谷に、夏休みの旅行であの時聞けなかった事を聴く為に!
バイトしながら、料理の腕を上げて、実尋さんに美味いラーメンを食べさせる為に!
俺は、好きな女性を誘う事は出来なかったけど・・・みんなのサポート側に回って、精いっぱい盛り上げよう!今しかない夏だから!
女性の夏の渇きを癒す事!それが男の俺の特権だ♪ターゲットは、恋華以外の女性全員だ☆
6月の4週を迎えた時点で、4人の男性陣は、それぞれの熱い思いを胸に!
アルバイトが開始された・・・・
今回のストーリーは、初めてのアルバイトをするこの男のストーリー☆
37話のキャラクターをざっくり紹介
新宿ネロ(シンジュク ネロ)
渋谷実尋(シブヤ ミヒロ)
【COMING SOON】
原宿仁児(ハラジュク ニコ)
【本編】
新宿ネロ!高校2年生。この小説の主人公である。
高校1年の時は、学校帰りは即帰宅しオンラインゲームで遊び続けた。友達は、PC画面の中に居る!という根暗な過去を持っていたが・・・ある時、中学時代の友人達と再会し・・・互いの話をしているウチに、「このままじゃ、ダメだ!俺も彼女が欲しい・・・」と思う様になったネロ。
高校2年に進学してから、少し積極的に交流を図る様になり、ネット上だけではなく、学校内に親しい友人達も増えてきた。
そんな中、友人の秀、イ・ヤムチャ達が提案した企画。
「好きな異性と交流を深める為に、4対4で合コン目的の旅行をしよう」
という事になった。
女性より、多めに旅費を稼ぐべく、男性陣はアルバイトを開始する事になった。
新宿ネロは、マク●ナルドでアルバイトを始める事になった。
6月4週の月曜日・・・学校帰りに、バイト先に向かうネロ。
――ついに、俺もバイトを始めるのか・・・・なんか緊張するな・・・
マク●ナルドに入ると、定員たちが「いらっしゃいませー☆」と明るく出迎える。
「あ・・・その、注文じゃなくて・・・新しくバイトに来た新宿ですが・・・・」
ネロは、バイトに来た事を伝えた。
「あーー、新宿くんね☆こっちだよー。ゴメン、制服も部屋の案内もまだだよねー!」
ネロの方へ、一人の女性定員がやってきた。胸のバッチに「トレーナー」と書かれていた。
――この人が、俺に教えてくれる人かな?若いな・・・俺と同じくらいの歳か?
クルールームと呼ばれる、定員の専用の部屋に案内されたネロ、すぐに制服が渡された。
薄いブルーの襟付きのワイシャツと、黒いズボン、そして青い帽子。これらを身に着けるように言われた。
クルールームで、トレーナー?と思われる女性定員が、
「おー!似合うじゃん!新宿くん☆」
と軽く拍手した。
「いやぁ~・・・どうも・・・・」
ネロは、後頭部をかきながら軽く、頭を下げた。
「あー・・・アタシ、自己紹介まだだった。原宿 仁児(ハラジュク ニコ)って言います☆・・・仁児(ニコ)って何か、難しい感じの名前だけど、まぁ・・・親が、人をいつくしむ子になってとか・・・そんな意味でつけたらしいけどさ・・・当の本人は、異性に全く興味なし!アニメとゲーム好きの中二病ですけどね・・・」
トレーナーの名札をつけた女性定員は、ネロに自己紹介をした。
「え・・・原宿先輩って、中二病っすか??」
ネロは、中二秒というキーワードに食いついた。
中二病とは、脳内に常時非現実的な世界を巡らせており、時々実際に口にしてしまう。中学の思春期に良く見られるらしいが、成長しても治らない者もいる。精神疾患とは別モノだが、重症の人は医師による治療が必要となる場合がある。
「うん!あーー、仁児って、呼び捨てでもいいよー。さすがに仕事中は、ムリか・・・まぁ、このバイトも、スマホゲームに課金する為に、始めたバイトだしねー。一応1年続いてるけど、飽きたらやめちゃう娘(コ)でーす。ヨロシクー」
仁児(ニコ)は、サクっと自己紹介をした。
「あ!新宿ネロです!・・・・オレも、割と中二病です・・・アニメもゲームも好きです!」
「おぉ!中二病☆仲間じゃーーん☆やったーーー!まぁ、そろそろ現場は入る時間だし、行きますかー☆」
仁児は、ネロを引き連れマク●ナルドの厨房に案内した。
「さー!まずは、挨拶だ!おはようございます!よろしくお願いします!!」
仁児は、周りのスタッフに聞こえる声で挨拶した。
「サンキュー!」
と、周囲から声が聞えてきた。
「あ、おはようございます!よろしくお願いします!」
ネロも出来る限り大きな声で挨拶する。
「サンキュー!」
再び、周りから声が返ってきた。
――なんで、サンキューなんだろ?
「さて、まずは手洗いから開始します☆ここに貼ってあるマニュアルの通りに手洗いを2回してください☆」
ネロに説明しながら仁児は、先に手洗いを済ませた。
「業務に入ったら必ず、手洗いうがい!それと、手洗いは1時間に一回します。面倒だけど、業務マニュアルだからやってください。」
仁児は、淡々と説明した。
「はい。」
――1時間に一回は、多くないか?
仁児は、ネロを連れてゴミ捨て場と、スタッフの使用する鍵の隠し場所を教えた。
――そんなとこに、鍵を!?・・・まぁ、覚えやすく・・・かつ解りにくい。
「とりあえず、今日は’バンズ’を焼くのをやってみましょう!」
「はい!」
ネロは、仁児の説明に元気よく説明すると
「では、そろそろ手洗いをお願いします!」
と再び手洗いの指示が入った。
――さっき、洗ったばかりで何も触ってないのに・・・・
ネロが、手荒いをしていると・・・仁児は、じっと手洗いをしてる様子を見ていた。
――コイツ!チェックしてるのか?
「よしよし!出来てますねー・・・じゃあ、次は、バンズの説明をします!」
仁児は、丸いパンが沢山並んで入った袋を持ってきた。
「あ・・・・これ、ハンバーガーのパンだ・・・」
ネロは、思わず口にした。
「正解☆説明する手間が省けました☆・・・・それでは、この若干繋がっているバンズを・・・なるべく、壊さないように・・・一つ一つに分けてください。」
仁児は、バンズの袋を手早く開けると・・・ネロに次の作業を説明した。
――この丸い、パンを一つずつにするのか?うわっ・・・ちぎれそうだ・・・
ネロは、初めて行う作業に苦戦したが・・・少し楽しかった。今、自分の手でハンバーガーを作っているという実感が、初めての仕事という緊張から、ネロを解放した。
丸いバンスを一個ずつ割っていく作業は、案外難しく・・・ネロは、3つ程ボロボロにしてしまった。
「まぁ・・・こーいう失敗は、誰でもあるので・・・これは、‘ウエスト‘します」
仁児は、袋を差し出した。
「ウエスト??」
ネロは、知らない専門用語が出てきたので聞き返した。
「使えなくなった食べものを捨てる事をマッ●では(専門用語で)、ウエストする。といいます。じゃあ・・・とりあえず、手を洗ってください☆」
仁児は、淡々と話した。
――また・・・・
ネロは、説明を受けながら手を洗った。
「手洗いのチェックは、もう大丈夫そうなので言いませんね・・・・では、マッ●のバンズの名称の説明をします。」
仁児は、マクド●ルドのマニュアルの冊子をもってきた。
――あ、バンズの絵が描いてある。
「このバンズですが、レギュラーバンズといって・・・ハンバーガー、チーズバーガー、フィレオフィッシュ等に使います。」
「え??フィレオフィッシュにも??パンがなんか、違う気がしたけど・・・」
ネロは、実際に食べた時ハンバーガーと、フィレオフィッシュのパンの違いがある事だけは知っていた。
「それは、焼きバンズと、蒸しバンズの調理法の違いです。今日実際にやるので見ていってください☆」
「はい☆☆」
ネロは、テンションがあがった。実際に作るトコは見たことがないので・・・希少な体験ができた!と心底喜んだ。
「それでは、名称の説明に戻ります。こっちの、ゴマのついてるのが、セサミバンズ!てりやきバーガーや、季節的な限定メニューに使われる事が多いですが・・・レギュラーバンズより、消費は少ないです。こっちのセサミバンズの大きくなったのが・・・ビックマックバンズ、その名の通りビックマック専用です。ウチらは、マックバンズと略してます。」
――意外と、覚える事が多いな・・・・
「レギュラーバンズの上の部分が、クラウンで・・・下の部分がヒールという名称です。ビックマックに使うバンズは、真ん中にあるバンズの名称がクラブです。」
――カタカナばっかだな・・・つまり、クラウンが頭で・・・ヒールが足、真ん中がクラブっと・・・
「では、これから焼いてみましょう☆」
ネロは、休憩なしで22時頃までバンズを焼き続ける事になった。
22時近くになると、店の店長が来て、「そろそろオマエら・・・帰りなさい!未成年は、22時までだ!」と慌ててやってきて、クルールームに行かされた。
――まさか、ここまでノンストップでバンズを焼く事になるとは・・・・
ネロのマッ●での初日に覚えた事は、バンズを焼く事と手洗いのみとなった。
高校の授業が終わってから、バイトで立って作業する時間は、約4時間程だったが・・・・立ち続けて行う作業は、緊張したせいもあり、カナリ疲労した。
――!!うわっ、腰が痛い!・・・・バイトってこんなに疲れるのか・・・明日は、火曜日(平日)かぁ・・・授業休みてぇなーー・・・
次の日、ネロは一限目から疲れが抜けず、授業中居眠りをしてしまった。元々、学校が終わると帰宅して家でPCに向かってゲームをしている生活が多かったネロは、それほど体力はない。
1限目が終わると、
「新宿クン・・・・新宿クン・・・・」
机で眠っている所を起こそうと声をかける女子生徒がいた。
――この声は、渋谷(実尋)?
「あ・・・渋谷か、ワリィ・・・寝ちまった・・・・」
ネロは、目をこすりながらなんとか目を開けた。
「ちょっと、眠気覚ましに、2限目が始まる前に、ジュース買いに行こう☆」
実尋に誘われて、ネロは廊下の自販機の場所へジュースを買いに行くことにした。
「ふー・・・・」
ネロは、自販機で買ったアイスコーヒーを一口飲んで、ため息をついた。
「どーしたの?そんなに1限目からバテちゃって・・・・」
実尋は、ネロに訊ねた。
「あー、昨日からバイト始めたんだよ・・・いやー、慣れないせいか、中々ハードだったわ・・・・」
少し目をこすりながら、眠気と戦いつつ実尋と話した。
「おやおやー、お疲れ様~・・・・あんまり無理しない方がいいよ?もうじき、期末試験になるよ?今回も、イ・ヤムチャさんと勝負するんでしょ?」
実尋は、ネロの顔を覗いた。
「あー・・・・そんな事言ったっけ?」
「うんうん・・・言ってた☆中間試験は、ヒアリングはゼロ点だったし・・・その他の教科も殆どが、イ・ヤムチャさんに点数負けちゃってさ・・・次回の期末試験でリベンジだ!・・・とか言ってたよ?」
※中間試験のテスト結果については、本編でやってません☆キリエハザード編に予想以上の時間がかかった為、中華試験の試験結果を比べるシーンはカットしましたw
35話のイ・ヤムチャの台詞で若干出た程度です・・・w
「うーん、グレイコフの帰国前のイベントやら、御徒町さんとのLINE騒動で、そんなのすっかり忘れちまってた・・・・」
「おやおや~・・・」
「よくそんな事、覚えてたな・・・・・」
「うん・・・覚えてるよ!だって、中間試験の時・・・睡眠時間を削って、必死で新宿クンが勉強してた事・・・ワタシ、知ってたし・・・応援してた☆」
「え・・・・・」
「ワタシは、新宿クンを応援してた。そりゃ~・・・片方だけを応援するなんて、良くないけどさ・・・でも、心の中では、新宿クンを応援してた!焼きたてのパイも・・・ホントは新宿クンに食べて欲しかった。」
実尋は、じっとネロを見つめて話した。
「え/////・・・・ん?ちょっと、待てよ!焼きたてパイって・・・・」
「イ・ヤムチャさぁぁぁん」
↑
「イ・ヤムチャが食って目の前で失神した・・・・ハバネロ入りじゃねぇか!俺にハバネロパイを食わせる気だったのか!?」
「アハハハハ・・・・・バレたか☆」
実尋は、小走りで教室に戻った。
――!そろそろ、2限目が始まるな・・・・
ネロも教室に戻り授業を受ける事にした。
2限目の授業中、前方から紙クズが飛んできてネロの頭に当たった。
「ん??」
ネロは、紙クズを広げると・・・
今度は、ハバネロ入りじゃなくて、リンゴパイを焼くから
勉強も、バイトも、どっちも頑張れ!
学生の本業は勉学だ!!
みひろん
実尋からの激励の手紙だった。
ネロは、両手の平で‘パンパン‘と自分の顔を2回程叩いた。
――よっし!気合入った!!サンキューな☆渋谷!
学校が終わると、ネロはアルバイト先(マク●ナルド)へ向かった。
学校の最寄駅から2駅隣りの場所に、ネロの勤めているマク●ナルドがある。
――??
ネロは、マクド●ルドの最寄り駅で下車すると、一人の女子高生を見かけた。良く見ると昨日トレーナーを務めてくれた原宿仁児(ハラジュク ニコ)だった。
「お?新宿くんだね?これから、バイトだね!」
仁児は、ネロに話しかけた。
「よろしくお願いします!仁児先輩!」
ネロは頭を下げた。
――こんな所で何してたんだろ?
「アハハ・・・・そんなに、かしこまらなくても・・・・外で会った時は、仁児って呼び捨てでいいんだよ?歳もそんなに変わらないでしょ?」
「あ・・・そうっすね?オレ・・・17ですけど・・・・仁児さんは?」
ネロは、仁児に歳を聞いた。いきなり呼び捨てをするのも恥ずかしかったので、「さん」づけで呼んだ。
「アタシも17っスよ!タメじゃん!!」
「あーー!タメっすね!」
仁児は、ネロとは同い年である事が解ったが・・・やはり、トレーナーで教えてもらっているイメージがあり、少し年上の様な気がした。
「だから、外で会った時はお互いタメ口にしよう☆オンとオフのしっかり区別をつけるために!ね??」
仁児は、ネロにあくまで「タメ口で話して欲しい」という事を強調した。
ネロは、どーしてそこまで「タメ口」を強調しているのかは、解らなかった・・・・
――やけに、タメ口に拘るな・・・
――知り合ったばかりだし、さんづけでもいい気がするんだが・・・まぁ、そこまでタメ口を望むなら、俺も嫌って訳じゃないし
「わかりましたー・・・・そうっすよね!じゃあ・・・仁児!よろしくな!」
「//////・・・うん。よろしく・・・ネロ。」
ネロが、タメ口をきくと仁児は、少し頬を赤くしてネロの名を呼び捨てにした。
「やあ!キミ達もこれからバイトか?キミ、新しく入った新宿くんだろ?オレは、邪 武(ヨコシマ タケル)って名だ。タケルって呼んでくれ!」
ネロと仁児が並んで歩いていると、後ろから茶色の帽子を被ったサングラスの男がやってきて、自らネロに自己紹介した。
「あ・・・どうも!武(タケル)さんですか・・・オレ、ネロって言います。マッ●でバイトしてる方ですよね?」
ネロも、タケルに挨拶した。
「おぉ!ちょいと・・・頭(カシラ)に稼いで来いって言われちまって・・・バイトっすよ・・・ハハハ・・・・」
タケルは、小走りでマッ●の方へ向かった。
「じゃあ、オレたちも勤務に入ろうか・・・そろそろ・・・」
ネロも小走りをしようとしたら、仁児は、ネロを引き止めた。
「あのさ/////・・・・えっとさ、同じ仲間だし・・・何か会った時に為にね・・・・その連絡先(LINE)交換しない?」
仁児は、少し頬を赤くしながらネロにLINE(連絡先)交換を願い出た。
「あ・・・おぉ☆いいよ!交換しようか・・・」
ネロは、すぐにスマートフォンを出して手早くLINEを交換した。
「あ・・・ありがと////じゃ、アタシそろそろ時間だから先にタイムカード押して来るね!」
仁児は、小走りで店に入っていった。
「・・・・原宿 仁児さんかぁ・・・新しいLINE仲間が出来たなぁ☆」
――・・・・・あ、そーいえば・・・最近御徒町さんからは、ホントにLINE来なくなったな・・・
ネロは、スマートフォンのLINEの友だち画面を見ながらふと思った。
――あ!渋谷から来た☆
今から、バイトかな?無理せずガンバ☆またあした、学校でね☆
――//////よし、早速返信だ!「おぅ!いってくるね☆また!」・・・っと
ネロは、実尋から来たLINEを見ながら心底力が湧いてくるのを感じた。
――やっぱり、渋谷からLINE来るとテンション上がるわー!授業中の回ってきた手紙もそうだ!・・・なんだろ、こーいう、テンションを上げてくれる女子を‘あげまん‘っていうのかな?
ネロの今日のアルバイトの教わった事は、エッグ(目玉焼き)の作り方と、フライヤー(ポテトやナゲットを揚げる機械)の操作だった。
――くぅ・・・しっかし、このポテトを取りに行くときの冷凍室の地獄のような寒さはなんとか、ならないものか・・・マイナス20度以下の世界・・・うっかり閉じ込められたら、ホントに死ぬ・・・・いつもながら、怖いぜ・・・・とにかく、ダッシュでここは出よう!
――しかし、昨日もそうだったが・・・バイトでの時間はあっという間に過ぎるな・・・もう、21時近くか・・・
「新宿くん!コーラとファンタ、どっちがすきですか?」
仁児の声が聞えた来た。
「あ・・・コーラで・・・」
ネロは、答えた。
退勤時間が近づき、クルールームに戻ると・・・私服姿の仁児が居た。
「そこに、コーラ置いといたよ☆帰りに、飲み物は一つ貰って良い事に、ウチの店舗はなってるのでー・・・よかったら飲んで////」
仁児は、頬をポリポリとかきながら言った。
「おぉ!サンキューな☆」
ネロは、コーラを飲もうとすると・・・
「早く着替えてきなよ・・・・////途中まで一緒に帰ろ☆」
仁児は、額の汗を拭きながら言った。
帰り道、ネロは仁児と二人で好きなアニメやハマっているゲームの話をした。
オンラインゲームのチャットで話した時以来だろうか・・・異性との会話でここまで話が合う人と出会うのも久しぶりだった。
ネロの好きな事や、趣味は大体通じる・・・ゲームオタクしか知らない話でも、仁児は、素手に予備知識をもっている。
例え知らなくても、興味を持って聞いてくれる。
――趣味の合う仲間がいるバイト先かぁ・・・これは、なんだか楽しくなってきたな・・・
高校1年の時は、帰宅後ネットゲームをするだけの生活を送っていたネロ。
しかし、
ネロの生活は、今非常に充実していた。
「彼女を作りたい!」
かつて、そう願っていた彼に、
学校、バイト・・・
どちらにも自分を受け入れてくれる女性ができた。
はたしてネロは、
このまま充実した生活を続ける事ができるのだろうか?
つづき
38話
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鯖学プロジェクトより!お知らせ☆
夏休み編の撮影を開始しました☆
神田那智 役 ちぃ衛門さんありがとうございました☆
夏休み旅行メンバーは、
新宿 ネロ
渋谷 実尋
大崎 秀
恵比寿 ・イ・ヤムチャ
貴公子(プリンス)除闇
目黒 恋華
神田 那智 【済】
他 撮影予定・・・
御徒町 霧恵
原宿 仁児
です☆ 宜しくお願いします☆
メッセージ、トーク等で 連絡しますのでよろしくお願いします!