出先でおなか痛いときってありますよね。

これ、ほんとにタイミング悪いと酷い目にあいます

 

今回はちょっと出来ごと的なやつです。

具体的なエピソードですね。

 

そうです、『わたしが出先でおなか痛くなり、こんな辛い思いをした』

なんて言う、呑みの席くらいでしか

だれも笑ってくれない

どうしようもない話しです。

 

それでも読んでくれるなら、お約束します

 

明日には、この話し忘れてますよ

はじめは、こんな痛みでした

それは、なんの変哲もない7月頃
変哲ってなんでしょう。
それはいいとして、よく晴れた日でした
夏日と言うにふさわしい陽気だったことを覚えています。
 
そんな日に妻の実家に用事があり、車を走らせ訪ねたのです。
そのとき妻は妊娠中で、ちょうど『里帰り出産』と呼ばれるやつで
何気ない話しやら、出産エピソードなど
妻と義理母、おばあちゃん交え話していました
そうですねえ、2時間くらいの雑談です
 
帰る時間になり、一抹の不安が過ぎりましたが
わたしは気にせず車に乗り込み、あいさつをして出ました

恐怖のはじまり

最初は、さほど気にもしていなかったんですが
車を走らせているうち、だんだんと波が強くなってきました。
 
しかし、よくわからないプライドから
妻の実家で済ませる気にはならなかったので
 
『このまま家まで持ち帰ろう』そう思ったことを
次第に後悔しはじめたのです。
 
『行きは混んでなかったし、大丈夫だろう』
 
そう思い、少し苦痛に顔を歪ませるも
だんだんとコンビニも少なくなっていきます。
 
『あー・・・ダメだな・・・』
 
そう思った頃には、この先の少し道をそれた所にある
ホームセンターくらいしか近場はありませんでした。

ホームセンターの裏切り

『ああ・・・もう少しだ、あの交差点を右折して2キロも無い程度直進すれば、解放できる・・・』
頭の中はすでに解放準備が出来ていました
 
次の信号を曲がればホームセンターと言い聞かせ
見えてきた現実は
凄まじい右折渋滞
 
パニックです
 
一瞬にして様々な計算が頭を駆け巡ります。
 
『このまま渋滞に並ぶべきか
いや、右折出来たところでその先がわからない!
いやいや!ここを逃せば短い高速区間とは言え距離はある!!
いやいやいや!!曲がった先で渋滞してたら秒でぶっ放す!!!』
 
わたしは、直進を選んだのです。

ラストステージ

すこしの延長戦を覚悟した途端
体は激しく拒絶しました。
 
エアコンはすでに凶器と化していたので
震える手で切ります。
 
汗を流し、時折はげしく『スースー』または『シーシー』
声にならない音を立てます
 
『高速を降りたら・・・少し先のコンビニに行こう・・・』
少しでもスマートに歩けるかどうか、不安が過ぎります。
 
ようやく降り口にレーンチェンジしたわたしは
すでに、感情というものすらありませんでした・・・

恐怖再来

高速を降りて目にしたのは
我が眼を疑う程の渋滞
 
『ふぬぅ!んあああ・・・・!!』
 
怒り、恐怖、焦りそんなものでは、ありません。
耐える!!それが100%意識を支配した人間から出た声でした。
 
全身ずぶぬれです。
食いしばる息と漏れだす声
おそらくすでに、人間の目ではありません。
 
渋滞を進みながらブレーキを緩めては強める
 
緩めることが、こんなに苦しいなんて・・・
 
薄れかけた意識のなか
コンビニを諦める・・・
 
信号を曲がり、もうろうといながら
コンビニ手前のガソリンスタンドへ・・・

解放・・・

どこに車を止めたかわかりません
わたしは最後の力を振り絞り出来るだけスマートに
『トイレ借りていいですか・・』
と、といかける
 
『あーどうぞ』という声は、どことなく不自然だった
 
それもそうです。
意味わからないくらい汗だくの男が震えて話しかけてきたのですから
 
トイレに向かうわたしは
さながらレオンの最後のよう
 
焦りで、手元が狂う中ようやく衣服の都合を合わせ
 
なだれ込むように着座
 
【ここからは少し割愛させていただきます】
・・・
・・
ふと、我に帰るとお金が入っていないことに気付きます
『恥ずかしいが、しかたない・・・』
 
解放されたわたしは、何事もなかったかのように
車に乗り込み、スタンドを後に・・・
 
スタンドの彼は、やはりこっちを見ていました
 
あんな複合的で不思議な表情は、もう二度と見る事はないと思いますが
忘れました
 
では、また