「あ、そういえば今回の曲はダンスもあるから。」
ダンス・・?
キルと歌ってる時は俺がピアノで歌うとか
2人でつったって歌うとか・・だったんだが
キルだからしょうがないな、うんうん。
「2週間でやるのか、ちょろいな。」
「2週間で?」
歌もダンスもマスターがちょろい?
「無理だよ~僕なんて歌うだけでせいいっぱいだよ。」
そりゃあ無理だろうな、キルは
音楽1だったし。
「最初、すげぇ音痴だったもんな~」
「なんだよ~!」
ギャーギャーと姫と王子は言い争う。
音痴だって本当のことなのに。
そんなのセイは初めて知りました。
そう、セイはCDの姫の声しか知らないのです。
「そ、そうだったのか?」
「セイ君まで・・・」
「・・・本当なんだ。」
姫の言葉に胸にチクンと刺さる。
やっぱり、王子は俺の知らない姫も知っている。
芸能活動してる姫を一番近くに居たのは他でもない王子
なのだから・・・
「先輩。」
そう考えてると、ケイが話しかけてきた。
「王子、セイでいいって。」
「・・・俺、歌も踊りも1週間以内で覚える自信あるけどな。」
ケイはニヤリと答えた。
「え?」
「そーなんだよ、セイ君!
ブルーガ君は3日ほどで歌マスターしちゃうんだよ!
僕なんて3週間くらいやらないと・・。」
「姫・・。」
ケイは姫の為と思うと力が出るようです。
「だ・か・らさ、セイ。
もし、1週間以内で歌も踊りも完璧に出来たら
あとの残りは揃える練習についやしてもいいぜ?」
王子がこの俺にあわせる練習?
王子は俺のことが嫌いなはずーー・・・
なのに?
「もし、出来ないなら・・・
キルのコンサートに一生立たせるつもりはない。
キルと2人でやる。」
「ケイちゃ~ん。」
「なんで~!」
キルも母さんも俺に困った顔でそう言った。
いくらキルの好きな男だからって遠慮はしない、ただ・・・
「俺は、キルのコンサート台無しにしたくねぇし!
姫の王子なら、そのくれーやれってことだよ!
やるの?やらねーの!!?」
キルはセイのそでを引っ張りこう言った。
彼女は心配そうに見つめるのだ。
「セイくーん!」
王子・・・俺は天使の王子だったな。
王子を超える試練なら軽いもんさ
「やってやるよ、王子!」
「えええ!!」
「後悔してもしらねーぞ?」
お前がいくら闇勝の芸能科でも限度がある。
1週間で出来るなんて俺くらいだろ!
さっさとキルの目の前から居なくなってもらうぜ!
「それはそっちのセリフだ。」
なに!?
「明日から何処に行くんだっけ?王子は~。」
ああああ!!
明日から・・・そうだった・・・
俺の方が後悔しそう。