皆さんは
自転車で転倒したことはありますか?
初投稿にも関わらず
こんなに突拍子もない質問を投げかける私は
自転車で転倒し、大怪我をしたことが何度かあります。
これは私が小学校1年生の時のはなし。
私と2つ年上の姉は
通っていたピアノ教室に向かうために
自転車を走らせていました。
その道中には大きな山を越える為の
大きな上り坂と下り坂がありました。
私と姉は必死にペダルを回し
やっとの思いで頂上に辿り着きました。
あとは下り坂。
私は何を思ったのであろう。
下り坂の号砲が鳴った途端
「見てみて!ジュラシックパークやでぇ!!!」
と叫び
勢い良くペダルを踏み
下り坂を一気に駆け抜けようとしました。
長くS字のカーブが続く下り坂。
私がケラケラと笑いながら下り坂を駆け抜け
姉は必死に私を追いかけました。
下り坂もそろそろフィナーレを迎えようとしていた辺りで
姉は「危ないで!」
と叫びました。
私は「大丈夫!大丈夫!!」
とジュラシックパーク・ザ・ライドに乗っているのかと言わんばかりのスリルと共に返事をしました。
次の瞬間
「ドン!ゴン!!バタン!!!」
…私は何が起こったのか分かりませんでした。
何か良くないことが起こったのは6才であった私でも理解出来ました。
姉は青ざめた顔で私を見ます。
…あれ。痛い。
私は頭から冷たい氷のようなものがゆっくりと顔に伝う感覚を感じ
その氷のようなものを手で拭いました。
…赤い。
私は姉にこう言いました。
「なぁ。ぼく、血出てる…?」
姉は驚く程冷静にこう答えました。
「うん…。」
「うああああああ!!!!!!」
それを聞いた途端私は狂ったように叫びながら倒れていた自転車を立て、まるでハリウッドドリームに乗っているかの様なスピードで一目散にピアノ教室へ駆け込みました。
…そこからはあまり覚えていないのですが
私は「もうぼく死ぬ!死ぬ!!!」
と終始叫んでいたと
後日ピアノ教室の先生から聞きました。
…とこの10数年前の出来事をふと思い出した現在の私は
大学生活という上り坂を登り切り
間もなく人生の下り坂(?)に立とうとしています。
なぜこんな昔話を今になって思い出したんだろう。
恐らく昔の私が
フライングダイナソーに乗っている時の様な叫び声でこう言ったのでしょう。
「あせったら、あかんで!!!!!」
坂道はゆっくりと走ることをお勧めします。
健康にはお気を付けて
焦らずに日々を過ごしましょう。
それでは。