これまでの数々の狼藉でも凍結することなく存在していたYちゃんのアカウントがついに姿を消してしまうことに。
当然、Yちゃんのウォッチャーは騒然となった。ウォッチャーの多くはYちゃんを憎たらしく思いながらも、ある種のエンタメとして楽しんでいるのだ。Yちゃんがいない生活なんて・・・そう「No,Ychan.No,life」だ。
多くのウォッチャーが悲しみに暮れる中、何事もなかったかのように一つのアカウントが動き出した。Yちゃんがいくつか持っているサブアカウントの「Mみょん」だ。
そう、Yちゃんは女性たちにブロックされたあとも相手の様子を見るために、複数のアカウントを持っているのだ。
※これらサブアカウントもウォッチャーの間で共有されており、ほとんどのウォッチャーが知っていたのは間違いないのだが・・・・
一瞬はX上で姿を消したと思われたYちゃんのアカウントはMみょんとして生まれかわったのだ。
X上のアカウントはMみょんになったが、ここでは今後もYちゃんのままで通す。
不死鳥のように蘇ったYちゃんは早速私のアカウントに
「政権の悪口を言っていたら凍結されました。我々は監視されています」
と、ちょっとやばい人風なコメントをした。
実はこの頃、Yちゃんは陰謀論にはまりつつあった。政治に対する悪口も徐々にワクチンの事などが含まれるようになり、私がいずれ「Yちゃんは陰謀論にはまるだろう」と言っていたことが現実になりつつあった。
ただ、今回の凍結は理由がそれが理由かはわからない。というのも、Yちゃんは素人のおじさんにしてはフォロワーが多いとはいえ、せいぜい3000人もいない弱小アカウントだ。
しかも中身は田舎の建築屋のおやじ(ほぼ老人)である。政府などがわざわざ監視するまでもない相手なのだが、Yちゃんはこの頃から徐々に厨二病を発症させ、自分が見えない巨悪と戦うヒーロー(陰謀論会話では「光の戦士」と呼ばれる)にもなったかのようである。
Yちゃんが陰謀論にはまりつつあるとはいえ、まだまだ私の観察対象ではある。しばらくはこの観察も続くだろう。
そして、物語は転生したYちゃん、私(E)、Pさんの3名がメインになっていく。しかし、2度もYちゃんからブロックをかけられたのにも関わらず、また再びYちゃんとやり取りをすることになろうとは・・・・
続く