かれこれバンドでこのブログを使っていた頃から7年ぐらいは経ちましたが、その間随分たくさんのことがありました。
オーバードーズ、首絞め、首吊り、医療保護入院、適応障害、双極性障害、
親に生命保険のかけられたり、随分人生の時間を無駄にしました。
僕自身この道を選んでまともな人生を歩めるとは思っていませんでしたが、それでも尚辛い人生だった。
他の同期のバンドマンがどうだったかは分かりません。逮捕されたり、色々噂は聞きますが全然交流ないし。
だけどまあ、自分の人生です。どう足掻いても、その道で生きていくしかないでしょう。
そんな中で人間関係がバツバツ代わり、だけど信じ続けていいひともだんだんわかってきました。
みんな、生きるのは辛いよね。だから、特に死ぬことには何も言わない。死ぬのがダメなんて、口が裂けても言えないよ。
今でも俺のファンでいてくれた人たち、一度だけでも足を運んでくれた人たちはどうだったのかなって時折考えます。
俺にとっては少なくとも、それぐらい君たちのことが大切でした。
周りの人が亡くなるたびに嗚咽して、叫んで、今の俺は記憶がよく飛びます。正直、社会の枠の中で生きていられるのがギリギリの状態かも。
だけどまあまあ、東京で良かったのかもなって思ってます。ここは皆が無関心だから。
今もうヴィジュアル系なんて売れないよね。そもそもヴィジュアル系なんて単語を知らない若い世代の子もたくさんいて。
だけど、地元にいた頃の俺にはヴィジュアル系しかなかった。だから、迷わず地元を出ました。
社長に脅されたり、同じ事務所のメンバーに暴行されたり、たくさんの借金も抱えてたけど、俺はそれでも音楽の道を選んだことを今でも後悔していません。
周りにさ、俳優になったりいろんな奴らがいました。地元でバンド組んでた奴らも、東京に来てからは敵になってしまったり。
人は変わるし、同じ立場の人間同士しか付き合えない。皆、平等なんて昔の教科書の妄言だよね。
生きるということはそれだけで切実に辛いです。
俺はよく「愛されたい」「愛してほしい」って考えます。
だけど、「誰に」なのかがわからないんですよね。
親でも恋人でもない。大切な人は居るけどどこか遠くて、誰かと居ても孤独を感じることは多くなりました。
君らは、今でも俺にとっての紛れもない宝です。だから、俺の人生で逢えたことを本当に感謝しています。
人が嫌いで、バンドが嫌いで、ヴィジュアル系を憎むようになった俺でも、君らが幸せで居てくれたらいいなって時折り考えます。
俺がヴィジュアル系を初めたのは、救われた俺が今度は誰かを救いたかったからでした。
あの頃、俺は誰か1人でもそういう気持ちにすることができていたのかな。
誰にも愛されない俺たちが唯一輝ける場所。
そんな居場所をくれて本当にありがとう。
2023.10.3