涙の枯れぬ日々

涙の枯れぬ日々

映画やアニメの感想を涙もろいブログ主が好きな形で綴っています。
感想を記載している以上内容についてネタバレもあるかと思いますので読む際はご注意ください。

2024年最初の投稿としては、重々しい話を避けたかったのですが、個人の思いの場として少しばかり文章に綴ることを許して頂きたく思います。



まずは能登半島地震について被災された方々には心からお見舞い申し上げます。

辛い思いをされている方々の心と生活が一日でも早く安らぐことを祈っています。

また、被災地のために活動するボランティアや自衛隊の方々には心から尊敬いたします。

有名人のような多額の寄付金には足元にも及びませんが、募金という形で少しでも応援していきたいと思います。




そして芦原妃名子先生。まさかこのようなことになるなんて思いもしませんでした。

既に閉鎖された先生のブログを拝見し、作品とファンのことを第一に考えていらっしゃる繊細で優しい方のようにお見受けしました。


誰が悪いかなんて第三者の私に言う権利はありませんし、違う方から見ればあまり芦原先生の作品に触れてこなかったお前が先生について語るなとお怒りになるかもしれませんし、その通りだと思います。

ただ、漫画を愛する一オタクとして実写化における作者と制作側のトラブルは今まで露見しなかっただけで、本当はたくさん存在していて双方納得が出来ないこともスケジュールの都合などによって試行錯誤の元、放送されているのだと知って胸が苦しくなりました。

作者様は作者様のお心と作品に寄り添って頂くだけで...それだけでファンは十分なのだとお伝えしたかったです。


最後に芦原先生のご冥福をお祈りします。

砂時計、生涯で忘れることの出来ない作品です。

繊細で、泣けて、でも最後には温かな思いを抱かせてくれる、先生の作品を大切に読み続けていきたいと思います。




  潔い


人生初の艦隊ものの映画となりました沈黙の艦隊ですが、まず戦争映画ではないことに安堵しました。


戦争の歴史上、艦隊なくしては語られないこともあるし、戦争から得る教訓は多くありますが、個人的に率先して観るジャンルでありません。

今回は友人に誘われて、また、キャストもよく見かける豪華な方々だったので観に行く決意をしました。


結論からいえば、沈黙の艦隊という重々しいタイトルから予想できないエンタメ性に溢れていました。


キャラクター性豊かな登場人物、艦隊ならではの作戦、そして艦隊とその背景をここまでクローズアップするのかと思うほどの映像美。


内容的にどうしても堅苦しい部分があったり、専門用語ばかりで少し戸惑うこともありますが、終始楽しく観ることが出来ました。


もし1つお伝えしとくとすれば、これは起承転結でいうところの“起”の物語である、ということでしょうか。


そういった意味で今回タイトルに“潔い”とつけさせて頂きました。


本当に艦隊と艦隊に関わる方々の魅力が詰まった映画だと思います。


気になる方はぜひ劇場にて。




最近あまり映画を観れていないのでふと思ったことを綴りたいと思います。



先日、「ホクサイと飯さえあれば」のドラマを拝見しました。


鈴木小波先生の漫画が原作で、以前、試し読みという形で読んだことがありましたので、興味を持ちました。


上京した料理好きな女子大生が相棒のぬいぐるみや友人たちとご飯を作ったり、食べる、いわゆるグルメドラマ(漫画)になります。


漫画として読んでいた時から幸せそうに作り、ご飯を食べる主人公の表情とひと工夫された家庭料理がとてもおいしそうだなと思い、ドラマでもその魅力は継続されてとても楽しく観ることができました。


しかし、ドラマを見て驚いたのは主人公が上白石萌音さんで相棒の声が梶裕貴さんという豪華なキャスティングであったこともそうなのですが、繰り広げられる会話のテンポ感です。


当然ですが、漫画を読む時の会話(この場合セリフ、でしょうか?)のテンポや調子は自分のさじ加減です。

故に、どんな面白い会話でも感情に乗れず文字として処理されることもあります。


それで作品の面白さが減る訳ではもちろんありませんが、映像化されて俳優さんや女優さん、声優さんの技術と感情が乗ったセリフとして聞くと漫画を読んでいた時の面白さや感動、もう一度読んで見ようかなという気持ちがより一層心に刺さる気がします。


言葉の掛け合いもしくは、会話のテンポ感がいいとは、まさにこういうことを言うのだろうなとこのドラマで改めて実感しました。


また、私個人的に会話のテンポがいいなと思える作品は「呪術廻戦」です。


個性的でかっこいいキャラクター達、緻密でワクワクする物語の展開、息を飲むほどのバトルの迫力…呪術廻戦の魅力は見た方ならご存知の通りたくさんありますが、私は彼らの繰り広げる何気ない会話が何より魅力的に感じます。


公式サイト様で配信されている「じゅじゅさんぽ」という、主に虎杖悠仁、伏黒恵、釘崎野薔薇3人の日常会話を描く“オーディオドラマ“があります。


オーディオドラマ「じゅじゅさんぽ」のコミカルで面白い会話はアニメと寸分違わないクオリティの高さで何回聴いても楽しかったです。

(アニメ本編の後に放送されていた「じゅじゅさんぽ」も楽しくて好きなのですが、それとは異なります。)


アニメ放送とともに期間限定でアップされていたものなので残念ながら今は第1回の「1年ズの親睦会」しか聞けません。

念の為URLをご紹介するのでご興味のある方はぜひ聞いてください。



7月に呪術廻戦第2期が始まるので、またそのタイミングでオーディオドラマ「じゅじゅさんぽ」の新作…とは贅沢な願いかもしれませんが、再掲載をして頂けたら嬉しいなと思いつつ、放送を楽しみにしています。




さて、話がすっかり呪術廻戦になってしまいましたが、呪術廻戦以来、会話のテンポが良い作品だなと感じた「ホクサイと飯さえあれば」のドラマは、元々会話の楽しいほっこりとした気持ちになる漫画作品でありましたが、私が未熟ゆえに気づいていなかった作品の魅力を映像化されたことによって気づかせて頂いた、というお話でした。


ドラマ「ホクサイと飯さえあれば」はAmebaで視聴することが出来ますので、ご興味がある方はぜひご視聴をお勧めいたします。


 

バブの追憶

 

オレはHonda CB250T HAWK。2代目バブと呼ばれている。

400㏄モデルの「弟分」「お下がり」と言われることもあるが、何も気にしてねぇ。無視する。


オレの相棒は佐野万次郎。オレの前の相棒、佐野真一郎の弟だ。どうだ、悪くないだろ?

まぁ、真一郎は万次郎と違って腕っぷしは強くはなかったけどな…。

しかし、器がデカくて、なによりオレをいつも整備してくれるいい奴だった。


あの日の夏をオレは未だに覚えている。

夜、真一郎の店で休んでいたら、2人の少年がお店に入ってきた。

彼らはバイクの扱いに慣れていて、あっさりとオレを台から降ろしてどこかに連れて行こうとした。


そこに真一郎がやってきた。少年の1人は真一郎のことを知ってるようで、盗むのを諦めた感じだった。

オレはまもなく万次郎に譲られることが決まっている。だから来たる時が来るまで真一郎のそばがいいんだ。さっさと諦めろ、少年たち。


ゴン!ドサッ


おい、真一郎?なぜ寝ている?

オレもいつものところで寝たいんだ、早く台に戻してくれ。

おい…?真一郎……。


少しして真一郎は白い服を来た男たちに運ばれていった。

そして二度と帰ってこなかった。


数日して黒い服を着た万次郎が店にやってきた。

おい、万次郎。約束の日にはまだ早いぞ、真一郎はどうした。

万次郎はオレに跨り、ハンドルを強く握りしめた。

うん?なんだ?

オレを外に連れ出すのでもなく、エンジンをかけるわけでもなく、万次郎はただ黙って座り、ハンドルを握る。

万次郎、どうした?オイル漏れでもしてるのか、ボディが冷たいんだ。確認してくれ。

声なき声を思い、見えない万次郎に必死に訴えかける。

いつまでも経ってもボディに伝う雫が止まらなくていい加減錆びるんじゃないかと心配になった頃、万次郎はオレから降りて整備をし始めた。


グスグス聞こえる音と万次郎の腫れ上がった目元で真一郎はいなくなったんだな、と自分でもすんなり受け入れた。

そして真一郎から万次郎を頼むと言われた気がした。まぁ、オレに人間の言葉は分からないけどな。

きょうだい思いの真一郎ならきっとそう言うよな…。相棒だからな。分かるぜ。


こうしてオレは万次郎の相棒となり、東京卍會総長として抗争に身を投げる万次郎を見守っている。

なまじ強いあまり、仲間を大切に思うあまり、簡単に自分の身を差し出すんだよな…そういうとこ真一郎そっくりだぜ。

それでこそ相棒だ。


でも最近は浮かない顔が多い気がするな…。

ケンカ弱そうな…でもどこか真一郎に似ている、金髪のあんちゃんと知り合ってからは結構楽しそうにしてたのにな…。


…いや、オレは万次郎の思うまま走るだけだ。


どうか、少しでも長く、真一郎よりも長く乗っていてくれ…。







 

 

 
 

THE FIRST SLAM DUNK(ザファと略すみたいです)の応援上映…願っていただけにとても嬉しいニュースでした。


3月21日の席争奪戦は不覚にも寝ていて参加出来ず、今度こそは、と0時にパソコンの前で待機した4月2日の席争奪戦……ギリギリ取ることが出来ました。


スラムダンクの映画を、しかも念願の応援上映に行けると浮かれた私は当日映画館に行って後悔しました……。

今回はそのことについて記していきたいと思います。


反省点① まるでFランク冒険者並の装備でした


応援上映に行くことが決まり、私が用意したのは湘北バスケ部のユニホームカラーである赤のサイリウムでした。

映画館で応援メガホンが配られることは分かっていたのでこれで十分だろうと思っていました。


映画館に着いてスラムダンクの展示の前で記念撮影するファンの皆さんを見て驚きました。

「あきらめの悪い男 三井寿」と書かれた弾幕や団扇、安田さんや小暮さんのお面、選手たちのぬいぐるみ、タオル、湘北のユニホームを来た人まで……。

さらに劇場に入ると、選手の名前を貼ったペンライトを持っている人が大勢いました。

(応援メガホンをストラップに付けて首からかけているのを見たときは本当に盲点でした)


応援グッズから見て分かる応援上映への気合いや想いの強さに、自分の認識が甘かったことを痛感したのです。

(もちろん手ぶらでも何も問題ないのですが、ファンの気持ちの表れとして準備不足だったなと)


反省点②復習は大事です


応援上映なるものは今回初めてだったのですが、映画は昨年末に観てストーリーの展開もまぁまぁ覚えているのでどのタイミングで手を叩くか、声を出すかは大体予想出来ていました。


しかし、上映開始前から私の予想は外れました。

映画が始まる前の会社ロゴで「集英社ー」という大きな声援が会場に響いたのです。

安易にキャラ名やチーム名を叫ぶだけの応援ではないことを今更ながら思い知りました。


話が進む事にえ、そこ?という驚きと笑いと白熱した試合に全力で応援する観客たちがとても面白かったのですが、周りにいるのが何回も観た猛者たちであることを実感し、せめてあと1~2回は観ておくべきだったなと思いました。

(面白かったコール&レスポンスや声援は後ほど記載します)


反省点③やはり原作は見るべきでした


前回あれほど次観る時は原作を見てから臨みたいと言っておきながら、見ていない代償がここで現れました。

アニメでは出てきていない山王工業の選手や監督の名前を苗字だけ知っている状態で応援に参加してしまったのです。

下の名前で応援する周りに対して私は「すごい」「かっこいい」と背番号しか口に出せませんでした。

また、原作にあって映画では描かれていない名ゼリフを言う人もいて、原作を知る人達は大盛り上がりでしたが、私はぽかんとしてしまいました。




思い起こせば反省が多い応援上映への参戦でしたが、とても楽しかったです。

声が出せる喜びはもちろんですが、久々にたくさんの人の想いを共有できる場にいれて嬉しかったです。

応援上映をしてくださった関係者の皆様には改めてお礼をお伝えしたいと思います。

そして参戦したくても参加出来なかった人たちのためにまた応援上映をして下さることを心からお願い致します。

最後に次回の応援上映に向けてコール&レスポンスや応援タイミングのまとめをメモ書き程度に残しておこうと思います。(個人的に面白かったものも含みます)


※ネタバレを含みますのでご注意ください※

・上映開始前の会社ロゴ「集英社ー」「ありがとう」

・ソーちゃんとリョータの1on1の応援

・ソーちゃんが友達に誘われた時、船に乗った時「行っちゃダメ!」「行かないでー」

・オープニングは曲に合わせて手拍子

・試合中どちらが点を入れても拍手、名前や歓声は個人のタイミング

・リョータのミニバス時代、ソーちゃんとリョータを比べた試合相手の敵やコーチ?たちへ「うるさーい」「じゃあお前がやってみろよ」

・ソーちゃんの部屋での1幕「やめてー」「ケガしないでー」

・リョータ中学校での挨拶「お名前教えてー」「宮城……リョータ」→「かわいい!!」

・リョータが不良たちからの呼び出しを受ける「やめてー」「先生に言いつけてやる!」

・リョータ1人バスケの後ろでバスケする5人の少年に「仲間に入れてあげて」

・中二の三井を呼ぶモブと一緒に「みっちゃーん」

・高校生のリョータと三井の対面「サラサラヘアー」「戻っておいて」「ヤスー」「ヤスも逃げてー」

・屋上でのケンカ「顔はやめて」

・三井「オレの名前を……言ってみろ」→「三井寿」

・竹中の引退「お疲れー」

・山王工業の監督が出たら「ゴロー」

・沢北「倍返しにすりゃいいんすよ」→「何倍にしてー?」→「3倍にして」

・「よーい……どん!」「どん!」

・花道が安西先生に言われて4点の意味を理解する「天才」

・神社2拍手、階段一緒に手拍子で数える

・リョータのバイク走行「ヘルメットちゃんとつけてー」

・事故前の沖縄の風景「ざわわ~」

・リョータと彩子さんの会話「アンタは神奈川No.1ガード「牧さん!!」ではないけど……No.2「藤間!!」でもないけど……」

・リョータと彩子さんのやり取りの最後「フウゥゥゥ」

・沢北のポスターに流川とリョータが手を当てるシーン「痛い!」「痛い!!」

・リョータ17歳、ソーちゃん20歳の誕生日「おめでとー」→食器を机に置いたまま「水に漬けといて」

・リョータの手紙を書くシーン「そんな事書かないで…(小声)」→手紙をゴミ箱へ「ナイスシュート!(大声)」

・1人(2拍手拍子)ぼっち(2拍手拍子)

・花道が倒れたところ→小さい女の子「はにゃみち…(不安げ)」→「「「かわいー」」」

・円陣「1.2.3」「「「勝つ!!」」」

・沢北が逆転シュートするまではずっと手拍子→ラスト無音はみんな静かに見守る→流川と花道がタッチしたところで全員拍手

・リョータのお母さんと一緒に「おかえりー」

・エンドロールずっと手拍子

・エンドロール最後の井上先生「井上先生ありがとうー」