どんな生き方をしたい?


普段はそんなこと考えたことがなくても


そんな質問を突きつけられた時


突拍子もない答えが返ってくることがあるものだ。




シングルマザーとなって四半世紀。


今でこそお気楽な生活をしているが

あの頃は生きていくために何が出来るのか

皆目見当もつかなかった。

とりあえず手に入れたパソコンで検索をしたワードは

どうすればいい?


だった爆笑


それまで働いたことのないわたしには


働くためのスキルが全くなかったから


人生の露頭に迷ってたドクロ




どんな生き方をしたいのか?


私は何をしたいのだろう?




ある日ハンバーガーショップのテーブルに上にある


卓上POPを何気なく読んでいた。



あなたに一年間の時間とお金を差し上げるとしたら どこで何をしたいですか?



私は…何をしたい?


アロマテラピー…かな。


ヨーロッパでアロマテラピーの勉強がしたいな。


出てきた言葉に驚き‼️しかなかった。


アロマテラピーって何???


どんなことをするのか知らなかったし


特別興味があったわけでもない。


でもやってみたいと思ったのだ。


だけど小さな子供を2人もかかえ


経済的にもひっ迫しているわたしが


学べるわけはない。


ムリムリ!!


な はずだった。


ところがその後すぐアロマテラピストに出会い


早速直談判して フランスの学問を学ぶことになる。


いまはアロマテラピーを教えているわけではないけれど


あの頃マンツーマンで学んだヨーロッパ古来の植物学が


魔法を教えるわたしのペースに流れていることは確か。


先日も作り置きしてあったハーブチンキで


ハンドジェルを作って配ったら喜ばれた。


植物から様々なことを学んだ。


というより思い出したという感覚の方がわたし的にはしっくりくる。






絨毯織りの時もそうだった。


ドライブに行った先でクラフトフェアの案内をて手渡された。


わたしだったら何を作るのかな?


そこで浮かんだのは…絨毯


じゅ じゅうたん⁉️


絨毯に興味を持ったことなど


ただの一度もないと自信を持って言える。


それでもなんとなく絨毯…なのだ。


とりあえず絨毯を扱う店に行ってみる。


そこでペルシャ絨毯の美しさにすっかり魅了され


自分でも織れたらなあ。


なんとなく思えるようになる。


検索してみると県内に教室があるみたい。


高速道路を使って車で1時間か。


ムリムリ。


そんな道楽 やってられない。


頭ではそう思う。


だが気づけば先生に電話をしていた。




頭で考えていることを無視して目に見えない何かに突き動かされる感覚。




お琴を再び始めた時もそう。


ずっとやりたかったチェロを学ぼうと


電話しようとしていた。


できない。


るーえ 何をしている?


はやく目の前にある連絡先の番号を押すのだ。


だがしかし…


代わりにしたのはお琴の先生の検索。


あの浮世絵が忘れられられない。


葛飾応為という女性の浮世絵のレプリカを偶然見た時から。


町娘と花魁と夜鷹。


3人の女性がお琴と三味線 胡弓を


向かい合って演奏している。


メロディが聞こえてくるようだ。


そしてそれ以上にわたしの心を動揺させたのは


3人が 目には見えずとも繋がり


各々を響かせることで


ある境地に到達していること。


わたしもしてみたい。


抑えがたい何かがあった。


だけどお琴は昔習っていからもう十分。


新しいことに挑戦したい。


頭ではそう思っていた。


検索ですぐに先生は見つかった。


そして…電話でお願いしますと言っていた。


やはりお互いの音を響かせることは


表現しがたい何かがあった。



わたしは何がしたい?


肚から溢れてくるものは


意外で思ってもいないことが多い。





ニオイバンマツリが満開になり


部屋いっぱいに穏やか香りを漂わせています。