孤独を好んだ兎は


木漏れ日を避けるように身を隠し


ひっそりと 息を引き取った





軽く握られた拳を 


包み込むように


右手をそっと重ねた



この ひとまわり小さな手が


少年時代の タカラモノ。






目覚めた私に 送られた 


声のないメッセージ



それもまた 数刻の後に 


ぼやけてしまうのだろう



漠然としたイメージだけは生まれるものの


形を成すには至らず


浮かび 弾け 消える



心に描くだけならば容易い。


それを形にするのは、とても難しい。

その物語のエンディングでは


こちらに背を向けて 歩き出すシーンが描かれていた



自身の生まれてきた意味を知り得て


力強く、迷いく、しっかりと大地を踏みしめる



人の生きる意味を語ることは とてもとても難しい


無為に生きることを当然としていた日々



明確な意思を持って「生きる」ことを選択すること


何かを成し、生きた証を残すのも良いだろう


ひたすらに探求と研究を行うのも良いだろう


或いは、純粋に「生きる」ことを目的とすることであっても



 

ただ前を向いて歩いているだけでは駄目なんだ


「それ」の大きさは全く関係はない


歩み続ける「その」意味を


共に持っていこうと思う




【Ⅰ‐Ⅳ】 Release.