柵(しがらみ) 32 | Wham Bam Thank Ya Ma'am!

柵(しがらみ) 32

本来はこんな字書いてこんな意味だってのは大人になってから知ったね

しがらみ これを避けるように楽なこと選んで生きてきた気がするねぇ

そしたらこんなんなっちゃった しかし何やってても発生するな、これ

避けて避けて避けても、その残った核がしがらみだったりするからね


「杭を打って並べてそれに横向きに竹やら枝やらを絡みつかせて

水流をさえぎる仕掛け まつわりついて離れない物や状態 人間関係」

浮世でこれを作らないことは不可能だな 無人島ぐらいか

まぁそれがそうだと思うか、別のものだと思えるかかな?

今の不自由な体もしがらみって言えるか、もしかして まぁいいや


三十二


山川に風のかけたるしがらみは流れもあへぬ紅葉なりけり


春道 列樹


山の中の小川に風が吹いてかけたしがらみは

流れようとしても流れられない紅葉の葉っぱが固まったやつだ

おもしれぇ


詞書

「志賀の山越えにてよめる」

やまかわとよむと山と川になるけど、ここではやまがわで

山の中流れる川 


山ん中の川にあったしがらみは、風がかけた紅葉だったよって

思いついた時はいいネタだとおもったべな

しがらみもこんな爽やかな使い方でいいやね

ちょっと説明っぽくもったいつけてるけどね


休業明けの店はまぁそんな感じ

別に何事もなかったように人が来て

何事もなかったように夜はふけてさ

やっと聴けたよ「HAVE YOU EVER SEEN THE RAIN」

もう雨あがっちゃってるけどね 降られると困るけど


そんで今日もしがらみ嫌でやってる店で、しがらみつくってくんだろな

風吹いてたまった紅葉くらい美しいのだったらいいかな

とりあえず不自由な体のしがらみとっぱらわないと

さて「しがらみ」って何回言ったでしょう?