フィレンツェの隠れた名所、サン・マルコ美術館のフレスコ画をinstagramで紹介しています。
サン・マルコ美術館はフラ・アンジェリコの作品を中心とした美術館です。
有名な受胎告知もここに描かれています。
その中でもこの美術館がすごいところは、元々修道院だった場所をそのまま使っていることです。
なので、修道士さんたちが生活していた独房をそのまま見られます。
フラ・アンジェリコは弟子たちと一緒に独房にフレスコ画を描いていったのです。
フラ・アンジェリコが描いた場所で当時の気持ちを味わいながら鑑賞できる…鑑賞というよりもはや体験です。
40近くある独房の中から今回は「キリストの生誕」にまつわる作品を紹介します。
作品の詳細についてはinstagramで紹介しています。
受胎告知
受胎告知は最も目にする機会の多い画題の一つ。
カトリックの大事な教えなのでどれも絢爛豪華です。
そんな中で独房に描かれたこれはシンプルで静謐で信者でない私も敬虔な気持ちになります。
キリスト降誕
聖母マリアと夫ヨセフはローマ帝国の住民調査で故郷に帰る旅にでかけます。キリストはその途中で生まれます。宿がなくて馬小屋なら開いてるよ、と泊まったところで出産。牛や馬のいる小屋の上には天使達が祝福しています。キリストが地面に置かれているのは救世主がこの世に降り立ったことを表します。
神殿奉献
キリストの生後40日目にマリアとヨセフは当時の慣習に従って生まれた子供を神殿に連れて行きます。その時にシメオンというおじいさんとアンナというおばあさんが赤ちゃんのキリストを見て「この子こそ救世主」と喜びます。しかしそれは同時にキリストとその母マリアの未来の受難を表しました。我が子を無実の罪で処刑される聖母マリアも精神的な受難を受けた、とされるのです。
東方三博士の礼拝
キリストの生誕に関わるお話だと次に来るのが「東方三博士の礼拝」。
サン・マルコ美術館ではパトロンであるコジモ・デ・メディチ専用の特別な部屋に描かれています。
この作品についてはまたの機会に詳しく。
サン・マルコ美術館のフレスコ画特集 第1弾「キリストの生誕に関わる作品」を紹介しました。
続きはまたインスタで♪
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