5/3にボッティチェリ「プリマヴェーラ」の色々な見方を解説した。
ボッティチェリは一番好きな画家。この人が好きで、中でも大好きな「プリマヴェーラ」を見たいと思ってイタリアに留学した。
フィレンツェで生まれ生涯のほぼ全部をフィレンツェで過ごしたボッティチェリ。
生まれ育った区域に近いオンニサンティ教会に眠る。
この前にはボッティチェリ永遠のミューズ、シモネッタ・ヴェスプッチが眠るといわれている。
死んでも一緒にいたかったのかな。
ボッティチェリが描いたフレスコ画も見ることができる。
聖アウグスティヌスという聖人が神からの啓示を受けて改心する様子が描かれる。
その後研究を重ねてキリスト教の教父として崇められる。
ボッティチェリがこの人を描いたのには大きな裏の意味がある。
アウグスティヌスは新プラトン主義をキリスト教に取り込んだ。
ルネサンス当時のフィレンツェでは新プラトン主義が流行。
ギリシャ哲学に基づく考えはキリスト教一辺倒だったイタリアに大きな改革をもたらした。
ボッティチェリが描いたギリシャ神話に基づく作品も、新プラトン主義に大きな影響を受けていると考えられている。
新プラトン主義から発展したルネサンスがもたらしたもう一つの産物が科学。
科学が進み、新しい考えに基づいて航海を進めたコロンブスによって新大陸が発見される。
そして新大陸を探検したのがアメリゴ・ヴェスプッチ。シモネッタの遠い親戚だ。
探検したアメリゴにちなんで新大陸は「アメリカ」と名付けられた。
オンニサンティ教会はヴェスプッチ家の菩提寺。
ヴェスプッチ家に因んだ作品が多く奉納された。
この作品のマリア様のすぐ横にいるのがアメリゴと言われている。
美術だけでない世界史に想いを馳せることができるオンニサンティ教会。
有名な観光地に飽きた時に静かに訪れたい教会だ。
ボッティチェリを解説します!
今月はボッティチェリの命日!ということでボッティチェリ特集 第2段を開催します。
5/29 11:00〜 美術で学ぶ英会話☆海外美術館のキャプションを読もう!
ボッティチェリ「ヴィーナスの誕生」
ヴィーナスの誕生はボッティチェリを代表する作品です。
ウフィッツィ美術館の名品中の名品、貝に乗ったヴィーナスを描いた作品です。
どうしてこれはヴィーナスの「誕生」なのでしょう?
ギリシャ神話、ルネサンス時代背景を合わせて読んでいきたいと思います。
Line@ご登録の方にストアカ10%引きのクーポンを発行しています(タイムラインに記載)。
緊急事態宣言中の美術鑑賞にお役立てください。
最新情報とお問い合わせはLine@から
海外旅行がままならない今、
日本にいながらヨーロッパ本場の美術作品を堪能しませんか?
加藤まり子の西洋美術史講座
今月の予定(クリックでお申し込みページに飛びます)
講座サンプルはこちらからご視聴ください