ボッティチェリの出世作。ガスパーレ・ラマの依頼で制作。メディチ家が登場人物として全員集合... View this post on Instagram ボッティチェリの出世作。 ガスパーレ・ラマの依頼で制作。メディチ家が登場人物として全員集合している。三博士がそれぞれフィレンツェの祖と言われた老コジモ、長男のピエロ、次男のジョヴァンニ。右の黒い服に身を包んだ男性がピエロの息子ロレンツォ豪華王。画面左の赤い服の男性かその弟のジュリアーノ(多説あり)。ジュリアーノにもたれかかるのが詩人ポリツィアーノ、その隣が哲学者ピーコ・デッラ・ミランドラ。 東方三博士の礼拝はフィレンツェでよく描かれた画題だが、この作品で特徴的なのはローマの廃墟が背景となっていること、即ちローマ時代に回帰しようとしたルネサンスの作品であることがわかる。 登場人物は全員がメディチ家に関わる実在の人物。依頼主ラマが当時フィレンツェ最大勢力であったメディチ家との関連を強調したい意向が表れている。 右端の黄色のマントを着た人物が作品を描いたボッティチェリ。彼の残っている自画像はこの作品のみ。彼の自信が見て取れる。 この作品が高く評価され、ボッティチェリはローマのシスティナ礼拝堂の壁画を手掛けることになる。彼が唯一故郷フィレンツェを離れて仕事をした期間。 大好きなボッティチェリ。何度この絵の前で立ち止まったか数えきれない。 #フィレンツェ #イタリア #ボッティチェリ #ウフィツィ美術館 #美術鑑賞 #美術館巡り #ルネサンス #西洋美術史 Mariko Kato - 加藤 まり子さん(@mariko77kato)がシェアした投稿 - 2019年Feb月26日pm4時20分PST