ここはどこ?時代錯誤におちいるリアル・ディズニーシーなヴェネツィアのカーニバル♪ | フィレンツェ観光ガイド 加藤まり子 in 東京

フィレンツェ観光ガイド 加藤まり子 in 東京

フィレンツェ観光ガイドの資格を2016年に取得しました。
現在は都内で美術の鑑賞の仕方を教えています。
詳しくはホームページから。
http://mariko-no-heya.com/


Buon giorno みなさん♪

イタリアはカーニバルの季節。
イタリアで有名なカーニバルの様子を紹介します♪


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今回紹介するのは世界的にも有名なヴェネツィアのカーニバル。





水の都ヴェネツィア。
ここは東西の貿易の要所として栄えました。
ジパングを紹介したマルコ・ポーロもここの人です。



なので、昔からラテン系、アラブ系、ギリシャ系、ゲルマン系とさまざまな国の人が行き来していました。







さまざまな国の文化を吸収しているから少しエキゾチック。








そして誰もが受け入れられる華やかさがあります。







イタリアで最古といわれるカフェ・フローリアンもヴェネツィアにあります。


着飾ってお茶を飲んでいる姿はまるでおとぎ話の中みたい。





ヴェネツィアはイタリアの中でも最も繁栄を遂げた都市国家としても知られています。
その分華やかさも半端ではありません。






でも時代とともに経済的繁栄にも陰りが見えてきます。






それでも華やかな生活は容易には変えられないもの。
文化は「華やか」から「享楽的」に変わっていきます。





仮面をつけて街に繰り出す人びと。

老いも若きも
男も女も
身分の違いも

仮面をつけたらわかりません。
そうやって夜な夜な繰り出していたとか。





そんな名残がヴェネツィアのカーニバルの仮面に見られる気がします。




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ヴェネツィア派の代表といえばティツィアーノ。


「ウルビーノのヴィーナス」をはじめ官能的な絵画で知られています。




線描写がはっきりして線遠近法とともに発展したフィレンツェのルネサンス。
それに対してヴェネツィア派は華麗なる「色彩」が特徴です。






フィレンツェは壁画などに見られるフレスコ画が中心です。


フレスコ画は漆喰が乾く前に描いてしまわないといけないので時間との戦いです。
従ってどこまで描くかを線で表しておく必要があります。




ヴェネツィアは周りが海。
湿気が多いので、フレスコ画があまり定着しませんでした。


その代わり色彩表現が豊かになったのです。





ラファエロはフィレンツェの線描写にヴェネツィアの色彩を取り入れて、その後のお手本となる西洋絵画の基礎を築きました。






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カーニバルの最終日は通常マルテディ・グラッソと呼ばれる火曜日です。
フランス語のマルディ・グラの方が馴染みがあるかもしれません。
ヴェネツィアでは仮面コンテストがあるそうです。


今年のマルテディ・グラッソは2月9日。
どんな仮面が優勝するのでしょう?



コンテストの前にちょっと一服・・・








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