パンドラの箱を開けたら・・・ | フィレンツェ観光ガイド 加藤まり子 in 東京

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フィレンツェ観光ガイドの資格を2016年に取得しました。
現在は都内で美術の鑑賞の仕方を教えています。
詳しくはホームページから。
http://mariko-no-heya.com/


今日は土曜日♪

毎日朝9時~夜9時までヨガの練習なので、お休みの土曜日は貴重です




今日は少し趣向を変えて昨年訪れたルーブル美術館から。

ジャン・クーザン作「エヴァ・プリマ・パンドラ
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パンドラの箱を開けたら災厄が出てきた。
慌てて蓋を閉めてしまったので、箱の中には希望だけが残った。
だから今でも世界には災厄が満ち溢れていて希望だけが取り残されているのだ。

といったストーリーが有名です。



なんか悲しすぎる・・・



本当にそうなんでしょうか?


ギリシャ神話ではパンドラはゼウスが人間に送った最初の女性とされています。
すべてのギフトを持つという意味を持つ名前、パンドラ。
ゼウスは災厄を詰めた箱をパンドラにもたせて人間の元に向かわせた、というのが神話でのお話。


でも災厄だけを望んでいたのならゼウスはなぜ希望を入れたのでしょう?



勝手な想像ですが、パンドラの箱は人間の心なのかな、と。
一度開けるとそれまで抑えてきた悲しみとか怒りとかが噴出してしまう。


だから怖くて途中で閉じてしまうのだけど、
そこで怖がらずに箱をのぞくと希望がでてくるのかもしれない・・・


なーんて少し哲学的な土曜日の昼下がりでした