シニョーリア広場はいつも人が多いですが、なんだか物々しい・・・。
パラッツォ・ヴェッキオの近くに寄ろうとすると
「シニョーラ、ご用ですか?」
と聞かれる始末。
よく聞いてみると、なんと映画撮影をしている模様
ダン・ブラウン「インフェルノ」って
あの「ダヴィンチ・コード」と同じ作家の作品じゃないですか!
トム・ハンクスさん来てたんですね。
「インフェルノ」とはダンテ「神曲」の「地獄篇」の原題です。
ダンテはフィレンツェ出身なので、この映画にもフィレンツェが登場します。
この絵はドゥオモの中にあるダンテと「神曲」を表したものです。
左の方に「地獄」
ダンテの右手あたりに円形になっているのが「煉獄」
煉獄の上にあるのが「天国」・・・一番上にいるのはアダムとイヴです。
そして右手に見えるのがフィレンツェの街。
個人的には天空に7惑星が描かれているのがルネサンスらしくておもしろいと思いました。
ダンテは政争に巻き込まれてフィレンツェを追放されてしまいます。
失意の内に書いたのが「神曲」
理想化されたベアトリーチェが有名です。
フィレンツェには「ダンテの家」
そしてダンテとベアトリーチェが出会ったとされる教会もあります。
教会にはベアトリーチェ宛のたくさんの手紙。
どうも現代の女性たちの恋の悩みが綴られているようです。
当のベアトリーチェは当時の慣習にならって同じ階級のお家にお嫁入り。
24歳の若さで亡くなったそうです。
教会の入り口近くにある古い絵。
イタリアではよく見かける受胎告知ですが、ここではなんとなくダンテとベアトリーチェの出会いを表しているような。
ベアトリーチェに愛を伝えるダンテが天使か・・・
「神曲」でダンテを天国に導くベアトリーチェが天使か・・・
想像が膨らみます。
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