お正月の特番がいろいろありましたね。
我が家でもダラダラと、つい特番を見てしまいましたが・・・
ある番組で衝撃の内容が
その番組では、近い未来に実用化されるであろう様々な科学技術の結晶を、アミューズメントや乗り物などのカテゴリー別に紹介しているものだったのですが、私が衝撃を受けたのがロボット部門の・・・
「読み聞かせロボット」
なにーロボットが読み聞かせだと
思わず、画面に釘付けになりました。
それによれば・・・
現在開発されて、実用化に向かっている読み聞かせロボットは近い将来、図書館や介護施設で利用されるようになるものだという・・・。
なんだか、心が寒くなりました。
ロボットが、機械的な音声で一方的に読み聞かせって・・・・それって、何の意味があるんでしょう。
もちろん、「ストーリーを知る」ということに特化するのであれば、それもある意味役立つものでしょう。
でも、読み聞かせって、ストーリーを知るだけのもの?
人の声には感情やぬくもりがあって、読み聞かせというのは、聞き手と語り手がコミュニケーションを取りながら、リズムを感じあいながら、伝えるものでしょう?
人の声だからこそ、物語にも命が宿る、と私は思うのだけれど。
本来、人の声で伝えるべきものが、ロボットに置き換わった時、そこには何が生まれる?
将来的に、今、人間がやっている作業の多くが機械化され、人間が必要じゃなくなる分野がたくさん出てくるのだとか。
でも、本当に必要ないのかな?
あえて、人間の力を残さなければならない分野って、あるんじゃない?
ロボットによるオートメーション化は、人類のテクノロジーとしては「進化」なんでしょう。
でも例えば・・・
極端な話かもしれないけれど、ロボットやスマホがママの代わりに読み聞かせをする時代になってしまったら?
図書館で、子どものための読み聞かせをロボットがするようになったら?
お年寄りの集う介護施設や老人ホームで、職員ではなくロボットが読み聞かせをするようになったら?
こんな冷たく寂しいことって・・・・。
機械化が必ずしもメリットを生むとは限らない。
ひとの心を育てるという面では、むしろマイナス、人間の心や能力の退化につながるのではないか・・・と怖くなるのです。
本当に極端な想像だけれど・・・
テクノロジーの進化と、それに尽力する人々の熱い想い、エネルギー。
それを否定するつもりは毛頭ありません。
ロボットでなければできないこと、テクノロジーがもたらす幸福もたくさんあります。
でも、育児や、人の心を育てること、人の心を温めることに関しては、やはり命あるものにしかできないのではないでしょうか。
感情のある、あたたかい声だからこそ、できることなのではないでしょうか。
ちなみに・・・
日本アタッチメント育児協会で提唱している、親子のアタッチメントを育む対話読み聞かせ。
そこに文字はありません。
1冊の、イラストだけの絵本を媒介に、毎回毎回、ママとお子さんとの間で好きなようにストーリーが作られていきます。
その日の気分で、その日のお子さんの反応次第で、いくつも生まれる無限のストーリー。
ロボットに、そんなことができる?
我が子の表情や反応を見ながら、違ったストーリーを生み出すことなんて、できる?
人と人でなければ生み出すことのできない繋がりを、大切に大切にしていきたい・・・と、改めて思いました。
今日も最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました