スマホやタブレットが日常生活の中で当たり前のものになりつつあります。

でも・・・そのスマホやタブレットを幼児期から使わせることが、子供の脳・心・体(感覚)の発達に大きな影響を与えるとしたら・・・。

それでもデジタル機器を、幼い我が子に積極的に与えますか?

 

ちょっと考えてみてほしいと思うのです。

 

今日は「デジタル機器が子供の発達に与える影響」についてお話ししたいと思います。

 

切れやすい子になるとか、バーチャルと現実の区別がつきにくくなるとか、そんな話は一度は聞いたことがあると思います。

今日は具体例も交えて、もうちょっと突っ込んだお話を。



 

スマホやタブレットは、そもそも詳しい操作説明書がなくても、人間が直感的・本能的に使いこなせるようにプログラミングされているのだそう。

タッチ⇒タッチ⇒タッチしていけば、画面は開いてく。

幼児だって直感的に使えてしまうのがスマホやタブレットなんです。

でもそれを「ハイテク機器を使いこなしてる!!うちの子すごい!!なんて、間違っても思っちゃだめですよプンプン!!

 

私も1~2歳のお子さんがスマホをタップしたりスライドさせたりしてる姿に「すご~い!!」と思ったことあります。

が、とんだ勘違いでした叫び

 

誰でもできるんです、直感的・本能的に。

だってプログラマーがそんな風に設定したんだから!

何気なく触っても、ある程度できちゃうんです。

そして何だかよくわかんないけど、楽しいこと、面白いことが疑似体験できてしまうものなんです。

 

大人なら、これが「作り物である」こと、ちゃんと区別できます。

でも、発展途上の子供の脳では、それがリアル体験か疑似体験かなんて区別できないんです。



 

そしてこのデジタルな遊びが、子供の脳の発達にどんな影響を与えているかというと、たとえばね・・・

 

スタンプ遊びの例を出してみましょう。


 

画面をタッチすると、ポンポンと同じ柄のスタンプができるアプリなんか、ありますね。

画面にタッチするだけで、いつでも簡単に同じものが無限にできるんです、力加減も何の工夫も必要なく。

子どもにしてみれば、触ると画面に何か出てくる「魔法みたいで楽しい」でしょうね。

 

でも、リアルなスタンプ遊びのを思い出してみてください。

リアルなスタンプ遊びの場合は、インクを付け、角度を考え、力加減を工夫する必要があります。

紙の材質が違えば陰影も変わってくる。

繰り返しスタンプすればインクが薄くなるから付け直ししなければいけない。

角度や力加減が違えば完成度も変わってくる。

子どもはそんな調整をしながら、脳みそをフル稼働させながら遊んでいるのです。

いろんなことを感じながら、考えながら遊んで、脳を、感覚を磨いているのです。

リアルな遊びの中で、子供は目覚ましく発達してるんですアップアップ

 

そんなすごい成長の機会を、デジタル機器に奪われても構わない、そう思う親はいませんよね、きっと。

でも知らなければ、デジタル機器に集中し、使いこなす我が子が素晴らしく見えても仕方ない。

タブレットを使った幼児教育の教材さえあるのだから、「デジタル教材が良いもの」と勘違いしても仕方ない。

でも・・・勘違いです。

 

スマホやタブレットの普及により、データで見ても確実に落ちている「子どもの遊びの質」。

本来、無限であるはずの子どもの想像力・創造力が、プログラマーの想定の範囲内でしか体験できないとしたら・・・?

デジタルな遊びへの依存は、本来、幼少期に育てなければならない大切なものの芽を摘み取ってしまいかねないこと、おのずと気付きますね。




 

そしてもう一つ。

タブレットやスマホをいじっているとき、子供は静かにしてくれるけど・・・一見集中しているように思えるけど・・・

集中力が高まっているわけではありません。

脳みそ、あんまり動いてないんですよー!!

 

脳みそがフリーズ・・・とまでは言い過ぎかもしれないけど、ろくすっぽ働いてないんじゃねぇ・・・これってなんて怖いことでしょう。

 

こんなデジタル機器の弊害をちゃんと知ってほしい、その上で、与えるかどうかを判断してほしいと思うのです。



 

どうしても静かにしてほしい場面や、ぐずりに困ってしまった時、ちょっとスマホを取り出して与えたくなるのもわかります。

状況によっては、使うことも仕方ないけど、それを良しとはしていただきたくない。

日常的に与えてほしくはない、と思ってしまいます。

子どは一度楽しさを知ってしまえば、それを求めて「泣けば与えてもらえる」と学習してしまうし、習慣にもなりかねないですから。

 

それよりも、手遊びやハンカチ遊びを覚えて、会話しながら楽しめるようになったら素敵ドキドキ

子どもはママの手の温度を感じたり、ハンカチの素材によって感触が違うことに気付いたり・・・感受性も豊かになっていきますよドキドキ

 

とにかく、遊びにはライブ感がなくちゃビックリマーク

画面上でいくら積み木を重ねたって、空間認知力も思考力も集中力も育たない叫び

大人と一緒に、様々な道具(それがおもちゃであれ自然のものであれ、家庭用品であれ)を使って遊ぶ中で、子どもは心と体と知能をバランスよく発達させていくもの。

バーチャル体験と実体験の線引きがちゃんとつけられるようになるまでは(12歳くらいまでは)画面上の遊びではなく、実体験を大切にしてあげて欲しい。

「歪み」を生じさせないためにも。

お子さんと向き合って、いっぱい遊んでくださいねきらきら

(もちろん自分の心も時々ちゃんと休めながら・・・)



 

ちなみに、iPadの生みの親、スティーブ・ジョブズは我が子にはハイテク機器を与えない、ローテクな親であることを貫いたそうです。

今世紀最大のデジタル機器を作り出した人物だからこそ、子どもの発達に与えてしまう弊害の大きさを誰よりも知っていたのでしょうね。




 

さぁ、どんどん寒くなってきているけど、短時間でいいからお子さんと散歩に出ましょう。

小さな手を握り締めて、身近な場所を旅しましょう。

空の色、空気の冷たさ、赤や黄色に変わった葉っぱ、どんぐりの実、水たまりにうつる世界・・・。

世の中が不思議に満ちていること、素敵なものであふれていることを、お子さんと一緒に感じましょうもみじ

 

子どもにとっては、そのすべてが遊びであり、学びドキドキ


 




 

今日も最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました花