昨日は7/7、七夕でした。
新暦の7/7はちょうど梅雨時なので、もう何年も、七夕の夜に星が見えたためしがないのだけれど…
本当の七夕は旧暦の7/7、そう、仙台七夕の頃。
もともとは、お盆の前の禊の儀式だから、その頃だったら、空の二人も天の川を渡って逢えるでしょうね。
日本には、自然と、神様と、四季おりおりの生活の知恵とをうまく調和させた、素晴らしい伝統と文化があります。
幼い頃から、母や祖母がしてきたこと、私の中で当たり前の習わしも、そんな伝統と文化に意味付けされていたものなんだと、この年になって改めて知ることが、たくさんあります。
七夕飾りもそうだし、母が梅干しや梅酒を漬けることもそう。
年中行事の数々、私の日常には「日本文化」が染みついている。
若いころは、そういうのがかっこ悪いと思ってました。
ヨーロッパの国々に憧れたり、西洋文化が素晴らしいものに思えたり。
でも世界中どこでも、素敵な暮らしをしている人たちって、自国の気候風土に合った暮らしを大切に守り、繋いでいる人たちなんだと、大人になってようやく気づきました。
日本に生まれたからには、日本の良さをもっと知りたい。
昔の人々が暮らしの中で、どんな景色を見て、何を想い、何を感じ、そして今に伝えてきたのか。
激しく変わりゆく時代の中で、私達が子供たちのために残していきたいもの、遺していかなければならないものは何なのか、考えるようになりました。
「おりおりに和暦のあるくらし」
著者は、旧暦くらし研究会
おばあちゃんの知恵袋的な、ナチュラルな暮らしのヒントや季節の行事の楽しみ方、和語の由来など、日々を豊かな心で過ごすためのヒントが満載の一冊です。
ちなみに…鬱陶しい梅雨時。
でも、和暦ではこの時季の雨を「青時雨(あおしぐれ)」、「翠雨(すいう)」などと呼ぶそうです。
とても美しい響きですよね。
最近よく降る突然の大雨。
その激しさは龍の体をも分かつほどの強さと考えられ「分龍雨(ぶんりょうのあめ)」と呼ぶとか。
そう考えると、憂鬱なお天気も、乗り切れそうな気がします。
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