毎週月曜日にアップしております、今週のオススメ本は、
紹介しようと思っていた本を変更し、この本にしました。





「想い事」

著者は、シンガーソングライターのCoccoです。


昨日は、沖縄慰霊の日でした。

沖縄の人々でなければわからない、誰もとやかく言うことなどできない、様々な想いが溢れた日。
日本人として、静かに祈るにふさわしい、満月の夜でした。
昨夜は私もベランダに出て、しばし想い事。


初めてこの本を手に取った日、私は途中からページをめくることができなくなりました。
Coccoの言葉に、ザクザクと胸をえぐられるような感覚でした。

観光地ではない、生きる場所としての沖縄と、その歴史。
現地の人々が抱える現実。

沖縄の現実を、あまりに知らなすぎた自分が、とても悲しかったし、恥ずかしかったし…

書いてあるのは戦争のことばかりではないけれど、Coccoの壊れそうな想いが痛くて、
沖縄を、家族を愛するCoccoの、まっすぐ過ぎる言葉の数々、叫びのようなものが
突き刺さって、

自分の中の、汚い、暗い、ズルい心から目を背けるなと言われているようで、読み続けるのが苦しくなりました。

最後まで読んだ後には、うまく言えないけど、胸に大切な何かが残りました。


沖縄慰霊の日は過ぎたけど、過去の過ちや、平和について、少し想いを馳せてみても良いのでは…と思って、ご紹介しました。



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