以前、「リビングにいられない」ーー。
リビングにいても落ち着かないという声が
幾つかあることをブログに書きました。

私も似たような悩みがありますが、
それについて、昨日ご紹介した羽仁もと子さんの
同じ本の中に、こんな記述を見つけました。

「(略)西洋の家は、一と部屋一と部屋に隔てが
厳重なので、無風流なかわりに、家中のものが
相互いに時間を守って、せっせと仕事をするには、
大層都合がよいのでございます」

「日本の家は締め切っても部屋と部屋の間は
襖一重で、話し声は手にとるようにきこえますし、
もともと多くは開け放して生活するふうなので、
手紙一つ書こうと思っても、子供たちがその
あたりをちょろちょろするのが目にいりますし、
縫い物をしていても、台所の話に耳をとられる
ようなわけで、あちらこちらに気が散るせいか、
仕事はすべてはかどらない上に、これということも
しないのに、心身ともに疲れます」
「羽仁もと子著作集 家事家計篇」婦人之友社刊

子どもが乳幼児の頃、まるで身にまとうように
子どもを育てていた時期には、
子どもの様子がいつも目に入るような暮らしが
よかったのですが、
子どもが小学校高学年になってきて、
私も自分の時間に集中してやりたいことが出てくると、
自分1人になれる空間と時間が欲しくなってきます。

それに対して羽仁さんは、日本風の借家に
住んでいても、一家の個人の生活の時間を決めて、
主婦が茶の間にいても、誰にも侵入されないように・・
という解決策を提案しています。

まったくおっしゃる通り!!
ただ、それを実現するには、基本はやっぱり
空間のオーガナイズができていること、
そして自分自身の時間のオーガナイズが
できていること。

まずは自分から。
う~ん、頑張ります!!

今日もお読みくださり、
ありがとうございます。