今朝の朝日新聞(be)に、
馬可さん(マー・コー)という
中国人のデザイナーが紹介されていました。

「無用」というブランドを立ち上げた女性です。

昨年、クローゼットのオーガナイズに悩んだ私は、
スワラジさんという方(日本人男性)の
ワークショップに参加しました。

スワラジさんは、アジアの麻の布と糸を使って、
洋服の原点のような衣服を自分で縫う
ワークショップを行っていました。

その参加者の1人が、馬可さんの「無用」の
ファンで、1着所有しており、
見せてくれたのです。

少数民族の手紡ぎ、手織り、植物染料染め、
手縫いの服でした。

強い印象を受けて、私は北京のそごうに入っている
「無用」の店舗まで行きました。

巨大都市となった北京の中で、
馬可さんの提案は「無用」とされてきたものに
光を当てたものでした。
高級品が並ぶそごうのフロアに店舗があることで、
現在の北京に、それを指示する女性が生まれている
ことが感じられました。

一方、スワラジさんは、
「自分で作れるんですよ」ーー。

「衣服って何だろう?
 素敵な既製品から
 選び取るものなんだろうか?」

考えてもわからず、かといって、
いきなりすごい衣装を
自作することもできなかったので、
スワラジさんのワークショップに参加して、
貫頭衣のような原始的な衣服を縫ってみることで、
今の自分に必要な衣服を考えてみたのです。

自分で作って、自分で着る。
「無用」を縫う少数民族の女性がしてきたことです。

同じことを私ができるとは思いませんが、
衣服を、一部でもいいから
自分の手に取り戻してみたい。

クローゼットのオーガナイズに取りかかる前に、
私が取った行動です。

今日もお読みくださり、
ありがとうございました。