最初の拡張から5年後、
私はもう治った!と思っていた。

デカフェだけれど珈琲も飲めたし、時々デカフェでなくても飲めたし。

唐辛子の入った料理とか、グリーンカレーまで平気で食べられていたし。

もう完全に治ったんだと調子に乗っていて、食事の注意はほとんどしなくなってしまっていた。

(珈琲だけは基本デカフェだった)

 

ただ映画館に映画を観に行くと、最後まで観られず途中でトイレに行く事がよくあり、沢山は貯められないのだなという事はわかっていた。

でも常に尿意があるわけでもないし、排尿後も残尿感もなかった。

 

で、調子に乗ったのだ。

マグロアボカド丼を食べた。
今までそれだけは食べなかったわさび。
大量のわさび。
それを2週間のうちにあまりに美味しくて2回食べた。

 

するとそれだけで、アッと今にたった3日ぐらいの間で、5年前と同じ症状になってしまった。

痛みと24時間続く尿意。
馬鹿な事をしたと思ったが、後の祭り。
膀胱には全く尿が貯められなくなり、電話をして幕張のK田クリニックへ。
1回目の主治医の予約がいっぱいだから別の医者でも良いかという。

もう誰でもいいのでお願いします、と頼んで病院に駆け込んだ。

1回目の主治医はこの分野のパイオニア的な全国的にも有名な医者らしく、とても元気で威勢がいいのだが、こちらの話はほとんど聞いてくれない人だった。

今度の医者は少なくともこちらの話に耳を傾けてくれる。
とにかく辛くて仕事も生活もできないと力説したら、2週間後に手術の予約を入れてくれた。

 

手術はまた鴨川の総合病院。
1回目の医者は「なるべく術後は薬を使わない」という人だったが
今回の主治医は「使っていいです」と仰る。

術後からベタニスを使い始めた。
 

1回目と違って予後は良かった。
水は800cc入ったと聞いていた。
2週間後にはPTAの行事に出ていた。
IBSにもならなかった。
ベシケアとマキシ〇イドで状態は安定し、これも今度こそ治ったと思った。

 

前回よりも食べ物に気を付け、刺激物は一切食べなかったし、

珈琲も飲まなかった。
マキシ〇イド以外の発酵食品は一切食べなかったし、大豆も食べなかった。
とにかく食品には気を付けた。
あんな思いをするくらいなら、少しでも我慢をしようと思っていたのだ。
今度も5年を目指していた。
死ぬまで5年に1回の手術ならなんとかなるかと思っていたのだ。

フルーツも食べなかった。

夜眠れない時だけハイプナイトを飲んでいた。