乳がんとは、乳腺にできる悪性の腫瘍のことを指します。
乳房はおもに乳腺と脂肪細胞からできています。乳腺は母乳をつくりだす組織で、
乳管と小葉という部分からなっています。乳腺は、丁度木のような形をしており、
乳頭を中心に放射線状に広がっています。乳腺を木にたとえると、幹の部分を乳管、枝分かれしたぶどうの房のようなものが小葉といいます。
約9割の乳がんは乳管から発生する「乳管がん」で、残りの1割ほどは小葉から発生する「小葉がん」です。
乳管にがん細胞が発生すると、異常に増殖しながら進行し、
それなりの大きさになると、外から触るとわかるほどのしこりができます。そのしこり以外にはほとんど症状がないため、乳がんは発見しにくい病気です。
私の場合、同じように小さい小豆粒くらいのしこりからはじめ、
上記の文のように、拡大していきました。
ある程度行くと分裂し、二つに増えました!!!(私の場合ですが)
そこから同じようなことを繰り返していくのですが、
その進行先は脇の下に伸びていったのです。
最初の発見から数か月ののち、脇の下にもしこりが触れることとなります。
■浸潤がんと非浸潤がん■
乳がんは、その進行度合いによって、浸潤がんと非浸潤がん、そして特殊なパジェット病に分類されます
●非浸潤がん●
乳がんが乳管の内側にとどまっている早期のがんです。
リンパ節や遠くの臓器に転移することはありませんが、放置すると浸潤がんとなります。この段階で発見することができれば、手術でほぼ完治するといわれています。
乳管にできるか小葉にできるかによって、さらに「非浸潤性乳管がん」と「非浸潤性小葉がん」に分かれます。
●浸潤がん●
がん細胞が乳管の壁を破って周辺の組織まで広がったものです。
リンパ節や遠くの臓器に転移する可能性があります。乳管にできるか小葉にできるかによって、さらに「浸潤性乳管がん」と「浸潤性小葉がん」に分かれます。
浸潤性乳管がんは乳管から発生したがんで、基底膜の外側にまで広がったがんです。乳がんの過半数がこのタイプで、主に「充実腺管がん」「乳頭腺管がん」「硬がん」「特殊型」というふうに分類され、それぞれ特徴があります。
充実腺管がんは、がんが周囲を圧迫しながら乳管のなかを広がっていくタイプです。進行スピードは乳頭腺がんと硬がんの中間程度です。
乳頭腺管がんは、がん脂肪が空洞をつくりながら周囲に散らばっていくことが特徴のがんです。進行スピードが遅いがんなので、転移を起こしにくく、比較的経過はよいといわれています。
硬がんはしこりにならず、パラパラとばらまかれたように発育するがんです。比較的進行がはやく、やっかいながんです。乳がん全体の4割近くを占めます。
特殊型には、しこりの部分がほぼ粘液の粘液がん、髄様がん、扁平上皮がんなどがあります。粘液がんはしこりが粘液でできています。
髄様がんはがん細胞が大きいがんです。両者共、転移を起こす確率は低いといわれています。
扁平上皮がんはもっとも発生頻度の低いがんの1つです。
浸潤性小葉がんは、小葉に発生したがんが広がりはじめたものです。反対側の乳房にもできやすく、遠隔転移しやすいといわれています
●パジェット病●
乳頭や乳輪に湿疹やただれが起きる乳がんです。しこりがないことが多く、ただの皮膚の異常と思われることがあります。かゆみや痛みといった症状や乳頭からの分泌物、出血などもみられます。
乳房の切除でほぼ完治し、一般的に予後は良好です。
一言に「乳がん」といっても違いがさまざまですね。
なので、治療方法・手術方法も異なります。
ちなみに、私の組織診断は浸潤性乳管癌となります。
●どんな人に多いか●
近年、検査器具の発達や食生活の欧米化などに影響され、乳がん患者は年々増加傾向にあります。
現在では1年に約3万5千人~4万人の人が乳がんと診断されるといわれています。
これは約20~25人に1人が乳がんになるとう計算で、一概にどの人がかかりやすいということはできません。
年齢別にみると、女性の乳がん罹患率は30歳代から増加し始め、40~50歳前後にはピークを迎え、そのあとは減少していきます。一般的にがんは加齢に伴って増加しますが、乳がんは働き盛りの女性に多いのが特徴です。女性だけでなく、男性でも罹患することはありますが、女性に比べるとまれです。
女性で初経年齢がはやい、閉経が遅い、出産経験がない、授乳歴がない、初産年齢が遅いということがリスク要因であるといわれていますが、基本的にどんな人でもかかる可能性があるので、
30歳以上の女性は定期的に検査を受けたほうがよいかもしれません。