懐かしく何が入っているのだろう。 千代紙模様の古い箱を開けてみた。 大きさも種類もまちまちな紙切れの数々・・・ 一枚を開いてみた。 ゆめに、うつつに、まぼろしに 見ゆるは、何ぞ、いつもいつも 心にまといて離れざるは、 いかなる愛、いかなる夢ぞ、 思い出でては懐かしく 心に沁みて懐かしく 磯辺の雨や風や嵐が にくらしゅうなる心は何ぞ いつ、書き留めておいたのだろう。 何から抜粋したんだろう。 今となっては思い出せない。