なんとなく行く先に なりもやするとたのみしを 春のかぎりは 今日にぞ有りける 花しあらば 何かは春の惜しからん 暮るとも今日は 嘆かざらまし まどろまぬ 壁にも人を見つるかな まさしからなん 春の夜の夢 臥して寝る 夢路にだにも逢はぬ身は なほあさましき 現とぞおもふ 流れては ゆく方もなし涙河 わが身のうらや 限りなるらん