もう一つのシアター! | Etude

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にっき。

先日ちょろっと書いた戯曲っていうのが 『もう一つのシアター!』 なのですが(言ったw)、さっそく読み上げました。

これは実際にTheatre劇団子さんの公演の台本なのかな。
最初、本にその時々の役の感情などが書かれていてびっくりしたのだけれど、これはこれでおもしろかったです。
戯曲読んで自分では作品の世界の想像をすることが多いのだけど、これは役者さんが演じている舞台を想像できました。
完成した本から稽古中に出てきた案で変更された箇所も書かれていて、どんな風に変わったか流れもわかったし、役者さんたちの様子もちょこちょこ書かれていて、稽古模様も浮かびました。

文庫サイズで一般向けに出版されてるから、戯曲なんて読んだことない~って方にも良いと思う。
話の内容もコメディタッチで読みやすくて一気に読んじゃった。


≪300万の負債を抱えた小劇団『シアターフラッグ』が、地方の高校から初めて公演依頼を受け、意気揚々と高校に乗り込んだは良いが次々とトラブルが降りかかり…≫

といった内容。

芝居やっていたら誰もが引っかかるところじゃないかな。

夢と現実。

現実を突きつけられて、グサッとくるところもあるんだけど、コメディタッチの部分が明るくしてくれるんだよね。
私の中では、重要なキャラである高校教師・田沼先生を大和田伸也さんが演っているっていうのも大きい。
正直最初はちょっとイヤ~なキャラの感じがしたんだけど(笑)、大和田さんが演じているのを想像したら、も、とってもかわいらしい先生に見えてくるのね。
すみません。みこん6姉妹のお父さん役が好きでしたvv
あと沢城みゆきさんがリアルな役やってらして笑った。人気声優てw
キャラクターもみんな個性豊かで可愛らしいです。



内容読むまで大和田さんや沢城さんが出演しているのは知らなかったのですが、そういえばこの公演のチラシ持ってた…!
何か観に行ったときに貰ったのかな。
観たいな~って思ってた公演だったよ!(今更)
本でだけど観れて良かった。
DVD発売中だって…どうしよう…観たい。

ネタバレはあんまり言わないようにしたいんだけど、主人公・司の”マッチ”のセリフ。
あれは何かふと青少年健全育成条例のことが浮かんだ…
無菌状態だと逆にアレルギー体質になるんだぜ。(←ちょっと違う?)
心配だから目に触れる前に、怪我する前に取り上げるっていうのはやっぱり違うと思うんだな。
他にも色々共感するところがあって、うんうん。て、うなずきながら読んじゃった。

芝居やってる人が、もう一度芝居に向き合うのにも良いと思う。
全力を出しきってるのか? 覚悟はあるのか?

内容も面白かったし、巻末スペシャル対談を読んで、もう少しシアター!ワールドを覗いてみたくなったので、さっそく本編小説1,2買って帰りました(笑)
有川先生の本は去年『阪急電車』を先輩に借りて読んだだけなのですが、読みやすくて世界に入りやすいので、また一気に読んじゃいそうです。
日常、現実の中にある、ほっと暖かい瞬間。そんなものを感じるイメージがある。
ガラッと変わった『図書館戦争シリーズ』や『植物図鑑』も気になってるんだよね♪
また次の機会に。





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