展覧会を語るvol.4 ~ルーヴル美術館展 美の宮殿の子どもたち~へ行ってきました

講師は青山学院女子短期大学芸術学科教授の大野芳材氏。
大野氏は18世紀ヨーロッパ絵画のエキスパートです。
昨日から新国立美術館で開催されている 「ルーヴル美術館展 美の宮殿の子どもたち」で展示されている絵を紹介しながら、子供が描かれた作品の特徴や時代背景などをレクチャーしていただきました。
実はこのセミナー参加前、子供を題材にした作品を思い出そうと思っても(天使や幼子イエスが描かれてるものを別として)案外思い浮かばなく、疑問を抱いていました。
今回のお話の最後に大野さんからのコメントで疑問が解けました。
中世から18世紀にかけては世俗的な絵が描かれなかったので子供が登場することが少なく、せいぜい貴族の家族肖像画か、やはり天使か幼子イエスくらいで、自然体な子供が描写されるようになったのはルーベンスや印象派の時代からだとか。逆に遡るとエジプトやギリシャの古代には描かれていて、すっぽり間が抜けているそう。
なるほど納得

それだけでも参加した価値のあるセミナーでした。
近頃はこういった専門家や美術館専属学芸員の企画力がすばらしく、いろんな手法で展示を楽しませてくれるのがまた楽しくもあります。
新国立美術館と西洋美術館、二つのルーブル展は必見ですね
