コトコトを待つ幸せ

栗の渋皮煮を初めて食べたのは

７年ぐらい前だったかな…

商店街のフルーツ屋さんで

一個百円で売ってました。

つやつやで見事に炊きあがっていた

栗の渋皮煮を見て思わず家族分を購入。

あまりの美味しさに何度も買いに…。

あまり何度も買いに行ったので

お店のおばさんが渋皮煮の煮汁を

分けてくださいました。

それから数年は栗の季節が楽しみでしたが、

フルーツ屋さんがお店を

やめられる事になり栗の渋皮煮は

自分で作るしかなくなりました。

美味しい栗の渋皮煮を沢山食べたい

家族の希望に応えて今年も３キロの

栗の渋皮煮が出来上がりました。

出来上がりまで３日。

水につけて、鬼皮をむいて

アクを抜いて、コトコト炊く。

まだかな、まだかなと子供達は何度も

鍋を覗きに…。

美味しい味はわかっているから、

途中の味見の誘惑に惑わされる事無く

ひたすら待ってようやく今晩のデザートに。

コトコト炊いて出来上がりを待っている…

そんなのんびりした時間が

一番幸せなのかも知れないなと。

秋の季節の味仕事。

思い出と共にこれからも

大切に作っていきたいと思います。

お立ち寄りありがとうございました。