今年も桑田佳祐さんのライブに行けること、どこか当然のように思っていました。
ウン十年前にサザンのファンになり、FCに入って以来、ほぼ毎年、ライブには足を運んでいたから。
でも一度だけ、既にチケットも手元にあったライブが中止になったことがありました。
たった二年前のことなのに、驚くほどの早さで復帰され、これまでと変わらず精力的に活動される姿に、病気だったことも忘れてしまいそうなくらいに安心しきっていたのかも知れません。
そのことを思い起こさせてくれたのが、勘三郎さんの訃報でした。
桑田さんと同じ病気でした。
しかも、年齢も同じ。
桑田さんが病気を克服され、今もステージに立っているのは、もしかしたら奇跡的なことかも知れないと。
ちゃんと噛みしめて、心して聴かなきゃと、改めて感じた出来事でした。
そんなことを思っていたこともあり、最初に桑田さんがステージに登場した時は、思わず涙がこみ上げてきました。
でも、『悲しい気持ち』をノリノリで歌う桑田さん笑顔を見て、私の方も気分はハイテンション、楽しさ全開になりました
それからはもう、いつもと変わらない大盛り上がりの中、最高のパフォーマンスを魅せてくれました
時折はさまれるMCでは、やはり病気のことについてはたくさん語られていました。
でもその語り口調は、ジョークを交えながらで明るいんですよ。
お涙頂戴節で感謝の言葉を語るのではなく、軽妙な語りにしてしまうあたりが、本当に桑田さんらしい。
そういう桑田さんだから、私は好きなんだろうな～と思ったりしました。
そんな中、他界されているお姉さんの思い出について話され、そのお姉さんを思いながら書いたという曲『愛しい人へ捧ぐ歌』が披露されました。
歌詞を噛みしめながら聴くと一際、心に沁み、感涙ものでした。
そして一番感動したのが、アンコールでの『明日晴れるかな』です。
Aメロを伴奏一切なしのアカペラで歌い上げたその歌声に、涙涙でした
ああ、この人の歌声はなんて胸に響くんだろう。
この場所でこの歌声を聴けたことは宝物だな～と思える、最高に幸せな時間でした
そうそう、ライブがクライマックスに差し掛かった頃にアリーナ頭上から降ってきた、いわゆる銀テープ。
嵐コンなら争奪戦必至ですが、こちらでは平和に取れました。
ライブ中は一切時計を見ることがなかったので、最後の曲になった時は、「えっ、もう終わり？早いんじゃない？」って思ったけれど、改めて時間を見ると既に３時間半経過していました
文字通り時間を忘れてしまうくらい、楽しい楽しいひとときでした
他に好きな人ができても、桑田さんへの思いはずっと変わらないと言えます
I LOVE YOU -now & forever-
今回のツアーのタイトルですが、そっくりそのまま桑田さんにお返ししたいと思います