「すべてのクズどもに歌います。」

9月6日は3ピースロックバンドのイベントということで足利の「フェチ」を見てきました。
冒頭から「本当に10代かよ」って感じの存在感。場慣れしている。その若さでどんだけの経験積んだんだろうか。
「フェチ」というバンド噂には聴いていました。演奏力も高くて、かっこいいと。
今回初めて見たんだけど、もう本当に上手いんだね。その年代だからとかじゃなくて、上の年代のバンドを含めてみても上手い。

これだけフェチが子供だましのバンドではないと主張してきたんだけど、結局曲を聴くと、この日例えば一曲目にやった「アソコ」という曲では「誰かのツイートが気にかかる」とか歌ってるんですよ。本当にまだクソガキなんだなってクスッとする。
そして2曲目入る所最高にかっこよかったんですよ。ドラムもベースもグイグイきてて。でもVo.のしんぶは止めちゃう。「ちょっとまってカポ忘れた」って。
それからちょっと話して、新しい流れ作って、ドラムインしたときに、通常通りに曲を繋いでいたら起きなかったであろうレスポンスが起こって持っていってしまう。
そしてこの「鴬谷(うぐいすだに)」が良かった。良すぎてyoutubeあげちゃったから見てみてね。

「嫌いな人からも得ることがある」「大人を気取ってみたけど無理だった」と「あまのじゃく」「喰わず嫌い」をアグレッシブにしっかりやりきって(音源ではわからないけど確実にライブバンドです。音源の数十倍良いことは間違いないです。)、がっつりお客さんのレスポンスもらってました。栃木ってシャイなお客さん多いけどほんとに良い演奏には素直に応えてくれるところがあって、このときもそういうものがあった。

終わった後CDもらって歌詞を読んでみたんだけどとても感動したので一部皆にも是非読んでほしい。

「あまのじゃく」
-嫌いだったあの人も、死ねばいいと思ったあの人も、私を一人にした人も、裏切ったあいつもどうもありがとう-
-あなた達全員に用はないのです 用があるのはあなた達一人一人で-

「喰わず嫌い」
-好きとか嫌いが鮮やかな僕に君がくれた物 苦いものには砂糖を入れて甘くするってこと-

「アソコ」
-私の気持ちを誰かに分かってもらいたいの 「大丈夫?」とか大変だねとかそんなことじゃなくて 私が悩んでるって事がただかっこいいと思ってるの-

ライブスケジュール
6月15日 足利PICO
7月14日 宇都宮HELLO DOLLY
7月27日 足利PICO

「鴬谷」





「3度の自主企画を通じて、tactが見たもの」
5月17日(金)に宇都宮HELLO DOLLYにてtact企画が行われた。
いきなり余談になってしまって申し訳ないのだが、バンドにとって、休日よりも集客が難しい平日に自主イベントを開催するというのは避けられるのが常である。
金曜日と言えど、今の栃木のバンドシーンで、平日に自主イベントを行えるバンドは指で数える程しかいないであろう。
それをここ最近では平然と(?)やってのけるtact。リスナーに見えない努力があることを敢えて今回は紹介したいと思う。彼らの決意が、あの場所にいた全員の予定や、幸福感を作り出していることは紛れもない事実だからだ。

4月10日で"Be just and fear not "というタイトルのCDが全国のタワーレコードで大きく取り上げられていたのは記憶に新しい所であるが、その音楽主が宇都宮メロコア界のホープtactである。それによって本人たちの心境に大きな変化があるようには見えなかったが、晴れて「全国区バンド」の第一歩を踏み出したのだ。

今回のライブは上記音源の2曲目に収録されているキラーチューン「my mistake」でスタート。一曲目の第一声に「please show me」と始めるのだから演出が憎い。「take action」「turn around」と全速力で「ついてこい」と言わんばかりのスタートダッシュに成功。演奏している姿を見て、今までのtactにあった若々しい部分と、大人になった部分がとても良く混ざってまさに冷静と情熱の間でライブをしていてすごいなーと、ほとほと感心してしまった。
MCで洋平(Ba.Vo.)は「3か月連続で企画をやりました。1,2回目は今までの自分達が築いてきた世界を確かめる為の企画でした。それも自分達にとって大切なことではあるけれど、前に進む為には新しい世界を広げる為の企画をしなければならないと思いがありました。」と、今回の企画への特別な想いを語り、「by yourself」「deter」と続いた。この二曲は割とコアな部分で鳴らしている音楽であり、tactにはこういうのも出来るんだぞという面白い部分だが、中盤にやるにはもってこいの曲だし、こういったtactの挑戦は今後も途絶えることなく続いて欲しいと感じた。

 彼らは長いキャリアの中で、多くの間違いを経験し、学んできた。その思いを洋平(Ba.Vo.)は「一時期は周りとのベクトルの違いで宇都宮に対して苦手意識を感じることもあった。でも今は”帰る場所”があることがどれだけ幸せなのか自分なりに気づくことが出来た」と赤裸々に語り、現状へのもがきを題材にした「days」。さらに本編最後の曲として「in my world」を投入してきたわけだが、こういったダークな曲で本編を終えることが出来るバンドとなることができたのは、彼らの一番の強みではないかと思う。バンドのセットリストは「自己完結」が非常に重要かつ多くの割合を占めていて、例えばアンコールがあったとしても「本編」としてお話を終わりにし、新たな気持ちでアンコールに向かいたいものなのだ。もちろん、そのスタンスも間違っていないが、どうしても昇華できない。いや、させてくれなかったのだ。彼らはアンコールへの布石をしかっりとリスナーの深い所に根付かせることのできるバンドになっていた。

もちろんアンコールは間髪入れずに起こり、ラーキンス(Dr.cho.)がツイッターのフォロワーが少ないことへの悔しさ(笑)を淡々と語っていた。
メンバーも続々登場し、最後に「言葉とかは必要ない、音楽で全部伝わる」と”Parting with the past”を演奏。間違いなく最高潮に「持っていかれた」。既に次のライブはどんな風にやってくれるのだろうかとワクワクしてしまっているのだ。

これからのtactにとって宇都宮が”帰る場所”であると同時に”変える場所”であることを願ってやまない。

【今後のライブスケジュール】
5.31 八王子RIPS TNA pre.
6.7 下北沢シェルター Revolution9 pre.
6.18 渋谷eggman
6.22 上越EARTHMy hair is bad TOUR FINAL
6.29 栄party's アウトストアライブ!w.JELLYFiSH FLOWER'S
6.30 京橋ismアウトストアライブ!w.JELLYFiSH FLOWER'S,FEELFLIP



みなさんこんばんはもみじです。明日はタクト企画です。いつものように栃木県のバンドさんを沢山の人に紹介頑張ろうと思ってブログを書き始めました。
毎回Youtubeを張っているんです。みなさんがワンクリックですぐに見れたら便利だろうなと思って。
だから今日もいつものようにバンドさんを検索して動画を見てみました。
正直このブログの更新にはそんなに時間をかけたくないというのが本音です。他にやることがたくさんあるので、なるべく、なるべく早く終わらせたい。ぱっぱとコピー&ペーストしてしまおう。
・・・それは非常に甘い考えでした。
ぼくはこんな単純なブログを書き始めて既に30分以上経っているのです。
本当なら5分で終わる作業ですよ、このくらい。
その理由は何故でしょうか?

良かったんです。あまりにも。tact企画の出演バンドが。
正直度肝を抜かれたというか、こんな安い感じで使いたくないのですが、本当にライブに行きたくなってしまった。どうしよう。
みなさん明日は金曜日ですね。予定はどうでしょうか?
ある人はそちらを大事にしてください。でも、ない方。家に帰るだけの方。
あると思いますよ。収穫。
僕が出来るのはみなさんにバンドとの偶然の出会いを作ることだけです。
ワンクリックです。ワンクリック。下の動画をみてみてください。そしてどうしようもなくなって、停止ボタンを押したくなくなっちゃて、最後まで動画を見てしまったあなた。
ハロードリーに行ってみてください。そんなあなたの為にある企画なんです。
バンドには誰かの一日を、一年を、一生を変える力があります。
でもそれは一回の判断です。一回の偶然です。僕は多くの人にそれが起こりうるまたとないイベントだと今回強く感じたため熱弁してしまいました。次からは粛々と書かせて頂きます。

ただ、今、この瞬間あなたが「ライブに行きたくなった」り、「行ってみようと思った」りしていたら、今決断してください。明日私はライブにいくんだ!と。
明日の朝起きて同じ気持ちがあるでしょうか?ライブに限らずですが、もし、今の気持ちを忘れてしまったが故に、大切な偶然を失くしてしまったら、それはもう一生取り返せないものになるかもしれません。
ツイッターで「明日tact企画にいく!」と呟いてみましょう。友人を誘ってみましょう。
明日のあなたを作るのは今のあなたです。

では

【宇都宮HELLO DOLLY】
tact Presents
「Change to the plus vol.11」

open 17:30 / start 18:00

adv 1500 / door 1800 1drink500

-ACT-
■tact

■WANIMA

■MINAMI NINE
 

■DAM

■むかい風