「ホビット　思いがけない冒険」の２回目鑑賞、体調を崩す前に見に行けてたのですが、

その後ぶっ倒れてしまったため、以前の”ざっくりの感想” から間が空いてしまってすみません

記憶が薄れないうちにと、ネタバレ感想記事を少しずつ書き始めていたんですが、

これがまた、書いても書いても終わらない……１回では書ききれないことが判明しました（＾＾；

申し訳ありませんが、これからしばらく不定期連載（＾＾；）で続けようと思います。

よろしければ、お付き合いいただけたら幸いですm(_ _ )m

２回目鑑賞は、ＨＦＲ（ハイ・フレーム・レート）の３Ｄ・字幕に行って来ました～

いつも行く映画館では上映してなかったのでプチ遠征しましたが、その価値がありました！！

（といっても、残念ながらＩＭＡＸではないため、スタトレの予告編は見れず……

関西のＩＭＡＸ上映館って、私の地元から遠いところにしかないんですよね……）

そして、ＨＦＲ３Ｄですが、ＰＪ監督がかなり自信を持って語っていただけあって、

素晴らしい高画質でした！！

２Ｄでも十分に美しいと思った映像が、さらに奥行きを増して、中つ国に入り込んだような感覚を

味わうことができました～（＾＾）

実は、３Ｄ初体験！！だったんですけど、動きも滑らかで、さほど浮き上がってる感じはなく、

気分が悪くなることもなかったです。

ただ、メガネをかけて見る分、本来の画像の色彩と若干違って見えるところはありました。

なので、本来の色彩も見るためには、やはり２Ｄも見てもらえた方がいいなと思います。

でも、どちらもそれぞれの良さがあって、どちらも見る価値のある、本当に素晴らしい映像です！！！

次回の「スマウグの荒らし場」でも、２ＤとＨＦＲ３Ｄの両方を見に行きたいと思ってます（＾＾）

ここからは、シーンごとの感想を書いていきたいと思います。

再掲になりますが、この記事は

■　トールキンの原作は読んでいません。（「ホビットの冒険」も「指輪物語」も）

■　映画「ロード・オブ・ザ・リング」３部作は見ました。

という状態の人間が見た感想になります。

原作を読まれた上でご覧になった方や、この「ホビット」から初めてご覧になった方とは

感じ方が違っていると思いますが、原作を知らない、まっさらな状態で見た人間はこう感じました、

というところをお伝えできればと思います（＾＾）

☆☆☆　以下、ストーリーのネタバレしています！！　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　未見の方はご注意ください！！！　☆☆☆

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■　オープニング

老いたビルボがフロドに自分の冒険を伝えるために、手記を書き始めるという形から入る、という

「ロード・オブ・ザ･リング」からのファンにとっては懐かしく嬉しい導入部でしたね。

この、老ビルボの回想として語る形のおかげで、ドワーフたちが故郷を失い、放浪し、苦難にあう

過程が、理解しやすかったな～と思います。

どうしてドワーフがエルフに反感を抱くのか、故郷を失って放浪するドワーフたちに何が起こったか、

というこの先のストーリーを理解するのに大事な部分が、わかりやすく描かれていたのも良かったです。

しかも、この冒頭の映像からすでに、すごく綺麗なんですよね！！　

美しい色彩に満ちた地上と、漆黒の地下の対比と、そして繁栄を極めた王国と、その崩壊……

まるで、絵物語の中に入っていくみたいで、ぐぐっと一気に引き込まれました。

（冒頭でスマウグが暴れまわってましたね～　まだ（ベネさんの）声は聞けないけれど、

そうか、こういうドラゴンなのね……って、早くも次回作の出番への期待がむくむくと）

そして、老ビルボとフロドの会話に、いきなり胸熱……

ここから、「ロード・オブ・ザ･リング　旅の仲間」の冒頭につながるので、

もう一度「旅の仲間」を見てみたくなりました。

フロドが本を抱えて、ガンダルフを迎えに出て行った、まさにあのシーンの後から始まるんですよね～

フロドの出番は「思いがけない冒険」ではここだけですが、やっぱり嬉しかったです。

イライジャが本当に変わってなくて、相変わらずのかわいいフロドだったことに感動しました。

「LOTR」の撮影から１０年近く過ぎたなんて本当に思えない。すごいよ、イライジャ！！！

そんな導入部が終わり、イアン･ホルムの老ビルボから、マーティンのビルボへ。

この切り替わり方も自然で、良かったと思います。

マーティンは、あえて、イアン･ホルムのイメージを踏襲した服装とパイプと動きを見せたんですよね。

違和感がなくて、ああ、若かりしビルボだ～って、すんなり入っていけました。

マーティンのビルボも、ガンダルフとの会話から始まるところにもニヤリとしました（笑）

「LOTR」は、老いたビルボがガンダルフの訪問を受けることで始まるので、

前３部作を知ってる人は、いいデジャヴを感じながら入っていける、この構成も上手いなあ、と。

■　ビルボ宅にドワーフの皆さんが押しかけてくる、の巻

その、マーティン・ビルボとガンダルフの最初の会話で、ビルボがいかに平穏と安定を愛しているかが

強く印象付けられます。ここも、この先の展開で必要なところ。

そして、そんな彼の性格が、ドワーフさんたち乱入（笑）のシーンで、さらにはっきり描かれていきますね。

でも、この後のビルボのかわいさといったら！！！

ビルボがガンダルフの言葉に危機を察知して家の中に逃げ込むところとか、

おいしい晩御飯を食べようとしている時に押しかけられたのに、ついつい応対してしまうところとか、

マーティンの表情やしぐさや動きが、どれを取っても、とてもかわいらしくて微笑ましくて愛らしくて、

「ビルボ、かわいいいい～～～(≧▽≦)」って、座席で密かに悶えまくり（笑）

このお皿のシーン、ミュージカルぽくてかわいくて好きです～　ドワーフの皆もいい味出てます（笑）

ここのビルボは、有無を言わさず巻き込まれまくってる姿（笑）がいとおしくてたまりません……！！！

契約書を読んで、「無理！」って倒れちゃうところなんてもう、かわいすぎてどうしようかと！！！

一方、ドワーフたちは陽気で、よく歌うし食べるし、最初はビルボと同じように圧倒されるばかりでしたが、

トーリンが登場した時から、そのコミカルな印象が一変しました。

トーリンには王者の風格というか、自然と畏敬の念を感じさせるものが備わってますね。

ドワーフたちにとっての彼の存在の大きさと、彼らの思いが伝わってきます。

そして、トーリンが歌う、故郷への思いがこもった歌「霧ふり山脈」にじわりときました。いい歌……！！！

トーリンを演じるリチャードの声が、すごく素敵です！！　深く響く声に、強い思いがこもっていて、

心に染み入ります。ドワーフたちの、失われた故郷への思いが、初めてわかるシーンです。

先ほどの、コミカルなドワーフたちを見た後だからこそ、彼らが実は大きな喪失感を抱えていることが

より深く伝わってきて、この作品のテーマがここにあることが伝わってきました。

そんな彼らの歌を、ベッドルームで１人聞いているビルボの表情がまたいいです。

何ともいえない表情なんですが、ビルボの様々な感情が表れてました。

ビルボが、ここで彼らの歌を聞いていたことが、後になって、彼の中で生きてきたと思います。

ドワーフたちが故郷を求める気持ちを、ビルボが真に理解することができたのは、

この歌を聴いていたことも大きかったんじゃないかな……と感じます。

特に、クライマックスで、ビルボがドワーフたちに「故郷を取り戻す手伝いがしたい」と語るところで、

私は、この導入部でのビルボとドワーフたちを思い出しました。

故郷と平穏な日々を愛し、冒険に踏む出すことに迷うビルボの気持ちと、

ドワーフたちの陽気さの裏にある故郷への思いと、喪失感と、誇りのこもった「霧ふり山脈」と。

ここでその両方を見せてくれていたことが、あのシーンのビルボの思いにつながっていったと思います。

■　ビルボの旅立ち

そして、翌朝、ドワーフたちが出発した後に、意を決して後を追いかけていくビルボ。

この、ホビット庄を駆け抜けるシーン、大好きです！！！

まさに”思いがけない冒険”が始まった瞬間。　　ここのビルボ、めっちゃかわいい～～(≧▽≦)

このシーン、予告編を見た時は、楽しそうに旅立つ姿だとばかり思ってたんですが、

実は、ビルボにとっては、かなり大きな決断だったんですよね。

この時、ビルボは頭で考えるよりも、本能的に、衝動的に、心の命ずるままに走り出した気がします。

今を逃せば、おそらくこの先一生、ホビット庄を出る機会はない、と気づいた。

その瞬間に、全てがスパークして、自分が本当に求めていたものを、心が求めるままに、

なりふり構わず追いかけようとして、飛び出していく。

平穏と安定を愛していたビルボが、人生で初めて、自分から"何かをつかみとろう”とした瞬間。

その鮮烈な表情と、全身からあふれる輝き。

この走るビルボは、とても生き生きとしています。

駆け出した瞬間のマーティンの表情、駆け回る時の表情、その動き、全てが素晴らしい！！

予告編で、楽しそうな旅立ちだと感じたということは、彼が本当にワクワクしていて、

その思いが、画面全体からほとばしっていたからだと思うのです。

しかも、私としては、ビルボが青年ではなく、すでに中年の領域にさしかかった年齢であることに

より大きな輝きを感じます。

もう若くはない人間が、何かを新しく変えようとしたり、自分の中に新しいものを見出すのは、

実はとても大変なことだと思うからです。

全ての方がそうではないと思いますが、自分自身の実体験としては、年を追うごとに、

”冒険”に出ることは難しく、厳しいものになっていくのは、事実だと感じます。

でも、ビルボの中に冒険を求める思いが潜んでいたように、実行できるかどうかはさておき、

多くの人の心のうちにも、実は冒険を愛する気持ちがあると思います。

ただ、愛していても、走り出すのは容易ではないということも知っています。

それを知るからこそ、このシーンのビルボが、私には眩しく、輝いて見えるのです。

ワクワク感だけでない思いに、胸が熱くなるのです。

そして、このビルボを見ていると、欲しいと思うものがあるならば、駆け出していく力は、

実は誰の中にも眠っているんだよ、ということも強く感じます。

その「心」の力が、ビルボを走り出させたんだということを。

駆け抜けるビルボの姿がいとおしくてたまらない、心が震える旅立ちのシーンだったと思います！！

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長くなったのに、まだホビット庄を出たばかりです……ごめんなさい

この先の感想は、また改めて更新します（＾＾；

別の記事も挟みながら、少しずつ書きためていきますので、続きは少し先になりますが、

よろしければ、またお付き合いいただけたら幸いですm(_ _ )m

　
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「ホビット 思いがけない冒険」 ネタバレの感想（１）

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