幼児期から成長期のアトピーは、単に皮膚の病気というだけに留まらない可能性があります。
成長期には身体だけでなく、もちろん精神も成長します。
この精神の活動は脳と深く関係しています。
身体においても精神においても、幼児期から成長期に掛けて、どういった生活や環境の中で育ったかが、個々の個性や能力に大きな影響を与えます。
この時期に「痒み」という刺激を長時間、休む間も無く受け続けると、心と体は常にストレスを受けていることになります。
程度にもよりますが、特にあのアトピーの痒みは神経を逆なでするような、精神がどうにかなりそうなほど、強烈なものなので、心にも体にも強烈なストレスになります。
このような心と身体の状態が続くと、自律神経やホルモンなどにより、内臓や血液循環・免疫などに影響を与えることが医学的に証明されています。
それ以外にも、実は精神に大きな影響があります。
痒みは神経によって脳に伝えられます。脳が痒みという感覚を感じ続けると「身体が大変だ‼︎何とかしないと‼︎」と判断し、脳がストレス状態に切り替わります。
このような状態が続くと、その間、ストレスが掛かり続けることになります。
その為に心のバランスを崩してうつ状態になる方もいるくらいです。
この様な脳レベルで常にストレスを抱えながら学童生活や家庭生活を送っていることになります。
皆さんも何かしらの強いストレスを感じているとき、心の状態はどうなっているでしょうか?
物事を前向きに捉えることが出来るでしょうか?
仕事や用事など、何をするにも積極的になれず、出来ればやりたくはないけれど、仕方という気持ちになることが多いのではないでしょうか?
このように感じやすい時、脳は緊張状態になっています。
些細なことが気になったり、嗅覚・聴覚などの五感が過敏になって、においや物音などに対して、妙にイライラしたりします。
精神の発達する成長期に、このような強いストレスが長い間続く状態でいると、人格や人間形成に良くない影響を与えることは想像できると思います。
この影響が、その人の個性を形成するようになります。
アトピーは適切な療法を行えば、ほとんどが良くなると思いますが、個性や性格として身に付いた精神は、そう簡単には変わりません。
「意欲が出ない」
「やる気になれない」
「目標が持てない」
「頑張れない」
このような個性に成長する可能性が高くなります。
勉強や部活、仕事においても、結果を出して進んでいく人は、やる気があり自ら学ぶ主体性と想像力を兼ね備えているように思います。
結果を出して進んでいく為に個性として大切なものは「やる気と意欲」が出発点になるのではないかと思います。
次いで集中力や創造力などが挙げられると思います。
成長期のアトピーは、痒みというストレスを受け続けることで、単に痒みという症状だけではなく、これから大人に成長していくための芽を傷つける可能性があるということが、その人の人生の質を有意義なものにしていくという事に関しても影響しうるということが、とても深刻なことだと思います。
また性格も外向的より内向的になりやすい傾向があり、人との交流が少ない状態に陥る可能性もあります。そうなると人間関係にも大きく影響を与えます。
大人になると子供の頃とは比較にならないほど複雑な人間関係や社会生活の中で、何十年も生きていかなければなりません。
人間関係の基礎を育てるのは、共感したり相手の心を感じ取ったりするという精神の働きが大事です。
心が内向的だとこういった所にまで影響が及ぶのではないかと思います。
いずれにしても、成長期のアトピーは、その人の人生そのものに影響を与えるということです。
