前書き
初めて三人称にチャレンジしてみました。思ったより簡単でしたが、やっぱり何だか間違ってそうな予感です←
作者の私は未婚で、結婚式にも出席したことは一度もありません。なので、『結婚する話』という題名でありながら、『結婚した話』について書かせて頂きます。
ここから↓
和喜と莉乃は結婚した。非常にめでたいことである。
「和喜ぃ、アッチ行こうよぉ」
結婚式を挙げ終えた後、莉乃と和喜は商店街で買い物をしている。
「ん? バナナチョコ?」
成程、確かにチョコバナナを販売している店がある。
「えっチョコバナナ?」
莉乃が見ていたのはアクセサリーショップだったがチョコバナナと聞くと、急いで和喜の方へ寄ってきた。バナナチョコの店の近くではチョコレートの香りが広がっている。
「バナナチョコが欲しいんだろ?」
「うん」
莉乃は頬を赤く染めた。
「ねえ、バナナチョコとチョコバナナってどっちが正しいの?」
「さぁ……」
「ねえバナナチョコまだ」
さっきまでチョコバナナと言ってた莉乃が次はバナナチョコと言う。近くで聞いていた屋台のおばちゃんは心の中でくすっと笑っていた。
「はい、お待たせ」
茶色い髪を一つに結ったおばちゃんが手を伸ばし、バナナチョコを莉乃へ渡した。莉乃はそっと手を出す。莉乃はバナナチョコを受け取ると、子供のようにニッコリと微笑んだ。そんな莉乃を和喜は可愛いなと思いながらその顔をじっと見つめる。くそう、こんなにも大事にしてやってんのに、早く俺にも…………。和喜はそう何かを考えていたが、その何かを思い出せない。早く俺にも…………? なんだ?
「このチョコバナナ美味しい。和喜は食べないの?」
莉乃が和喜の顔を見る。
「お腹いっぱいなんだよ」
和喜はそう答える。だけど本当は、金銭的な余裕がないことを知っているから。和喜は莉乃に喜んでもらえればそれで良かった。だから、これからバイトして、数年後には就職して働いて、莉乃を支えようと思っているのだ。しかし莉乃はそんなことを知らない。楽しそうに、和喜の手をギュッと握りしめて、次は芸を見ようと和喜の手を引っ張ってどんどん進んでいく。(終)
後書き
最後まで読んでくださってありがとうございます。少し自信ないのですが……コメント頂けると嬉しいです。できれば返信しますので、気軽にコメント、添削お願いします