KLCに転院する前は、千駄ヶ谷のはらメディカルクリニックに通算2年半通っていました。
赤ちゃんが欲しいと思って最初に行ったのは、10年くらい通っていた町の婦人科でした。特に婦人科の疾患はなかったのですが、子宮頸がん検査やちょっと調子が悪いときなどに診ていただいていました。すぐに卵管閉塞が見つかり、卵管造影検査のできる総合病院を紹介していただき、そこで無事に卵管は通りました。良い病院を紹介していただき、とても感謝しました。
町の婦人科の先生は不妊治療専門クリニックでもやることは同じと言われましたが、卵管造影検査後すぐに科学流産したとき、化学流産という言葉をご存じありませんでした。専門クリニックに通いたいとお話ししたら、はら先生のところに行きなさい、ここが一番成績がいいから、と紹介状をくださいました。自分では杉山産婦人科を考えていたのですがあまり薦められませんでした。
はらメディカルクリニックは、当時は34歳以下で一般不妊治療希望の場合は4,5か月待ちでした。ですがこちらの先生の紹介なら、ということで1か月で初診予約をいれてくれました。
一般不妊治療ではクリニックもあまり利益がないのでは?と思うのですが、1年半ほどタイミングを見てもらいました。ようやく体外受精に踏み切り、ここで結果が出せたらと思いましたが、1回の採卵、4回の移植でうまくいきませんでした。判定の度に先生は「申し訳ない」とおっしゃり、こちらのほうが申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
診察ははら先生おひとりです。学会などでご不在の場合は代診がありますが、基本的にはら先生です。一時間に20人近く予約を入れているようなので、診察はほんとに秒診です。長くて3分です。あまり色々聞くと巻かれます。が、診察後の採血のときなどに、看護師さんがたくさん答えてくださいます。当たり前なのかもしれませんが看護師さん方は皆治療の知識が豊富で、たいていの疑問や不安は解消されます。そしてとても親切です。
はら先生の秒診に慣れていたのでKLCの先生なんて全然冷たいとも思いませんでした。むしろ診察長いと思ったくらいでした。ただ看護師さんと受付の方々は、はらメディカルの皆さんはとても親切だったなぁと思う事が多くありました。
長くお世話になったし、こちらで妊娠して「おめでとう」と言われたい、とも思ったのですが、、ホルモン値的にPCO気味?なのに普通の誘発をしたので卵が取れ過ぎたのではないか?と思ったので、次に採卵するならもう少し刺激を弱くするか自然周期にしたい。それならやはり最後の砦のKLC、培養技術が素晴らしいらしいし、しかも無麻酔でやってみたいとも思いました。麻酔が結構辛かったのです。
それと、着床不全で杉ウィメンズで見ていただいたとき(結果問題なかったのですが)、杉先生から転院をすすめられたのも後押しになりました。培養液が変わっただけで妊娠したということもあるし、気分も変わるし、とおっしゃいました。培養液によって成績に差があるというのは、最近Yahooニュースにも載っていました。
そういえばはらメディカルは着床不全外来(別の先生です)もあるので、通いたいなと思ったのもあります。プロテインS欠乏症との結果(基準値60以上に対して45でした)が出ましたが、アスピリンを移植後から飲めばいいとのことでした。タイミングの場合は陽性判定が出てからでいいと言われましたが、お願いして処方してもらい、タイミング後から服用していました。
移植を数回して結果が出なかったので着床不全をもっときちんと診てもらいたいと思い、杉先生に初診前にメールでお伺いしました。はらメディカルの着床不全外来では、子宮鏡検査もやったし特に問題ない、、と言われて手詰まりになってしまったので。杉先生からプロテインS活性が45というのが本当なら移植してからでは間に合わないとお返事をいただいたので、杉ウィメンズの検査結果が出るまで移植はお休みしました。そして検査結果はすべて問題ないとのことでした。
プロテインS欠乏症は血液凝固系に問題があるということで、要は血が固まりやすい体質なので着床不全、不育症の要因となります。採血してから検査施設に運ばれるまでに血液が固まり、誤った結果が出ることがあるそうです。
杉ウィメンズはクリニックの隣に血液検査できるラボがあるので、正確に検査できるとのことでした。無駄にアスピリンを妊娠中ずっと飲むことになっていたと思うので、検査代は10万円くらいかかりましたが診て頂いて良かったです。
転院しても刺激方法と採卵方法、培養方法、薬剤の違いくらいだろうと思っていたのですが、違う点が多くて(というかほとんど違う)驚きました。体外受精は2つのクリニックでしか経験ありませんが、こんなに違うとは!特に採卵日の決定はKLCのほうが丁寧ですし、移植の日はKLCのほうが排卵から最大で半日早かったです。わたしにとっては、この移植のタイミングが妊娠できた一番の要因ではないかとも思います。
わたしはKLCで結果が出ましたので、こちらが合っていたのだろうと思います。逆にKLC⇒はら、もしくは別の刺激クリニックで結果が出た方もたくさんいらっしゃると思います。
刺激⇒刺激でも、それぞれのクリニックでやり方が違うと思いますし、KLC系列⇒KLC系列でも違うと思います。
クリニックの待ち時間やシステムは、はらメディカルはとても工夫されていました。平日の午後、夕方は1時間ちょっとで終わります。1時間かからないときもありました。
カルテはもちろん電子カルテです。KLCの手書きカルテには驚きでした。だから待ち時間長いのですよね。。
クリニック運営についても年に一回アンケートがあり、実際に要望が実現されたこともありました。待ち時間を短くしたり、患者さんが少しでもリラックスできるよう色々工夫されているように思います。
体外受精では3回までで8割の方が妊娠すると聞いていました。なのではらメディカルで陰性の度に落ち込み、このまま一生妊娠できないかも知れない、、という不安に取りつかれていました。3回目の移植が陰性に終わったときKLCへの転院を視野に入れ始め、初診だけは済ませました。転院したら上手く行くかもしれない、という希望も出てきました。はらメディカルではタイミングも人工授精もダメで、負け癖が付いている気もしていたんです。またきっとダメだろう、、と心のどこかでいつも思っていたような気がします。
1回でうまくいく人もいれば、10回目で妊娠する人もいます。回数を重ねるたびに不安になりました。KLCで何回かして結果が出なければ、またどこか別のクリニックへの転院を考えていました。お世話になったクリニックを変えるのは気が引けるようにも思いますが、なかなか結果が出ない方は、転院して別の方法でトライしてみることを是非お薦めいたします。