葛城事件は良くできている。
無差別殺人以外は、そこらに溢れている家庭の空気感じゃないだろうか。
リアルだ。
事実、私の実家にいたときに感じていた空気感は、あれと良く似ている。
愚行録は、真相部分が少し突飛過ぎだ。
近親姦虐待被害者の自助グループでも、最終的に、兄妹間で思いやり合って子を授けたという話は聞いたことがないし、被害者の私の感覚からいっても、『そうはならない!』と断言できる。
まあ、子供の父親が兄であることと、主人公である兄の真の目的と殺人場面さえなければ、
なかなかにリアルさがあったとは思う。
どうでもいいが、
既に獄中自殺した、
江東区アパートの神隠し殺人事件の犯人。
逮捕前に、テレビのインタビューに答えていた男。
あの薄ら笑い。
あれは、
私の実兄と同じ顔だ。表情だ。
自分の不幸を怨めしく感じながら、
それに勝る不幸を作り出すことで、己をどうにか上位にさせないと生きていられないのだろう。
簡単に殺すようなことはしない。
できるだけ長く、
苦しみながら息続けてほしい。
全ての手足をもぎ取って、
片目片耳をもぎ取って、
輸血はしながら、
殺さないようにして、
犬の餌でも与えながら、
生きながらえる。
ワタシにもし、腐るほどのお金があったら、
その役のできる者を雇って、
実行したい。
そんなわけで、
私は今、仕事探しの真っ最中だし、
生きてくのギリギリのド貧乏なので、
これはとても良かったことなのだろう。と、
とても思うんだ。