日本企業が海外現地から、日本で働く人を採用する際
上手く行きそうだったのに...
面接で評価が高かったのに...
結構いい雰囲気だったのに...
あっという間に辞退されてしまう事があります。
この原因の中には
A) “そもそも埋まらない溝”
→ 商習慣や文化の差。育った価値観の差。国と国との関係の問題。等
B) “何年か時間を掛けないと埋まらない溝”
→ 社内のグローバルな体制に未だ至っていない。等
C) “その場の接し方で埋まる溝”
の3種類があります。これをよく混同して、
「外国人採用は難しい」という結論に至りがちですが、
実は知っていればそんなに難しくない事も多いのです。
今回は、すぐに改善が難しいA)やB)は一先ず置いておいて。
C)の採用活動の中で気を付ければ成功率が上がるポイントに絞ってお話致します。
そして実際の所は、このC)に分類される
“改善出来る5つ理由”で失敗してしまう事が大部分です。
今回は中国人新卒採用の場面を前提にお話しますが、
恐らく根本的にはどの国でも通用する話になるかと思います。
1) 採用選考のステップが不透明に見える
採用選考に掛ける時間と時期の問題です。
応募を受け付ける前から、
「1次面接はいつで、それからこういう面接があって、
最後はこの日に内定が出ます。」
と決めてお知らせしておくのが望ましいです。
これが決まっていなかったり、次の事はこの面接が終わってから考える。
というスタンスをとってしまうと、知らない内に相手の志望度がぐぐっと下がってしまい
ます。
2) 会社の日本における立ち位置を説明出来ていない
幾ら海外で就職したいからと言っても、日本のビジネス社会の事情は思っていたよりも、
理解されていないのが実情です。
業界内での立ち位置や、一般的な会社と比べた時の違い。
この辺りの説明は一から見直して正確に伝えた方がいいです。
何も言わずにわかって貰える日本企業は、TOYOTA、Panasonic、Sony...位の世界ブランドだけでしょうか。
3) 最初からちゃんと採用条件を伝えていない
これも意外な落とし穴ですが、中国では、額面の給与+諸手当のトータルで条件が決まり
ます。
そして、日本での想定よりも遥かに条件の差が企業毎に激しいです。
10倍とは言いませんが、同じ新卒の学生でも7倍位は条件の差があります。
1つは住居手当や諸々の手当が付くような会社であれば、最初から全て金額も含めて説明
してあげるのが望ましいです。
こう書くと、条件が決してよく無い会社には入らないように見えてしまいますが、
そんなことはありません。後から低い事がわかると致命傷になりますが、最初から、
“そんなに給与条件がいいわけでは無いが、こういう魅力があります”
というスタンスを取れば意外と理解してくれる事も多いです。
4) 仕事内容が理解されていない
中国では、職種別採用が基本。つまり、新卒でも日本の中途と同じように、
ポジションと仕事内容が最初から明確に決まっています。
海外で活躍したいと考えるキャリアへの志向が非常に強い方々が応募に来ますので、
具体的な仕事内容や、将来どんな事が出来る可能性があるのか、
は明確に説明してあげる事が望ましいです。
5) 採用担当との距離感が遠いまま
最後の理由は、実は一番の要因かもしれません。
大前提としては、外国人に比べて日本人は人との物理的・心理的な距離を保つ傾向があります。初対面や会った回数が少ない人であれば尚更です。
これが外国人の方にとっては大きな違和感を生んでしまう要因です。
普段よりも相手のプラべートやパーソナリティにぐっと踏み込んでみて下さい。
人間としての信頼関係を築く事に重点を置いていれば、実は先に挙げた4点位であれば、簡単に乗り越える事が出来ます。
かなり大雑把に書いてしまいましたが、特に5番目の理由に気をつけながら
採用活動を進めてみて下さい。きっと海外採用の面白さが実感出来るはずです。
http://ratel-corporation.jp/info/post-23-23.html
