中学生と話をしていると、「教室の中に差別がある」と多くの中学生が感じていることがわかります。
いわゆる、スクールカーストですね。
「一軍」「二軍」などと言ったりします。
「一軍」は、クラスのリーダー格だったり、オシャレな女の子だったり、目立つ子で構成され、
「二軍」は、一軍の子たちの取り巻き、つかず離れずいる子たち。
「三軍」は、おとなしいメンバーのグループや、いつもひとりで読書などをしている子、コミュニケーションの取りにくい子などが多いのかな。
多くの中学生が、二軍でいたいと思っているように感じます。
さて、このスクールカーストって、なぜ存在するのでしょうか?
以前、「ママカーストってあるの?」と聞かれたことがあります。
私はそのとき「私はないと思うけど、あると思っている人の考えるカーストに、私も含まれているとは思います」と答えました。
今もそう思っています。
一歩離れてみたら、なんてくだらないことなのだろうと思いますが、渦中の人は苦しそうだな、大変そうだな、と見えます。
ママカーストでいうと、「一軍」は、知り合いが多く、コミュニケーション力の高い人、もしかしたら、裕福だったり、地元の人だったりもするかもしれませんね。
キラキラしてる人とも言えるかな。
これだけなら素敵な人だし、カーストでも何でもないですよね。
もしかしたら当人は一軍とか二軍とか、考えたこともないかもしれません。
じゃあ、誰が考えるのか?
やはり、カーストに囚われている人でしょうね。
自分の思う「一軍」に憧れつつも、羨んだり、もしかしたら妬んだりしているのかもしれません。
自分が「二軍」だとしたら、「三軍」を置くことで優越感を感じているのかもしれません。
もし、自分が一軍であると感じている人がカーストを作っているとしたら…
その人は、本当に憧れるべき素敵な人なのでしょうか…?(笑)
また、「三軍」の人は不幸なのでしょうか?
「三軍」と思われている人は、自立している人とも言えるのではないでしょうか。
誰かの顔色を窺うわけでもなく、好戦的でもなく、一人行動ができ、素敵な親子関係、家族関係を築けているかもしれません。
そう考えると、スクールカーストも、不幸なのは、それに囚われている人なのかなと思います。
もしかしたら、はぶられたり陰口を言われたり、傷つくこともあるかもしれません。
でも、やりたくもないのに陰口を言う側に回り、必死に「二軍」でいようとするよりも、凛として「三軍」でいる方がカッコいいし、実はそう思っている二軍の人も多いのではないかと思います。
学生生活には終わりが来ます。
どう生きるか、悩んで決めた生き方に間違いはないはず。
つらいときは話を聞くから、安心して自分の生き方を貫いておいで。