微妙な違い。 | サラリーマン「おまなん」の野球審判日記

サラリーマン「おまなん」の野球審判日記

草野球をしていて、本当に酷い審判員が多いと感じ、批判をする前に自分でやってみようと思い、30歳から審判員を始めました。
それから10年以上経過・・・・・

① 1アウト・走者3塁、カウント2B-1S
この状況でエンドランを仕掛けて、投球を打者が空振り
捕手がワンバウンドで捕球
3塁走者ーがホームへ走る
捕手が3塁走者にタッグへ行くところを打者が妨害。
審判員が「守備妨害」を認定。

この場合の処置は?

② 1アウト・走者3塁、カウント2B-2S
この状況でエンドランを仕掛けて、投球を打者が空振り
捕手がワンバウンドで捕球
3塁走者ーがホームへ走る
捕手が3塁走者にタッグへ行くところを打者走者が妨害。
審判員が「守備妨害」を認定。

この場の処置は?

③ 1アウト・走者3塁、カウント2B-2S
この状況でエンドランを仕掛けて、投球を打者が空振り
捕手が正規捕球
3塁走者ーがホームへ走る
捕手が3塁走者にタッグへ行くところを打者が妨害。
審判員が「守備妨害」を認定。

この場の処置は?


少しずつ微妙に状況が違いますが、全て処置が違います。




①は打者の守備妨害で3塁走者がアウト、2アウト・走者なし、カウント2B-2Sで再開。

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5.09 アウト
(b)走者アウト
(8)0アウトまたは1アウトで、走者が得点しようとしたとき、打者が本塁における守備側のプレイを妨げた場合。
 2アウトであればインターフェアで打者がアウトとなり、得点は記録されない。(6.01a1、6.01a3、6.03a3、参照)
【注1】
 ここにいう〝本塁における守備側のプレイ〟とは、野手(捕手も含む)が、得点しようとした走者に触球しようとするプレイ、その走者を追いかけて触球しようとするプレイ、及び他の野手に送球してその走者をアウトにしようとするプレイを指す。
【注2】
 この規定は、無死または1死で、走者が得点しようとした際、本塁における野手のプレイを妨げたときの規定であって、走者が本塁に向かってスタートを切っただけの場合とか、一度本塁へは向かったが途中から引き返そうとしている場合には、打者が捕手を妨げることがあっても、本項は適用されない。
 例えば、捕手がボールを捕らえて走者に触球しようとするプレイを妨げたり、投手が投手板を正規に外して、走者をアウトにしようとして送ったボール(投球でないボール)を打者が打ったりして、本塁の守備を妨げた場合には、妨害行為を行った打者をアウトにしないで、守備の対象である走者をアウトにする規定である。
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②は打者走者がアウトで走者を3塁へ戻す。2アウト・走者3塁、ネクストバッターで試合再開。

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6.01(a)打者または走者の妨害
(1)捕手に捕球されていない第三ストライクの後、『打者走者』が投球を処理しようとしている捕手を『明らかに』妨げた場合。
打者走者はアウトになり、ボールデッドとなって、他の走者は投手の投球当時占有していた塁に戻る。

【原注】
 投球が、捕手または審判員に触れて進路が変わり、その後に打者走者に触れた場合は、打者走者が投球を処理しようとしている捕手を明らかに妨げたと審判員が判断しない限り、妨害とはみなされない。
【注】
1.第三ストライクの宣告を受けただけでまだアウトになっていないか、または四球の宣告を受けて一塁へ進むべき打者走者が、三塁からの走者に対する捕手の守備動作を『明らかに』妨害した場合は、その打者走者をアウトとし、三塁からの走者は、投手の投球当時占有していた三塁へ帰らせる。その他の各走者も、同様に帰塁させる。
2.第三ストライクの宣告を受けて(5.09a2)または(5.09a3)でアウトになった打者が、三塁走者に対する捕手の守備動作を『明らかに』妨害したときは、(6.01a5)によって三塁から走ってきた走者もアウトにする。
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③は打者は三振でアウト、3塁走者も打者の守備妨害でアウト。3アウトで攻守交替。

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6.01(a)打者または走者の妨害
(1)捕手に捕球されていない第三ストライクの後、『打者走者』が投球を処理しようとしている捕手を『明らかに』妨げた場合。
打者走者はアウトになり、ボールデッドとなって、他の走者は投手の投球当時占有していた塁に戻る。
【原注】
 投球が、捕手または審判員に触れて進路が変わり、その後に打者走者に触れた場合は、打者走者が投球を処理しようとしている捕手を明らかに妨げたと審判員が判断しない限り、妨害とはみなされない。
【注】
1.第三ストライクの宣告を受けただけでまだアウトになっていないか、または四球の宣告を受けて一塁へ進むべき打者走者が、三塁からの走者に対する捕手の守備動作を『明らかに』妨害した場合は、その打者走者をアウトとし、三塁からの走者は、投手の投球当時占有していた三塁へ帰らせる。その他の各走者も、同様に帰塁させる。
2.第三ストライクの宣告を受けて(5.09a2)または(5.09a3)でアウトになった打者が、三塁走者に対する捕手の守備動作を『明らかに』妨害したときは、(6.01a5)によって三塁から走ってきた走者もアウトにする。

6.01(a)打者または走者の妨害
(5)アウトになったばかりの打者または走者、あるいは得点したばかりの走者が、味方の走者に対する野手の次の行動を阻止するか、あるいは妨げた場合は、その走者は味方のプレーヤーが相手の守備を妨害(インターフェア)したものとして、アウトを宣告される。
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微妙な違いですが、しっかり覚えておかないと素早く判定ができません。

 

 

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