数年前の事件。
選手権の岡山大会決勝戦。
玉野光南高校VS創志学園高校
9回表、1アウト1塁の場面。
打球が打者に当たったが、球審はフェアの判定。
1-6-3のダブルプレーで試合終了。
玉野光南高校の甲子園行きが決定!!と思いきや
打者がファウルを主張。
結局審判が集まって、本部とも相談し
ファウルで試合再開。
この後、創志学園高校が逆転して優勝。
何とも後味の悪いゲームでした。
玉野光南高校ナインからしたら、一度集中力が切れた後の試合再開は相当キツかったと思います。
私の中では、球審が悪いかな~という印象です。
私は年間50試合程審判を行いますが、打球が打者の足に当たったというのを、自信を持って何回判定をしているか?というと、たぶん数回だと思います。
片手で足りると思います。
私だけかな?
殆どの場合、キャッチャーで隠れているか打球が早すぎて、正直見えていませんし分かりません。
打者の反応だけを見て判定しています。
打者が当たったと主張すれば、ほぼ100%ファウルにします。
意外と打者は正直です。
当たった場合はファウルを主張してきますし、当たってなければ1塁へ走ります。
この処置で、チームからクレームが来たことも、この動画のような事故を起こしたこともありません。
逆に、選手が当たったと主張しているのに、それを「当たっていない!」と突っ張ってしまう審判員をよく見かけます。
大概の場合、その試合の雰囲気が悪くなり、選手と審判員との関係性が悪くなります。
確かに、この動画の打者は少し走り出してからファウルを主張しているようにも見えますが、これも全然あります。
私は、そのような場合でもファウルにしています。
この動画の打者も、スローで見ると確かに太ももに打球が当たっています。
おそらく、1塁へ走る本能が打球が当たった感覚に勝るのかな?と思います。
その後、打球が当たったことを感じ、主張をしだすのだと思います。
ただ、一度フェアの判定をしたのをひっくり返したこの裁定は、確かにプレーの判定は正しく修正したのかもしれませんが、いかがなものか?を今でも思います。
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